志村 昌美

“結婚相手に求める3か条” を新作映画『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』で学ぶ!

2016.1.30
寒い日が続いたり、雪が降ったりすると、恋しくなるのが温もりと安らぎ。これらを改めて感じることができる場所といえば、何といっても “我が家” ですよね。そこで、今回ご紹介するのは、愛する我が家を “ある理由” で手放すことを決意した1組の夫婦の姿を描いたこちらの作品……。

超ロングセラー小説の映画化『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』!

【映画、ときどき私 vol.19】

ブルックリンに暮らす画家の夫アレックスと元教師の妻ルースは、結婚して40年以上が経過していた。そんな2人の幸せに満ちた結婚生活を支えてきたもの、それは長年かけて作り上げた我が家だった。

かつては、ド田舎扱いされていたブルックリンも、いまではニューヨークで最も注目されているエリアのひとつ。そんなブルックリンの美しい景色を一望できるアパートメントの最上階にある部屋には、屋上の菜園だけでなく、センスのいい家具と日当たりのいいアトリエがあり、何もかもが完璧だった。たったひとつの欠点を除いては……。

なんとそれは、エレベーターがないこと!

若い頃は気にならなかったことだけど、階段で最上階まであがることは、いまではひと苦労となっていた。そんな歳を重ねた愛する夫と愛犬のため、ルースは住み慣れた我が家を売却することを決意する。人気エリアとあって、部屋にはすぐに高値がついたが、さまざまな問題が起きるなか、2人が下した “最高の決断” とは……?

観たあとは、とにかく結婚したくなる映画!

宣伝担当の方に「観ると結婚したくなりますよ」と言われて試写に行ったところ…….。案の定結婚したくなりました!(笑) とはいえ、「30歳過ぎた独身女子だから、常に結婚したいだけでは?」と思われるかもしれませんが、決してそうではありません。

私は20代前半から、周りにも当時の彼氏にも「30歳までは結婚しない」と宣言し続けてきました。その結果、予定通り(?)に30歳を過ぎても独身。それでも「いますぐ結婚したい」というよりも、もはや「死ぬまでに1回でも結婚できればいい」というくらいです。

とはいえ、結婚願望がないわけではなく、そこそこある方だと自分では思っています。ただ、晩婚家系に生まれた私には、“結婚遺伝子” が組み込まれずに育ってしまったのか、「30歳までに結婚したい」とか「安定した人を見つけたら結婚したい」といった結婚を後押ししてくれそうな願望がすっぽりと抜けてしまっているようなのです。

そんな私が「いますぐにでも結婚したい」と思った理由とは?

理由は、ただ一つ。アレックスが私の “理想の旦那像” にドンピシャだったことです。「愛情が深くて、理解もあって、思いやりのある愛妻家」といえば、「日当たりは抜群で、眺めもよく、オシャレなインテリアに囲まれた部屋」と同じく、文句のつけどころもありません。そんなアレックスを見ていて、あることが心に浮かびました。それは……。

私が結婚相手に求めている3つのこと!

・どれだけ一緒にいても気持ちがやすらぐ安心感
・いつまでも女性として扱ってくれる優しさとジェントルマンな振る舞い
・いざというときに頼りがいのある男らしい決断力

と、これらすべてをかけ合わせたアレックスのような人がいたら、逆プロポーズでもしたいくらいです! とはいえ、もしかして結局は相手にばかり条件を求めすぎることも、私が結婚できない理由のひとつかもしれませんが(笑)……。

“極上のカップル” から学ぶべきは?

いくつになっても、どんなに長年一緒に連れ添っても、お互いへの思いやりを忘れないアレックスとルースのカップル。そんな2人を見ていると、それぞれの人生を輝かせてくれるのに必要なものは、“大切なパートナー” だと感じさせられます。

そして、唯一無二のパートナーの存在こそが “世界に一つだけの我が家” であり、そんな相手と一緒ならどんなところに住んだとしても、それが “世界で一番の我が家” になるのかもしれません。

あなたの帰るべき場所は決まりましたか?

作品情報

『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』
公開表記:1月30日(土)シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、109シネマズ二子玉川ほか全国順次公開
配給:スターサンズ
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