雨宮 あゆみ

ランチ腹八分目で睡眠の質up!…ダイエットも美肌も叶う簡単な生活習慣

2019.10.18
最近、よく聞く『人生100年時代』。100年も生きるからには認知症や生活習慣病予防など健康について考えていかないといけません。また健康のために生活習慣を整えると、お肌の状態もぐんと良くなっていくんです。今回はサントリー100年ライフプロジェクト『ウェルビーイングトレンドサーベイ2019』の発表会に参加し、予防医学研究者である石川善樹さんから、美容と健康にいい生活習慣の作り方のポイントを聞いてきました。

すこやかな生活習慣の作り方その1. 休日朝の寝だめをやめる

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今回お話をうかがったのは、医学博士である石川善樹さん。『人がよりよく生きるとは何か(Well-being)』をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行っています。

サントリー食品インターナショナルの調査結果によると、日本人が最も気になる病気が、今年に入りガンを抜いて認知症が一番となりました。また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病も多くの人が気にしています。

これらの一番の原因は睡眠不足や睡眠の質の乱れだと石川さんは語ります。それが身体の疲れや食生活の乱れを引き起こし、病気や体調不良につながるというのです。

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それでは、いかにして睡眠の質を整えるのかというと、休日も平日と同じ時間に起きるなど、ついやりがちな寝だめをやめることだそうです。

平日、仕事やプライベートを優先して睡眠時間を削り、多くの人は休日に平日よりも約2〜4時間、遅く起きる傾向があります。この休日の寝溜めに身体が対応できずに時差ボケ状態になってしまうとのこと。

2〜4時間も違うとなると、生活リズムは日本にいながら東南アジアに旅行に行っているようなものです。そのため、起床時間を常に一定にすることが月曜日のだるさ、辛さなどを防ぐポイントになるそうです。

もし、この時差ボケ状態に身体が陥り、月曜日から調子が悪い場合、その影響は水曜日まで残り、その後、木曜日、金曜日を経て、また週末を迎えるという抜け出せない悪循環ループになってしまうといいます。

これからは花木! 金曜は早めに帰宅してしっかり寝よう

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せっかくの週末、花金は飲み会で夜遅くまで飲んで食べて、遅くに帰宅後就寝。土曜日の朝は胃もたれで朝ごはんを抜いて、寝だめをする、という人は少なくないでしょう。

でも、土曜日の朝も早く起きて朝ごはんもしっかり食べるには、胃腸をしっかり休ませるために金曜日も夜8時くらいまでに飲食を終わらせ、早めに就寝することが大切です。

人間の朝のスイッチは2つあり、「光を浴びて身体が起きること」と「お腹に食べ物や飲み物を入れて身体の中が起きること」です。そのため朝ごはんを抜くということも不健康につながります。

それでも女子会やデートが! という人は、木曜日に飲み会やお食事会を入れてみてはいかがでしょうか。そうすれば、金曜日は乱れた食事や就寝時間を防ぐことができます。週末も朝から活動できて今よりも充実するかもしれませんね。

すこやかな生活習慣の作り方その2. 毎日やっているコトをちょっと変える

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睡眠不足を改善するには、平日にもポイントがあります。新しい習慣は続きにくかったり、ひとつひとつ身につけるのは大変です。そこで見直すべきは、毎日やっている習慣をちょっと変えることにあります。

例えば、Aさんは朝早くから夜遅くまで仕事をしていてストレスなどもあり、太ってしまったそうです。そこで痩せたいという希望もあり、自分の生活を見直すことにしました。最初は運動することにしてランニングを始めたものの、帰宅後のお酒やご飯がおいしく、逆に食べすぎてしまったそうです。そこで自分の生活スケジュールを書き出し何が変えられるか? を調べたところ、ランチを食べ過ぎていることに気づきました。

ランチを食べ過ぎている時の生活習慣

・お昼を食べ過ぎる
・午後、眠くなり仕事のパフォーマンスが落ちる
・夕方からやっと目覚めて夜遅くまで仕事する(お腹が空いて夜食を食べる)
・翌日は、朝から疲れと眠気、昨日の遅いご飯で朝ごはんを食べられない
・午前中にお腹が空いて仕事のパフォーマンスが落ちる

改善後の生活習慣

・お昼を腹八分にする(おかわりをやめる)
・午後に眠くならず仕事のパフォーマンスが上がる
・仕事が早く終わる(夕食も早く食べられる)
・夜は早くに眠れる
・翌朝、お腹が空いて目が覚める
・朝ごはんを食べて午前中から仕事がはかどる

例えば寝る前にお腹が空いていたから何かつまんでいたのを、リラックスできるハーブティーや豆乳にする。胃もたれの原因となる重めの夜ご飯を軽めにし、そのぶんしっかりと朝ごはんを食べるなど。

こうやって毎日のスケジュールを書き出して自分の問題点を考え、変えられそうなところを少し変えてみると1日の流れがスムーズに、かつポジティブに動くようになります。

人生100年時代の今、先を見据えて20代、30代から生活を整えていくことは大切です。そして、石川さんによるとどんな化粧品よりも良質な睡眠や生活リズムがお肌や心にいいとのこと。健康や美容を意識して、まずは自分のできることを見つけて改善し、ポジティブな1日の生活リズムに整えてみてはいかがでしょうか。

Information

サントリー食品インターナショナル
https://www.suntory.co.jp/softdrink/company/