「LCC」って、なんの略?【意外と知らない外国語雑学】
今回のお題は…「LCC」
日本にもすっかり定着したLCC。「格安航空会社」という意味はイメージできるけど、なんの略かはちょっとわからない……という方も多いのでは?
ヒント:「低価格」を英語で考えてみてください。最後の「C」がわかったらスゴイ!
LCCは…
正解は、英語のlow-cost carrier(ローコストキャリア)の頭文字を略したもの。low-costは「低価格の」、carrierは「運ぶ人、運送業者」の意味です。
LCCは、コストを削減して低運賃で利用できる航空会社を指します。これに対し、機内サービスや荷物預かりサービスなどが提供される従来の航空会社をFSC(フルサービスキャリアfull-service carrier)と呼びます。
日本では、2012年に初の本格的LCCが就航。手ごろな価格で空の旅を楽しめるようになりました。
LCCいろいろ
LCCという略語は、別の意味でも使われます!
日本でよく使われている例では、Life cycle cost(ライフサイクルコスト)を略したLCC。この場合は、製品の開発から廃棄までの過程(Life cycle)に発生する全費用(cost)を表します。
ほかにも、例えば英和辞典にはLondon County Council (ロンドン市議会)=LCCと載っていますが、こちらはほとんど使う機会はなさそうです。
ちなみに、似た略語で「LLC」があります。こちらは、limited liability companyの略。意味は「有限責任会社」などで、ビジネス英文やTOEICの問題などに出てきます。
LCCはlow-cost carrier
今回は、LCCについてご紹介しました。
いろいろなLCCがありますが、とりあえず「2012 ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンにも選ばれたLCC=low-cost carrier は覚えておくといいかも!
参考資料:
『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)
『プログレッシブ英和中辞典』(小学館)
『情報・知識 imidas』(集英社)
『コンサイス カタカナ語辞典』(三省堂)