
【理系の彼と♪】直筆ノートにハマる!? 特別展『レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦』
ホンモノが勢ぞろい! 特別展『レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦』

【女子的アートナビvol.6】
日本とイタリアの国交樹立150周年を記念して開かれている本展では、レオナルドの絵画や直筆ノート、素描が勢ぞろい。真筆が少ない画家レオナルドの、貴重なホンモノの作品が集まる注目の展覧会です。
レオナルド・ダ・ヴィンチってどんな人?

画家、彫刻家、建築家、科学者、音楽家、発明家、軍事技師……と、あらゆる肩書きが当てはまるレオナルド・ダ・ヴィンチ。上の自画像イラスト(←私が描きました)を見ると、ちょっと気難しそうなオジサンですが、誰もが認める万能の天才です。
1452年、イタリアのフィレンツェ郊外にあるヴィンチ村で生まれたレオナルドは、フィレンツェの工房で修行したあと、ローマやミラノなどイタリア各地で活躍。1517年にはフランス国王に招かれアンボワーズ近郊に移り住み、1519年、67歳で亡くなりました。
これだけはハズせない!《糸巻きの聖母》
本展では、《糸巻きの聖母》が初来日! 現存する絵画がわずか15点ほど、といわれるレオナルドの真筆油彩画はどれも貴重。なかでも、本作品は英国貴族が代々所蔵しているため、英国外に出品されるのはなんと77年ぶり。東京で見られるなんて奇跡です。
《糸巻きの聖母》はレオナルド円熟期の傑作で、モナ・リザで使われた “スフマート” と呼ばれるぼかし技法を母子像全体に使用。幼子イエスが握りしめている糸巻き棒は、「十字架」や「人間世界の運命を紡ぐ道具」を表しているともいわれ、この作品を象徴するアイテムです。もう二度と見られないかもしれない作品なので、じっくりご鑑賞ください☆
素描もすごい
花や子どもをモチーフにしたレオナルドの真筆素描7点(うち1点は弟子との共作)も日本初公開。素描とは、主に絵画の下絵として描かれるものですが、レオナルドの素描は見ごたえ抜群。
特に、ボタニカル・アート(植物画)を習っている私が興奮したのは、《花の研究》という素描。ニオイスミレが5輪描かれているほか、ザクロに似た花もあり、どれも植物の特徴をバッチリ描写。レオナルドは植物学の知識もかなり豊富だったそうですよ。
男子がハマる?!直筆ノート

レオナルドの直筆ノートも見どころのひとつ。
『鳥の飛翔に関する手稿』と名づけられた直筆ノートには、空を飛んでいる鳥の体を研究し、人間の飛行を成功させようと挑戦していたレオナルドの軌跡が記されています。
通常とは逆方向の、右から左へと書き進む「鏡文字」が使われ、余白には鳥や飛行装置の図、花の素描などが挿入。文字や素描、レイアウトも美しく、見ていて飽きません。この直筆ノート、女子よりも男子のツボにハマるみたい。会場では熱心に見ている男子の比率が高かったですよ。特に彼が理系なら、誘ってみると喜ぶかも。

直筆ノートは本展の目玉作品。なので、ミュージアムショップにもグッズがいっぱい。ハガキやスマホカバー、バッグなどのほか、瓦せんべいも発見! 思わず購入しちゃいました。直筆ノートがデザインされた瓦せんべい、おいしかったです♪
Information
会期:~4月10日(日) ※休館日は月曜日。ただし3月21日・28日は開館、3月22日は休館
時間:9:30 ~ 17:30(土曜日は19:30まで)※入館は閉館の30分前まで
会場:東京都江戸東京博物館
料金:一般 1,450円/大学生・専門学校生 1,160円/高校生・中学生・小学生・65歳以上 730円