
上戸彩「娘の前で教科書を音読したら…」特別展アリス取材で語ったほんわか子育てエピ
上戸さんが音声ガイドに初挑戦!

【女子的アートナビ】vol. 249
7月16日から六本木ヒルズで開催される『特別展アリス』では、アートや音楽、映画、ファッションなどのさまざまなジャンルで表現されてきた児童文学『不思議の国のアリス』の魅力を紹介。
英国ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)と海外所蔵作品を中心に構成され、ジョン・テニエルの挿絵や、アリスに影響を受けた草間彌生など芸術家たちの作品、映画作品、舞台衣装など、約300点の作品と資料が展示されます。
本展は、英国を皮切りに世界を巡回している展覧会。日本オリジナルの展示も加わり、アリスの世界観に没入できる楽しい演出がほどこされています。
今回、展覧会の音声ガイドを担当した上戸彩さんにインタビューを実施。展覧会の魅力やアリスについて、語っていただきました。
上戸さんにインタビュー!

――まず、展覧会の音声ガイドを担当されてみていかがでしたか。
上戸さん 音声ガイドは、前からやってみたいと思っていたお仕事のひとつでしたので、今回お話をいただいたときに「やるやる!」という感じでした。
収録してみて、アリスの役になれるところがあったり、クイズ形式になっているところもあったりして、音声ガイドはこういう感じなんだ、という新たな発見もありました。自分でもいろいろな展覧会をまわって、音声ガイドを聴いてみたいなと思いました。
――楽しみにしている作品などありましたら、教えてください。
上戸さん 一番見てみたいと思った作品は、「ドードーの複合骨格」です。あとファッション関連では、ヴィヴィアン・ウエストウッドの衣裳も見てみたいですし、英国ロイヤル・バレエ団の公演に関する作品も見てみたいと思いました。
――どんな展覧会になると思いますか。
上戸さん 絶対に飽きさせない展覧会になると思います。絵画や音楽など専門の展覧会もありますが、この展覧会に関しては、アリスの原作にインスパイアされた人たちがつくったさまざまなものが展示されています。
本の原画ももちろんありますし、いろいろなものを一気に楽しめます。物語に出てくる「お茶会」シーンもプロジェクションマッピングで表現されるみたいなので、それもそそられますね。
アリスは、いつの間にか周りにある

――絵本や映画などさまざまな「アリス」がありますが、上戸さんはいつごろアリスに出会ったか覚えていますか?
上戸さん いつの間にか出会っていました(笑)。小学校のときに見て、すごく衝撃的で……というのではなく、いつの間にか自分も見ていて、いつの間にか周りの友だちもみんなが好きで、いつの間にか誰かがアリスのブーツをはいたりコスプレをしたりしていました。
今回、このお仕事をいただいて気づいたのですが、私もアリスがデザインされている服を持っていましたし、娘もアリスの衣裳を持っていました。
また、家にはアリスの本が何冊もあって、日本語や英語版の仕掛け絵本も置いてあったり、子どもが遊ぶおもちゃにハンプティダンプティの音楽が入っていたり、いつの間にか自然に周りにある感じなのです。いろいろなところにアリスが影響を与えている、というのが自分の家でもわかりました。
娘さんからの評価が…

――ご家庭では、お子さんも一緒にアリスの物語を楽しまれているのですね。
上戸さん 今回改めて、娘と一緒にアリスの作品をいろいろ見てみました。アニメーションになっている物語と、映画の『アリス・イン・ワンダーランド』を見比べて、さまざまなシーンや違いにも気づきました。娘は私以上にキャラクターや役名のことなども気づくので、逆にいろいろと教えてもらいました。
――絵本の読み聞かせなどもされるのですか?
上戸さん 娘は本が好きなので、今では勝手に自分で本を読んでいます。毎日、教科書の音読もしてくれるので、この前は逆に「ママが読むから、〇(マル)をつけてね」と娘に言って、けっこう本気で読んでみました。
でも、娘からは「表現力は△、表情も△」との評価をいただきまして、「私の本職が……」と思いました(笑)。「スラスラ読めている」という部分はマルをいただきましたけど、まだまだだな、と(笑)。
ウサギ穴に落ちてみたい…

――アリスの物語で好きな場面はありますか?
上戸さん アリスがジュースを飲んだら小さくなり、ケーキを食べたら大きくなる、という場面は好きですし、やってみたいですね。あとは、ウサギを追いかけていく場面に出てくる「ウサギ穴」にも落ちてみたいです(笑)。
――アリスの中で、お嬢さんや上戸さんはどんなキャラクターがお気に入りですか?
上戸さん 娘はイモムシが好きです。もともと虫も好きなので、チョウになっていくその変化とかも好きみたいです。私のときは、チェシャ猫が人気でしたね。私たちの世代は、みんなグッズを持っていました。あとは、映画の『アリス・イン・ワンダーランド』では、やはりマッドハッターが好きですね。
没入できます!

――最後に、展覧会を楽しみにしているみなさんに、メッセージをお願いいたします。
上戸さん 私は、美術展や展覧会にあまり足を運ぶタイプではなかったのですが、今回音声ガイドのお仕事をいただいて、新たな展覧会の見方を知ることができ、身近なものに感じました。
アリスは、子どもから大人まで、いろいろな方に影響を与えて、しかも著名な方の心や才能を動かしている作品だと思うので、展覧会もいろいろな方に見ていただきたいです。
音声ガイドも、展覧会に没入できるような内容になっているので、私も音声を入れていて楽しかったです。堅苦しくなくカジュアルな感じで、アリスの世界に入りやすいと思いますので、ぜひ音声ガイドも購入してください!
――ありがとうございました!
インタビューを終えて…
ユーモアを交えながら楽しいお話をしてくださった上戸さん。インタビュー中も撮影中も、キュートな笑顔などさまざまな表情を見せてくれましたが、お子さんの話をされているときの優しいママのお顔が印象的でした。
上戸さんのガイドを聴きながら、ぜひアリスの世界に没入してみてくださいね。
Information

特別展アリス― へんてこりん、へんてこりんな世界
会期 :7月16日(土)~10月10日(月・祝)※会期中無休
会場 :森アーツセンターギャラリー[六本木ヒルズ森タワー52F]
開館時間 :10:00~20:00(月・火・水曜は18:00まで)
※7/18、9/19、10/10は20:00まで
※最終入館は閉館30分前まで
※会期・開館時間は変更の可能性があります。
※最新情報などの詳細は展覧会HPをご覧ください。
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会HP: https://alice.exhibit.jp