角 佑宇子

野暮ったく見えない! スタイリストが教える「冬の最新コートコーデ」

2021.12.31
寒い冬に欠かせないコート。とはいえ暖かければなんでもいい...ということはありませんよね。せっかくならコートを着ている姿すらおしゃれに見られたい! そこで今回は、最新の人気コートのデザインと洗練見えするコートコーデのポイントをご紹介します。

なぜ野暮ったく見える?NGコートコーデ

outer1

当たり前ですが寒い日はコートの前ボタンやリボンをしっかり締めて着用しますよね。しかし、残念なことにそのコートを前閉じしたシルエットが美しくないせいでコーデ全体が野暮ったく見えてしまうのです。

具体的には、前を閉じることによって生まれる服のラインが問題。バスト・胴回り・お尻が丸く楕円形のように膨らんでしまうと、それだけで太って見えます。リボンで結ぶタイプの場合、厚手のコートをギュっとリボンで結ぶことで生まれる余計な服ジワが着膨れた印象に。

首元もマフラーで覆われ、コーデで使われている色も全体的に黒っぽいと軽やかやさが足りません。また、意外と見落とされがちなのがコート丈。もっとも使い勝手の良いミドル丈コートは中途半端な丈感がなのでワイドボトムだとより太く見え、細身のボトムスだとお腹まわりの膨らみが強調されるのであまりおすすめしません。もしミドル丈コートを取り入れたいときは、ロングブーツを合わせるのが◎

Aラインコートで背が高くスラッとした印象に

outer2

今季、コートはロング丈が多いということもありその影響で生地をたっぷり使ったAラインコートが人気です。もちろんAラインコートがおすすめなのはトレンドだからという理由だけではありません。Aラインコートは裾に向かうにつれて生地のボリュームが出るので上半身がスッキリ見え、視覚効果としても背が高く見えやすいといった嬉しい要素を持ち合わせています。

おすすめはメルトン生地のリバーコート、もしくはバルマカンコート。リバーコートは上品でクラシカルな印象があるのでロング丈のニットワンピースと合わせても良いですね。バルマカンコートは2021年冬を象徴する注目のアウター。丸い襟と、ゆったりした袖口のラグランスリーブが特徴的なデザインです。

バルマカンコートは必ずAラインと決まっているワケではありませんが、Aラインシルエットだと前閉じした状態でもおしゃれに着こなせるのでおすすめです。コートの上から手触りの良いニットストールを羽織るなどするとさらに高級感がアップして洗練された印象にもつながりますね。

小物のどこかに白を足すと手持ちコートも洗練見えしやすい

手持ちコートを変えずに洗練された印象を見せたいときは、全身コーデのどこかに白を足すと良いですね。つい黒やグレーでまとめてしまいがちな方はとくに、顔まわりに柔らかく明るい色が入るとそれだけであか抜けた印象にもなります。なので、おすすめなのはマフラー、ストール。帽子に白orオフホワイトを加えましょう。

そのほか、バッグと靴のどちらかにもプラスするとコーデで明るい色を占める面積が増えるため華やかな印象になりますよ。いきなり白を取り入れるのは勇気がいるという方はホワイトよりのライトグレーを投入してみてくださいね。