田代 わこ

「OK」って、なんの略?【意外と知らない外国語雑学】

2022.2.11
ふだん何気なく使っているカタカナ語の由来や、意外に知らない略語の正式名称など、外国語の雑学をクイズ形式でご紹介。語学教材元編集者の “語学大好き”ライターがお届けします。初回のワードは「OK」! 

今回のお題は…「OK」

いつも当たり前のように使っている「OK」。これって、もともと略語だったの? と思うくらい、深く考えずに使っている言葉ですが、はたして、なんの略でしょう?

ヒント:英語由来。とはいえ、OKというアルファベットから類推するのは、かなり難しいです!

OKの由来は…

正解は、英語のall correct「すべて正しい」。

ちょっと待って。それなら「AC」では? とツッコミたくなりますが、辞書によると、all correct のスペルミスoll korrectからきているとのこと。

ほかにも、昔の米国大統領選挙でMartin Van Burenの支持者が、彼の生誕地にちなんだあだ名Old Kinderhookをスローガンにして広まった、という説もあります。

ちなみに、最初にOKが記録されたのはボストンで、1839年とのこと。日本で使われはじめたのは1920年代で、若者の間ではやりはじめ、広まっていきました。

ヨーロッパでもOK!

短くてわかりやすい「OK」は、英語圏以外でも市民権を得ています。

例えば、ドイツ語やフランス語、イタリア語、スペイン語などの辞書にもOKは載っていて、発音もほぼ同じ。ヨーロッパでも、日本と同じ感覚でOKを使えます。

また、英語も含めて「okay(またはokey)」と書くこともあります。

OKいろいろ

OKは、ほかにアメリカ・オクラホマ(Oklahoma)州の略語としても使われています。

昔の西部劇映画『OK牧場の決斗』のOKもオクラホマかと思いきや、こちらは決闘が行われたアメリカ・アリゾナ州の場所Old Kindersleyの略でした。

ちなみに、昭和時代に流行したガッツ石松さんのギャグ「OK牧場」のOKの由来は、わかりません……。

OKの由来は、all correct!

今回は、OKの由来をご紹介しました。

大きな辞典を見ると、語源や由来が載っていることもあるので、調べるだけでなく読んでみるのもおすすめです!

参考資料:
『広辞苑』(岩波書店)
『ランダムハウス英和大辞典』(小学館)
『日本国語大辞典』(小学館)