かわむら あみり

コン・ユ、パク・ボゴムの『SEOBOK/ソボク』に学ぶ、運命の人と幸運を掴めるヒント

2021.8.9
婚活で約1000人の男性と出会い、年下夫を射止めた、テレビウォッチャーでもあるライター・かわむらあみりがお届けするコラム【結婚引き寄せ隊】連載第83回は、韓国のトップスターである俳優のコン・ユさんと青春スターのパク・ボゴムさんによる韓国映画『SEOBOK/ソボク』に注目。永遠の命をテーマにした映画の登場人物たちから見る、素直に生きることの大切さを4つご紹介します。

1. 突然の出来事にも意味がある

サブ7

ギホン役を演じるコン・ユ。1979年7月10日生まれ。今作含めどの役もとにかくカッコよくてメロメロです!

【結婚引き寄せ隊】vol. 83

すでに韓国では初登場ナンバー1に輝き、日本では2021年7月16日より新宿バルト9ほか全国ロードショー中の韓国映画『SEOBOK/ソボク』(イ・ヨンジュ監督/配給:クロックワークス)。余命宣告を受けて死を目前にし、明日の生を渇望する元情報局エージェントのミン・ギホン(コン・ユ)に、 国家の極秘プロジェクトで誕生した人類初のクローン・ソボク(パク・ボゴム)を護衛する任務が舞い込むことから、物語は始まります。

任務に就いてすぐ襲撃を受ける、ギホンとソボク。なんとか逃げ抜くも2人だけになってしまい、危機的な状況で衝突を繰り返しながら、徐々に心が通い合っていきます。しかし、ソボクを手に入れようと、闇の組織の追跡はさらに激化。死ぬことのないクローン・ソボクと、死から逃れられないギホン。対極の定めを生きるふたりが、おたがいのために宿命に抗っていく姿が描かれています。

SFエンターテインメントでありながら、ロードムービーとしてのエッセンスもある今作。ハードな設定ながら、そこからは、良い出会いを求める女性の生き方についても、ヒントを得ることができるのです。

サブ9

左:ギホンにソボクの輸送を命じたアン部長役のチョ・ウジン。右:コン・ユとは「トッケビ」に続く共演。

元情報局エージェント・ギホン役を演じるのは、韓国初のゾンビ映画として大ヒットした『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2017年日本公開)や『82年生まれ、キム・ジヨン』(2020年日本公開)など、出演作を必ずヒットに導く、韓国映画界を代表するトップスターのコン・ユさん。筆者がとくにコン・ユさんの作品で大好きなのは、アジアで一大旋風を巻き起こしたドラマ『トッケビ〜君がくれた愛しい日々~』(2016年)です。

「トッケビ」のようなファンタジーラブロマンスから、減量して撮影に挑んだという今回の『SEOBOK/ソボク』まで、ラブコメからハードな作品まで多彩で秀逸な役作りが高い評価を得ているコン・ユさん。今作では、死を目前にしたギホンという役を通して、突然の出来事が起こったときにどう受け止めていけばいいのか、考えさせられます。

劇中では、ギホンに韓国情報局要員のアン部長(チョ・ウジン)がソボクの輸送を命じます。ふたりにはそれまでの因縁もあるものの、突然の任務ながら意味を見出し、引き受けるギホン。

実際にわたしたちの生活でも起こり得ることでいえば、突然訪れる運命の出会い、そして不意に訪れる恋人との別れ、結婚へとつながる恋とそうではない恋……。突然何かが起こったときに、うまくいってもいかなくても、その出来事に意味を見出すことができれば、必ず次へとつながっていくはずです。

2. これまでの生き方を振り返る

サブ8

左:極秘プロジェクトの研究員シン・ハクソン(パク・ビョンウン)とソボクの部屋(実験室)を見下ろす右:ギホン(コン・ユ)。

劇中では、ソボクの所有権を持つソイングループの代表理事で研究員のシン・ハクソン(パク・ビョンウン)に、ソボクを誕生させた責任研究員のイム・セウン(チャン・ヨンナム)らが働く研究所を案内されるギホンの様子も。ソボクの驚くべき能力を目の当たりにし、研究内容を知るにつれて、ギホンはこれまでの自身の生き方を振り返るのです。

誰とどこで出会うことになるか、わたしたちが予測できることは限られていますよね。同じ学校の友人、職場の同僚、趣味の知り合いなど、自ら出かけることがある場所以外での出会いとなると、いつどこでどのように出会いが訪れるかはわかりません。

そんな何かの出会いがあったとき、相手のバックボーンを知りたくなるのと同時に、自分自身のこれまでの生き方についても思いを馳せることもあるはず。これまで積み重ねてきたことから現在の趣味嗜好にもつながり、相手の好みや望む恋愛や結婚像にも影響しているからです。これまでの生き方を振り返ることで、これから一緒にいたい男性像もはっきりしてくるのではないでしょうか。

3. あきらめない

サブ10

ソボク役のパク・ボゴム。1993年6月16日生まれ。劇中で初めてフォークを使いカップラーメンを食べる場面。

人類初のクローン・ソボク役を演じるのは、主演した時代劇ドラマ『雲が描いた月明り』(2016年)でブレイクし、日本でも大ヒットし話題を呼んだ韓国ドラマ『梨泰院クラス』の最終回に、シェフ役としてカメオ出演していたのも記憶に新しい、パク・ボゴムさん。青春スターとして知られるパク・ボゴムさんは、俳優以外に音楽番組でMCを務めたり、歌手デビューを果たしたり、ジャンルレスに活躍している若手実力派俳優で、コン・ユさんの大ファンなのだとか。

そんなパク・ボゴムさん演じるソボクが、ギホンと一緒に研究室から初めて出て、外の世界で起こるリアルな日常風景を目の当たりにします。すべてのことが新鮮で、まるで小さな子どものように無邪気な反面、感情を抑制できないと恐ろしいパワーを発揮することもあるソボク。数々の襲撃をかいくぐりながらも、ソボクはある場所へ行くことをあきらめません。さらには、最終的にギホンの役に立とうとすることもあきらめません。

目標とする場所へ行けるか行けないか、やりたいと思っていることを達成できるかできないか、まずはやってみないとわかりません。理想の男性と出会えるのか、そこから恋人になれるのか、幸せな結婚ができるのか……。頭で考えるだけではなく、実際に、あきらめずに行動することが大事だと映画は教えてくれます。

4. 運命の出会いに賭けてみる

サブ2

隠れ家でくつろぐソボクとギホン。市場の場面も面白く、撮影現場でも実際に兄弟のようだったそうで微笑ましい。

研究室から初めて外の世界へ出てきたソボクは知らないことばかりで、そんな彼に心を寄せるようになってきたギホンは、兄のように食事のお世話などをするようになり、ソボクもだんだんとギホンを信じるようになり、ふたりは心の距離を縮めていきます。

このギホンとソボクのように、最初は相手の様子を見ていたとしても、「この人は信じられる」と思えるようになったら、その運命の出会いに賭けてみてもいいかもしれません。実際に、この世の中にたくさんの人がいるなかで、たったひとりの運命の人に出会うことがあります。

最初から運命の出会いだとわからないことがほとんどですが、その出会いが今後自分にとって、どのような展開を見せていくのか、その行く末を自分自身の手でハンドリングしていきましょう。

映画『SEOBOK/ソボク』から、未来を切り拓く力がもらえるかもしれませんよ。

文・かわむらあみり
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