肌ザラザラはニキビのサイン!…「やっかいな大人ニキビ」の状態別ケア #50
ぷっくりできた吹き出物の色が、だんだん変わる……?
【ちょこっと美容マメ知識】vol. 50
「大人になってからも吹き出物で悩んでおり、気づいたら大きくなっていることがあります。吹き出物は、いきなりできるものですか? それとも事前に何か対策はありますか?」(29歳・秘書、受付)
吹き出物は、専門用語で「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」と言います。そのなかでも、若い時にできるものは若年性痤瘡、大人になってからもできるものは成人性痤瘡と呼ばれますが、決してすぐにできるわけではありません。
特に、若年性痤瘡に比べて成人性痤瘡は、食生活やメンタル、環境などさまざまな原因が重なってできるため、スベスベのお肌に戻すには、長期戦になる可能性も……。
また、成人性痤瘡は初期レベルからいくつかの段階に分かれて進みます。そこで今回は、それぞれの状態に合ったケアをお伝えします。
レベル1. くすんでザラザラ…
まず成人性痤瘡の初期段階は、角質肥厚が始まることです。
落ち着いている時のお肌を触ると、しっとりしていて全体的に均一の感触だと思います。しかし、小鼻周りがザラついてきたり頬がゴワゴワとしてきたりと、くすみがちになってきたら毛穴周りの角質が分厚くなっている(角質肥厚)のかもしれません。
角質肥厚になる原因は、おもに2パターン!
1. 汚れやメイク残り
2. 洗顔やスクラブなどのしすぎ
放置しすぎでもやりすぎでも、角質肥厚になりやすいです。一見、汚れが溜まってゴワゴワなのかと思いそうですが、お肌を気にするがゆえに本来必要な角層までどんどん剥がしてしまうと、お肌は焦って角層を守ろうとして分厚くなってしまうのですね。
Point☆ちょこっと美容マメ知識
程よいスキンケアを。また、気にしすぎは逆効果!
レベル2. 白だったのが黒く…
角質肥厚をそのまま放置してしまった結果、現れるのがぷっくりとした「白ニキビ」です。
毛穴周りの角質が分厚くなると、毛穴の中にある皮脂腺から出る皮脂が外に出ることができずに中に溜まり始めます。そうすると、白くぷっくり毛穴が盛り上がりニキビ化してしまうのです。
また、皮脂が溜まったまま空気に触れて酸化してしまうと、「白ニキビ」から「黒ニキビ」に変わります。毛穴の中にポツンッと黒い芯のようなものを見かけることはありませんか? あれは、皮脂が酸化してしまったものです。
無理に触ったり押し出したりすると跡が残ってしまうので、ファンデーションを避けて塗ったり、拭き取り化粧水でケアしたりと、なるべく刺激を与えないことをおすすめします。
Point☆ちょこっと美容マメ知識
押出し禁物、できたらできたで受け入れよう!
レベル3. 赤くなってヒリヒリ…
ここまできてしまったら、落ち着くまで触らないほうが良いレベルが「赤ニキビ」です。
「角質肥厚しているな」「白くぷっくりしてきたな」程度であれば、殺菌効果のある化粧水やエモリエント成分が入った化粧水などで対応できる範囲ですが、赤く変化したら自己判断はNG。
皮脂が溜まったことをきっかけに、アクネ菌と白血球が戦い「赤ニキビ」から「黄ニキビ」に変化していきます。コンシーラーやファンデーションで隠そうとすると汚れが入ってしまうので、その部分は洗顔でしっかり汚れを洗い流して軽く保湿程度にして、様子をみましょう。
Point☆ちょこっと美容マメ知識
赤や黄になったら、皮膚科も視野に!
質感や色の変化に注目しよう
大人ニキビは、すぐにできてすぐに落ち着くわけではありません。スキンケアに加えて、たっぷりな睡眠、栄養のある食事、ストレスのない生活など、日頃の生活環境に密接しています。日頃から体調管理に努め、できてしまっても初期レベルのうちに、コンディションを戻すようにしましょう。
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