角 佑宇子

【問題】「月極」の正しい読み方&意味を答えよ~読めないと恥ずかしいビジネス漢字~

2018.12.10
社会人になって、はや10数年。必死になって頭に詰め込んだ数学の公式も、歴史年表も社会に出れば使う機会はあまりないでしょう。しかし、「国語力」はそのまま役に立つものです。あなたは漢字・敬語の使い方に自信がありますか?大人になった今、知らないと仕事場で思わぬ恥ずかしい目にあってしまうかも……!? そこで今回は、言語・マナー教育に特に力を入れている小学校で、小学4年生の学級担任をしているN先生に「大人が間違いやすいビジネス漢字」について教えていただきます。

知らない人が一定数いる「月極」

漢字1

N先生 まずは基礎中の基礎ですが、こちらの「月極」と書いて「つきぎめ」と読む、こちらの漢字ですね。もともと「極」という漢字は「約束をする」という意味があり、戦前までよく使われていた漢字なんです。月ごとの約束ということから、ひと月ごとの期間契約のことを「月極=つきぎめ」と言うようになったそうですよ。

ーー 「極」という言葉に約束事という意味があったとは知らなかったです!

N先生 そうなんです。戦後になって新たに制定された「当用漢字表」によって、今の「限界・頂点」といった意味合いに変化しました。このため、月極という漢字の意味が伝わりにくく「げっきょく」や「つききわみ」という読み間違いが起きているのではないでしょうか。

あらら!仕事でやっちゃった恥ずかしい事例

漢字の間違い2

「 社長、“げっきょく”駐車場料金の勘定項目って~……」
「 近くの“つききわみ”駐車場の空きが出たそうですよ!」

ーーうーん……恥ずかしいですね。正しい読み方を知っている人からすると、「あ、間違いに気づいていないんだな」という哀れみの目で見られてしまいそうです。

N先生 職場でこのような発言をしてしまったら、オフィス内が一瞬、シーンとなりそうですよね。経理の仕事をされている方や営業職などで車を使う方は「月極」という漢字に触れる機会は多そうです。日常生活で使うことがなくても、こうしたビジネスシーンで使う可能性は大いにありますので、気をつけておきたいところです。

しかし、この言葉自体を使う機会がまったくない方も多くいるので、知らなくても決して不思議なことではありません。みんな一度は読み間違える漢字なので、間違っている方がいても笑わずに優しく指摘してあげてください。

使う機会がないと、わかっていても読み間違いが......!

読み間違いやすい漢字だとわかっていても、普段使う機会がないと「あ、あれ?つきぎめだっけ?げっきょく、いや.......つきぎょく?だっけ?」などと混乱してしまうこともあるかもしれませんよね。

ちょっとした、クスっと笑ってもらえる程度の間違いなら良いのですが、何度も間違えたり、取引先での営業など重要な場面で思い切り間違えたりすると、笑えない事態になりかねません。ぜひ、この機会に漢字の読み方をおさらいしてみてはいかがでしょうか。

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