角 佑宇子

野暮ったく見えます! スタイリスト直伝「黒ワンピースのNGコーデ」

2022.10.10
秋冬はシックな黒ワンピースを着たくなる気分。でも、コーディネイトというものは配色がシンプルになるほど難しいもの。とくに黒ワンピースコーデはほんの少しバランスを崩すと一気にやぼったく見えたり、なんとなくお通夜ムードただよう着こなしになってしまいます。そこで今回は、黒ワンピースの失敗しやすい着こなし方と上手な取り入れ方をご紹介します。

無難にまとめました...! 黒ワンピースコーデの失敗例

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よく失敗しがちなのは、飾り気がなく単に黒ワンピースを着ただけのコーディネイト。もちろんそれでも変ではありません。ですが、決しておしゃれとも言えない仕上がりになってしまうので少しもったいないですよね。洋服は配色がシンプルになればなるほど、ヘアやメイク、小物といった細部にまで視線が集中するので、黒ワンピースコーデは、それらを踏まえたトータルコーディネイトを完成させなくてはいけません。

なかでも多くの方が見落としてしまうのが素材の厚みや硬さ、配色、シルエットのバランスです。素材が全てコットンやウール、ニットなど厚手でボリュームが出やすいものばかりだと野暮ったく見えるのでNG。配色は白と黒、グレーと黒というような2色コーデは実はバランスを取るのが難しいのでおすすめしません。合わせてシルエットも、全体的にゆったりしているとなんだか重苦しいイメージになるので必ずコーデにメリハリをつけましょう。

洗練&高見えする黒コーデ

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さりげなく黒ワンピースを洗練されているように見せるにはどうすればいいか。大きく分けてポイントは3つ。“異素材を組み合わせる”、“コーデのアクセントにゴールドを足す”、“ウエストマーク”、このいずれか、もしくは全てのポイントを加えると黒の重たいイメージが払拭されておしゃれに見えます。

配色はオールブラックでもOK! ですが、アウター、ワンピース、靴とそれぞれに質感の違う素材を取り入れましょう。例えば、柔らかいニットワンピースにかっちりとした黒地ジャケット、足元のブーツは光沢感のあるレザーものを取り入れるなど。異素材を組み合わせると素材に凹凸が生まれるのでコーデが複雑かつおしゃれに見えやすいのです。ゴールドは、取り入れる箇所をウエスト、手元、耳or首元など、バランスよく配置すると、全体で見た時に上手に統一感が出て良いですね。

黒は重たくなりやすいので、オーバーサイズシルエットで取り入れると余計に重く苦しいイメージになります。反対にウエストをキュッと引き締めるといつも以上にくびれが引き締まって見えるので、スタイルアップを狙うならベルトでウエストマークをするのがおすすめです。

コーデが難しいと感じた時は柄アイテムを。

それでもコーデの取り入れ方に迷いが出たら、柄が入った黒ワンピースを取り入れるか柄小物を足しましょう。ベースが黒地であれば、主張の強い柄ものでも比較的落ち着いた印象になるうえにコーデ全体が単調になる心配もありません。

可愛いアイテムがお好きな方はチェック柄やドット柄を、大人らしさを際立たせたいなら花柄もしくは幾何学模様柄を取り入れてくださいね。ぜひ、この秋冬はご自身にピッタリの黒ワンピースコーデを見つけていきましょう。