田代 わこ

絶対行きたい! J-POPの女王、ユーミンの魅力を100%体感できる展覧会

2023.1.15
CMソングやジブリ映画、人気ドラマの主題歌など数多くの名曲を生み出してきたユーミンこと松任谷由実さん。シンガーソングライターとして活躍し続けているユーミンの魅力をたっぷり味わえる展覧会、『YUMING MUSEUM』が六本木の東京シティービューで開かれています。世代を超えて愛されるJ-POPの女王はいかにして生まれたのか、その軌跡をたどれる展覧会です。

ユーミンの世界へ!

【女子的アートナビ】vol. 277

『YUMING MUSEUM』では、音楽シーンのトップランナーとして走り続けているユーミンの直筆歌詞や楽譜、ステージ衣装、映像などを展示。これまで、ほとんど公開されることのなかったユーミン自身のコレクションなども見ることができます。

会場は、六本木ヒルズ52階にある東京シティービュー。まず、エントランスの吹き抜けギャラリーに入ると、ユーミンの楽曲づくりを象徴するグランドピアノとたくさんの歌詞や譜面の複製が美しく散りばめられています。

ユーミンが青春時代に刺激を受けた東京の街を一望できる最高のロケーションで、日本を代表する歌姫の世界観に触れられます。

なぜかウィッグが…!

今から50年前の1972年、18歳のユーミンは『返事はいらない/空と海の輝きに向けて』でデビュー。当時は、旧姓の「荒井由実」さんでした。

実家は、東京・八王子の「荒井呉服店」。大正元年に創業した老舗の呉服店で多感な幼少期を過ごしたユーミンは、立教女学院中学・高校を経て多摩美術大学に進学します。

会場では、荒井由実時代から作曲に使っていたグランドピアノや美大時代の絵画、当時読んでいた書籍など、ユーミンをつくった大切なものたちが展示されています。

なかでも目を引くのが、ボブスタイルのウィッグ。

青春時代、ユーミンは夜に実家を抜け出し、都心の繁華街に遊びに来ていました。そのとき、自室のベッドに仕込んでおいたのが、このウィッグ。親が部屋に来ても、寝ているように偽装していたそうです。

呉服屋のお嬢さまだったユーミンが、親の目を盗んで夜遊びしていたというエピソード、ほほえましいですよね。

ちなみに、青春時代のユーミンについては、山内マリコさんの著書『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』でも詳しく紹介されています。小説では、このウィッグの話も登場。読んでから行くと、展示をさらに楽しめます。

圧巻のコンサート衣裳も!

また、コンサートの衣装を展示したコーナーも見どころのひとつ。

ユーミンのステージは、まるでオペラの舞台のような豪華セットや衣装、華やかな演出、そして圧巻のパフォーマンスで知られています。伝説となっているのは、1979年の全国ツアー。本物の小象に乗ったユーミンが、ステージに登場しました。

会場では、当時の象に乗ったユーミンをイメージした展示もあり、迫力満点。また、ライブの映像も流れているので、さまざまなステージの興奮を体感できます。

ユーミンの音声ガイドも!

本展では、無料の音声ガイドも楽しめます。こちら、なんとユーミン自身が展示をナビゲートしてくれるのです!

ユーミンといえば、ラジオの名パーソナリティとしてもおなじみですよね。話す言葉のひとつひとつが大切なメッセージに感じられ、ラジオを聴いてファンになった人も多いと思います。

さらに、羽生結弦さんやビートたけしさんなど、各界の著名人15人以上の方が音声ガイドに登場。好きなユーミンソングの思い出などを語っています。

なお、音声ガイドを利用したい人は、ぜひスマホとイヤホンをご持参ください。

ユーミンの魅力を100%体感できる本展は、2月26日(日)まで開催。ぜひ、足を運んでみてくださいね!

Information

会期    :~2月26日(日)会期中無休
会場    :東京シティービュー
開館時間  :10:00〜22:00(入館は21:00まで)
観覧料   :一般¥2,500、大学・高校生¥1,700、4歳~中学生¥1,200、シニア(65歳以上)¥2,200

展覧会公式HP: https://yumingmuseum.jp/