中花 絵里香

クリームはアソコで塗る!…ガサガサ乾燥肌が潤う「スキンケア新常識」

2020.3.1
顔は毎日スキンケアをしていますが、ボディケアはどうですか? 体も顔と同じ肌。毎日の入浴はお湯とボディソープでどんどん水分を奪われている状態です。さらに、暖房や冷たい外気などでいっそう乾燥が進んでしまいます。顔と同じように、毎日ケアをしてあげることが理想的です。

保湿入浴剤で潤いの流出を最小限に

湯船に浸かっていると、お湯が皮脂膜を溶かし、お湯の中に潤いのもととなる成分が溶け出してしまいます。そこで、心強い救世主となるのが、保湿入浴剤です。肌に油膜をはってくれるので何も入れずに浸かっていたときに比べ、潤いの流出を最小限にする効果が期待できます。

保湿入浴剤のほか、ボディオイルを体につけての入浴も、同様の効果があると言われています。

ボディケアはローションで土台作りから

入浴後のボディケアでいきなりクリームやオイルをつけて、吸収が悪いなと感じた経験はありませんか?

体には、水分不足になると、油分を分泌して油膜を作り、これ以上の乾燥から肌を守ろうというバリア機能が備わっています。そのため、その保護膜がクリームやオイルの吸収の妨げとなっている可能性があります。

そこでおすすめしたいのが、ボディローションで水分補給をすること。油分の分泌が穏やかになり、その後につけるクリームやオイルの吸収がぐんと上がります。

しっとり肌はクリームケアがおすすめ

しっとりと吸いつくような肌に仕上げたい時は、ボディクリームがおすすめです。コクのあるボディクリームは、長時間の保湿が可能になるとともに、内側の水分や油分の蒸発を守ってくれます。

また、香りによってもつけ心地が変わってきます。さっぱりしたい時は、レモンやオレンジといった柑橘系の香りのクリームを、肌をよりしっとり柔らかにしたい時は、バニラやココナッツといった甘い香りのものがおすすめです。

さらっと肌はオイルケアがおすすめ

オイルと聞いて、ベタベタしたテクスチャーを想像された方も多いかと思いますが、実はクリームに比べてオイルは浸透力が高く、つけた側からぐんぐん浸透してくれるので、サラッとしたつけ心地になります。

ですので、さっぱりな仕上がりにしたい時は、ボディオイルがおすすめです。また、浸透力が高いため、肌の中からふっくらと柔らかくなるとともに、ツヤも出ます。

ボディケアは浴室ですべし!

浴室のドアを開けた際に湯気が立ち上りますが、それは、水分の蒸発がものすごいスピードで行われているということ。浴室内の水分、体についた水分とともに体内にある水分も蒸発しているんです。

お風呂上がりにパリパリと肌がつっぱる経験をされた方もいるかと思いますが、それは体内外の水分の蒸発による乾燥です。

そのため浴室から出ずに、浴室内でボディケアをすると水分の蒸発を最小限にとどめる効果が期待できます。また、浴室を出てからケアをすると体が冷えることもあるので、冷えも最小限にとどめることができます。

いかがでしたか。ボディケアはスキンケア以上に、どうケアしていいかわからないという方も多いと思います。

基本のケアに加え、肌の状態に合わせてクリームやオイル、香りを使いわけ、ベストな肌状態を保っていきましょう。


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