大政絢「ずっと悩んでいた時期があった」ストレス解消法と美の秘訣を語る
大政絢さん
【映画、ときどき私】 vol. 386
今回、主人公の紅河メイを演じたのは、女優としてもモデルとしても人気の大政さん。誰もが憧れるバリキャリ広報ウーマンでありながら、実は外食チェーン店でのひとり飲みするのが好きという“裏の顔”を持つ女性を好演しています。そこで、大政さんの食生活のこだわりや美の秘訣について語っていただきました。
―まずは、出演が決まったときのお気持ちからおうかがいできますか?
大政さん 原作を読ませていただいたときに、ほっこりとしていながらポジティブになれる印象を受けたので、いまの時代に合っている物語だなと思いました。なので、そういう作品に出演できることが、すごくうれしかったです。ただ、食べるシーンをどのように撮影するのか、少し不安もありましたが、楽しみな気持ちのほうが大きかったです。
―とてもおいしそうに食べていらっしゃいましたが、演じるうえで難しさはありましたか?
大政さん 難しいというよりも、「キレイに食べれているかな?」とか「こんなにアップでいいのかな?」という心配がありました。というのも、いまのテレビは画面が大きいですし、画質もすごくいいので、こんなにアップで食べているシーンが写っても大丈夫なのかなと(笑)。
スタッフさんたちに毎回確認しながら撮影を進めていましたが、もしみなさんに食べたいと思っていただけたら狙い通りです。ちなみに、食べるシーンを撮る前は、グーグー鳴るくらいお腹を空かせて行ったので、劇中のおいしい顔は本物です(笑)。
―なるほど、だからリアルだったんですね。ちなみに、メイのようにチェーン店でのひとり飲みはできるタイプですか?
大政さん まだお酒まで飲んだことはないですが、ひとりご飯は気にせずにできますね。実際に、10代で東京に出てきたときは、まだ自炊もできていなかったので、リーズナブルなお店で丼ものや麺類をよくいただいていました。いまでも、懐かしくなってひとりで行くこともあるくらい好きなんですよ。
―今回は有名チェーン店を何店舗も回っていましたが、印象に残っているお店はありますか?
大政さん どこもすごくよく覚えていますが、強いて挙げるなら「フォルクス」ですね。というのも、ほかのお店ではお腹がいっぱいになるほど食べていたのに、ここだけは私があまり食べていないんです。だから、「もう少し食べたかったなぁ」という意味で印象に残っています(笑)。
仕事のあとのご褒美は、地元・北海道の味
―自分へのご褒美として食べたいものがあれば、教えてください。
大政さん 私にとってのご褒美はラーメンです! 地元・北海道の味噌ラーメンが大好きなので、仕事が終わったあとのご褒美としてよく食べに行きます。
ちなみに、私にとって家族との思い出の味もラーメンで、それは北海道限定の「マルちゃんラーメン」です。子どもの頃からずっと食べてきたんですけど、上京してきたときにスーパーで売っていなくて驚きました。違うものを代わりに食べてみたんですけど、「やっぱりこれじゃない」となって(笑)。いまでも北海道から送ってもらっているほど好きです。
―では、大政さんの勝負飯と言えば何ですか?
大政さん ここ一番というときに食べたいのは、カツ丼ですね。カツは揚げるだけでも大変なのに、そこに卵やだしでひと手間かけているのが贅沢だなと思うので。けっこう好きでよく食べています。
―ガッツリめの料理がお好きとは意外です。劇中では定番メニューから裏メニューまでいろいろと登場しますが、お気に入りの一品はありましたか?
大政さん 吉野家のシーンで、卵とネギと紅ショウガを混ぜて食べるシーンがありましたが、その組み合わせは絶妙だなと思いました。家でも簡単に真似できますし、つまみとしても食べたいなと思ったので、今度自分でも試してみたいなと考えているところです。
―本作の撮影では食べるシーンが多かったと思いますが、食事制限するなどしてスタイルを維持されていたのでしょうか?
大政さん 今回はハイカロリーなものを食べることが多かったので、消化がよくなるお茶を飲んだり、水分をなるべく摂ったりということは意識していました。撮影中はなかなかジムにも行けなかったので、空き時間を使って自分で簡単な運動をしたことも。私は「食べて動く」という体づくりをしているタイプなので、きちんと食べて運動して代謝を上げるというのを繰り返すことで健康的な体を目指しています。
―メイはおいしいものを食べると子どものようになりますが、大政さんが思わず童心に返ってしまう瞬間と言えば?
大政さん 愛犬といるときですね。つい赤ちゃん言葉になってしまうので、友達や家族にもいつもと違いすぎてびっくりされることもあるくらいです(笑)。
おいしい料理と友達が励みになっている
―(笑)。劇中ではチームリーダーとして周りを引っ張っていく役どころでしたが、現場ではいかがでしたか?
大政さん プライベートではどちらかというと年上のお友達が多いので、今回のように年下の方に囲まれると少し緊張してしまったところもありました。でも、みなさんとてもいい方ばかりだったので、「最近の若い子の間ではどんなことが流行ってるの?」とか「メイクはどうしてるの?」と逆に教えてもらうことが多かったような気がしています。
―同じ働く女性として共感したところもありましたか?
大政さん すごくありましたね。特にメイと似ていると感じたのは、オンオフの切り替え方。彼女はちゃんと息抜きの方法を見つけられているから、あれだけ仕事をテキパキとやることができるんだと思いますが、私もおいしい料理や友達と会うことが仕事の励みになったりするので、そういうところはすごく共感できました。
―忙しい生活のなかで、ストレスを溜めないようにしていることがあれば、教えてください。
大政さん どんなに忙しくても毎日欠かさずしているのは、湯船に浸かること。入浴剤を入れて、しっかりとリラックスしてから一日を終わらせるようにしています。
―仕事でうまくいかなかったときは、どうしていますか?
大政さん 内容にもよりますが、意外と引きずらないほうかもしれないですね。実は私はひと晩寝たら、気持ちを切り替えられるタイプなんです(笑)。ただ、落ち込んだりして、泣きたい気分のときはあえて泣ける映画を観てスッキリすることもあります。
―いま、大政さんにとってモチベーションを上げてくれているものは何ですか?
大政さん それは、運動することです。体を動かして汗をかくと、一回リセットされて、「よしがんばろう!」とポジティブな気持ちになれるので、私にとって運動はすごく必要なことだなと感じています。
―ちなみに、どのくらいのメニューをこなされているのでしょうか?
大政さん ジムは週に1、2回通っていて、そのときはしっかりとトレーニングしますが、普段は寝る前にストレッチを30分ほど軽くするくらいです。
―そういった運動はいつ頃からされていますか?
大政さん ちゃんと始めたのは、24歳のとき。年上のお友達から「気をつけないと、25歳に一回来るよ」と言われたんです(笑)。それで25歳になる前にしっかり運動しようと思って、ジムに通い始めました。
最初はダンベルを持って筋トレしていたんですが、筋肉がつきすぎてしまったので、自重トレーニングでできるものやピラティスに変えることに。1年前から準備していたこともあり、25歳は何も感じずに迎えることができました!
自分の道を切り開けるのは自分だけ
―さすがですね。もし、誰にでもできるようなことがあれば教えてください。
大政さん 私が普段から心がけているのは、何かをしながら運動すること。椅子に座っているときに足を上げてコアの筋肉を鍛えたり、テニスボールで背中をほぐしたりとか、すごく簡単なことばかりなので、“ながら運動”がオススメです。
―それならできそうです。では、お肌のためにしていることは?
大政さん スキンケアは、季節によって変えるようにしています。たとえば、夏になったら美白のものにしてみたり、秋になったら夏の疲れを取るためにビタミンが入っているもの変えてみたり。1年中同じものを使わないようにしているんです。あとは、肌にトラブルが起きたときにすぐ対処できるように事前に準備するようになりました。そんなふうに、つねに自分の肌を向き合うこと大事にしています。
―大切なことですね。今年で30歳を迎えましたが、何か変化を感じていますか?
大政さん 周りからは、「30歳も来るよ」と言われていました(笑)。でも、ここ数年ピラティスを続けてきたおかげで、身体的には逆に進化しているように感じています。精神的な部分では、無理をしないようになりました。
というのも、仕事もプライベートも、がむしゃらにやるだけではすべてに全力を注ぐことはできないですからね。なので、自分のなかで余裕を作ることも必要だと考えるようになりました。やりたいこともたくさんありますが、ひとつひとつ挑戦したいと思っています。
―ananweb読者に向けて、メッセージをお願いします。
大政さん いまは大変な時代なので、みなさん悩みごとも多いかもしれませんが、それを乗り越えたときに明るい未来が待っていると思います。実際、私もずっと悩んでいた時期がありましたが、あるときパッと雲を抜けるような瞬間がありましたから。
悩むことが悪いことだと考えず、「この先に何が待っているんだろう?」とポジティブに考えながら進んでいってほしいなと。このドラマでも描かれているように、自分の道を切り開くのは自分なので、そういったメッセージも受け取っていただけたらうれしいです。私もメイのように直感を信じて成長していきたいなと思っています。
インタビューを終えてみて……。
弾けるような満面の笑顔で、一気に周りを魅了してしまう大政さん。お話をしているだけで、こちらの気持ちまで明るくなるのを感じました。劇中では、食欲をそそる美しくて豪快な食べっぷりにも注目です。
明日もがんばろうと背中を押してくれる
働く女性たちの“大好物”である「キャリア・グルメ・ファッション」の3拍子が揃った必見のドラマ。仕事にプライベートに、全力でがんばっている人に至福の時間を与えてくれるはずです。がんばった自分へのご褒美として食べたいメニュー選びの参考にしてみては?
取材、文・志村昌美 ヘアメイク:SAKURA(まきうらオフィス) スタイリング:高野夏季
シャツ(※参考商品)、パンツ¥216,700、ピアス¥73,700(3つセット)、リング(右手)¥64,900、リング(小)¥46,200、ブレスレット¥46,200/すべてルイ•ヴィトン クライアントサービス 0120-00-1854(ルイ•ヴィトン)
パンプス¥104,500/セルジオ ロッシ カスタマーサービス 0570-016600(セルジオ ロッシ)
ストーリー
化粧品会社コスメーズに勤務する28歳の紅河メイは、容姿端麗なうえに若くて広報部のリーダーに抜擢されるなど、社内では一目置かれる存在。誰もがうらやむ美貌とスタイルであるがゆえ、食には相当気を使っていると周りから噂されていた。
ところが、そんなイメージとは真逆の知られざる顔を持つメイは、仕事帰りの飲食チェーン店でのひとり飲みが、自分への何よりのご褒美。メイは至福の一杯に酔いしれ、ひたすらおいしいものをリーズナブルに食べ、今日をリセットしていくのだった。
お腹が鳴る予告編はこちら!
作品情報
WOWOWオリジナルドラマ『ひとりで飲めるもん!』
6月4日(金)配信・放送スタート
全8話一挙配信[無料トライアル実施中]【WOWOWオンデマンド】
毎週金曜よる11:30より放送【WOWOWプライム】
https://www.wowow.co.jp/drama/original/nomerumon/