「NG」使うのは日本だけ!? 知っていると役立つ外国語ネタ3選
「NG」って、そもそもなんの略?
日常よく目にする略語「NG」。ドラマなどのNGシーンやNGネタ、NGワードなど、映像系のメディアでよく使われています。誰もが知っている言葉ですが、そもそも「NG」って、なんの略かご存じですか?
NGの正式表記は…
NGの正式表記は、英語の「no good」です!
意味は、「だめ、失敗」。日本語の辞書には、「映画やテレビ、ラジオ番組などの録音録画、撮影などで失敗すること」と載っています。
英語由来の言葉で、英和辞典にも載っていますが、英語圏では「NG」ではなく、「no good」と使うのが一般的。それほどメジャーな略語ではないようです。
英語ネイティブの人に聞いてみたところ、ほとんどの人が略語の「NG」は使わない、とのこと。外国人と英語で話すときは、「NG」ではなく「no good」を使いましょう!
「コンセント」は通じる?
続いては「コンセント」。電化製品のプラグを差し込む器具のことですが、これってそもそも何語でしょう?
コンセントは、和製語です!
例えば、「部屋にコンセントはありますか」と英語でいいたいとき、「concent」という単語を使っても通じません。(英語「concent」の意味は、「一致・調和」です)
「コンセント」を表す英語は、outlet、wall socket、pointなど。
もともと日本では、明治期ごろにコンセントのことを「concentric plug(同心のプラグ)」と呼んでおり、そこから今の形に変化しました。
ちなみに、似たような音の英語「consent」の意味は、「承諾する」「承認」など。医者が患者に治療方法を説明して承諾を得る、という意味を表す言葉「インフォームド・コンセント」のconsentです。
「テーマ」は通じる?
最後は「テーマ」。
「テーマソング」や「会議のテーマ」など、日常生活からビジネスシーンまで、あらゆる場所で使われる言葉です。
では、「テーマ」とは、もともと何語由来でしょう?
正解は、ドイツ語です!
「Thema」はドイツ語の中性名詞。おもな意味は「主題、論題、話題」。発音をカタカナで表すと「テーマ」です。
ちなみに、「テーマ」を表す英語はthemeで、発音は「スィーム」。当然ですが、英語で話す場合にthemeを「テーマ」と発音しても通じません。
日本で使われているカタカナ語は、ドイツ語由来のものもけっこうあります。また英語由来であっても、和製英語の場合は英語圏の人に通じません。
辞書を引くと、言葉の由来が載っていることもあるので、気になるカタカナ語があったらぜひ調べてみてください!
参考資料:
『独和大辞典』(小学館)
『日本国語大辞典』(小学館)
『世界大百科事典』(平凡社)