花田 浩菜

【意外とカンタン!】最近話題の “投資信託” って、何なの?

2016.1.26
「運用=株? いや、それ以外にもたくさんの方法があるって最近良く聞くけど……」。NISA制度が始まり、各メディアで良く見聞きするようになった運用方法の一つである “投資信託”。「株とはどう違うの? 」と疑問に思っている方も多いかもしれませんね。今回はそんなギモンにお答えすべく「投資信託って、何なの?」についてお話します。

そもそも、投資信託って?

【はぴマネレッスン】vol.21

投資信託とは、多くの人から集めた資金を “ファンドマネージャー”、いわゆる “投資のプロ” が運用してくれるもの。投資先は国、企業、株、債券、不動産などさまざまです。

“株” と “投資信託” の違いがわからない方も多いかもしれませんよね。株は、例えば「トヨタの株を買おう!」と思ったらそれを買って、タイミングを見計らって自分で売買するもの。投資信託は、自分で買った後は、売るまで投資のプロが様々な投資先に運用してくれるもの。自分で運用するより安心感もあるかもしれません。

また、投資信託の商品は、株と違って1つの企業ではなく、“日本の株式全体” に連動するもの、“アメリカの株式全体” に連動するもの、はたまた全ての “不動産、株、国” などを組み合わせたものなどがあります。「株だとどの企業に投資すれば良いか分からないし、1株買うのにまとまったお金が必要だから、いろんなところに投資出来ない!」という方でも投資信託ならOK。積立てであれば月1000円〜、“日本株、外国株、新興国株、不動産” などを一気に詰め込んだ商品を選べば、世界中で運用をしてもらう事も可能です。商品は、安全性を重視したものや、株や新興国など値動きも激しく高い収益を狙うようなものまでいろいろあります。

初めての方や自分に合ったものが選べるのが投資信託のいいところです。改めて、投資信託のメリット、デメリットを確認してみましょう!

投資信託のメリットって?

1、運用のプロにお任せできる!
経験豊富なプロがうまく運用してくれる点が、初心者でも始めやすい理由の一つ。毎日の値動きを株のようにチェックせずとも、商品を選んで定期的に送られてくるレポートを見ながら資産の推移を確認する事ができます。

2、月々1000円から! 少額の資金で始められる!
株式投資は、ある程度まとまった数万程度〜数十万のお金を要するものがほとんど。比べて投資信託は月々1000円から始められる、毎月決まった額を買い続ける積み立て式の “積み立て投信” と呼ばれるものや、単体で買う場合も、1万程度の少額の資金から始められるものが多いのも特徴です。

3、少ない資金で様々な企業や国、商品に分散投資が可能!
株や国、不動産、さらには発展途上国も交えた商品、1つで全世界にリスク分散出来る商品など、様々なものがあるので、資金が限られていても分散投資ができます。

次に、注意点を見ていきましょう。

投資信託のデメリットとは?

デメリットとは何なのでしょうか?

1、元本保証がない
もちろん預金ではないため、プロが運用するといえども “預けた額の元本は保障されない” ことは理解しておきたいところ。資金の余裕分を使って、減ったとしても許容出来る範囲で始めるべき!

2、プロに任せる=手数料が掛かる!
株式投資と異なり、商品を選んで買ってからは、投資のプロが運用をしてくれます。ラク〜!と思っても、その分買った後に、手数料が掛かるのです! 具体的には、買う際に発生する “販売手数料”、そして売るまで毎年発生する “信託報酬” という2種類が掛かります。「良い!」と思ったものでも、信託報酬が高くては運用が上手く行っても結果的に元本より目減りする可能性も。“販売手数料が掛からない=ノーロード” の商品や、日本の株式そのものに連動する “インデックスファンド” と呼ばれるものは一般的に信託報酬も少ない商品が多く、“信託報酬” が最低0.2106%〜(2016年1月現在)のものから扱いがあります。選ぶ際には、“販売手数料” と “信託報酬” が “どの位掛かるのか?” ということはしっかりとチェックしたいポイントです。

これらを理解した上で、投資信託は “長い目で見て、積み立てる” 資金として、利用価値の高い運用方法といえるかもしれません。ネット証券では “ノーロード” の商品があったり、“信託報酬の安い順” に検索ができたりすることが多いので、HPを是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

次回は「株と債券の違いって?」についてお話します。以上、【はぴマネレッスン】vol.21でした。