平野 秀美

厳戒ロンドンの今…ロックダウン下で女性たちが夢中になっていること

2020.4.11
ベルリン在住の著者は、旅行でロンドン滞在中に、ドイツに入国が困難な状態に。それ以来ロンドン暮らしを余儀なくされています。そこで、ロックダウン中であるロンドン市民がおうちでどのように過ごしているか、教えてもらいました。

現在ロンドンではロックダウンが3週間目に突入(2020年4月11日現在)。ロックダウンする直前に恋人の家へ行きそこで暮らしている人がいたり、会社に行けない人がいるなど、今まで経験したことのないことばかりが続いています。

私は知人宅にお邪魔しています。同居人の1人は、ロックダウンがスタートした直後に会社から「給料は払えないし、会社自体も続けられない」という話をされたようですが、なんとか国から保証が出るようで、今はのんびり過ごしています。

さて、そんなロックダウン生活で、彼女達や私がチャレンジしている5つのことをご紹介します。

とにかく手料理を作る

とにかく手料理を作る

普段のロンドナーはとにかく忙しい! 一般的に中心地は家賃が高額なため、少し離れたところに住んでいる人が多く(通勤に30分〜1時間以内は一般的)、仕事が終わって自宅に着くと19時、20時の場合が多いのです。そのため、帰宅時にスーパーでレンジで温めるだけでいい食事を買って帰る人や、レストランで持ち帰りをする人が多く、普段から時間をかけて料理をする人はそれほど多くない印象です。

しかし、今はとにかく自宅にいるので、時間はたっぷりあります。朝昼晩と今までチャレンジしたことのないアジア料理やインド料理、ピザやパスタなどのイタリア料理を1から作って楽しんでいます。

たまっていた本を、徹底的に読み込む

溜まっていた本を徹底的に読み込む

私の滞在しているお家には大きな庭があるのですが、同居人たちは朝から夕方まで太陽の下で読書をするのが大好きなようです。今まで読もうと買っていた本を一気に読んでいます。また、昔読んだ本でも再度読み直すなど、読書をする時間があるって素敵です。

お部屋の掃除をする

お部屋の掃除をする

このお家には、1週間に1度、掃除をする方がいらしていたのですが、今はロックダウン中で掃除をしてくれる人も来れません。ということもあり、みんなで共有部分は掃除しつつ、自分の部屋や庭の手入れなど、時間を見つけては掃除をしています。また不要になった洋服や靴などの整理をしています。

掃除をしたり、部屋の整理をするだけで、だいぶ気分がいいんですね。掃除が終わった後は、みんなテンションが上がっています。

オンラインレッスンで、新しいスキルを身に着ける

オンラインレッスンで、新しいスキルを身に着ける

実は私もやっていることで、かなりおすすめです。もし自宅待機中にやることがないなという場合は、ぜひオンラインで受けられるレッスンで、新しいことにチャレンジしてみるといいかも知れません。

私は「Udemy」というサイトを利用していますが、YouTubeで勉強したり、サイトで自分で学んだりもできるかと思います。

私は以前から再度勉強したかった映像や音楽制作といったことを学んでいますが、今はかなりお手頃価格でオンラインで授業を行なっているサイトが多数あります。この機会に、次の仕事につながるようなスキルを身につけたいです。

体を動かすために、走る! ヨガをする!

体を動かすために、走る

イギリスでは、ロックダウン中はお買い物や個人でのスポーツ以外は、基本的に外に出てはいけません。そのため、ちょっぴり遠いスーパーまで歩いて行ったりしていますが、全く運動をしている感覚はないのです。

そのため、同居人達は、庭で体を動かしたり週に何度か走ったりしています。朝はYouTubeを見ながらヨガをやったり腹筋を鍛えたりしているようです。

日本でもできるだけ外に出ないようにという要請がありましたが、これを逆手に今までできなかったことをひとつひとつやってみたり、新しい自分発見の時間として考えてみると、意外と自宅でもやることが多いかも知れません。

ちなみに、ここロンドンやヨーロッパでは、デートアプリで出会った人たちは、ビデオチャットでデートしたり、会議はオンラインサービスを利用したり、生活がだいぶ新しい環境に変わってきています。

今後、このようなことが定着するかもしれませんが、早くコロナが終息して、また自由に外に出られる日が待ち遠しいですね。今は我慢の時期ですが、我慢だけでなく新しい発見につなげてみてください。


©Viktoriya Dikareva/Gettyimages
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