【問題】「月極」の正しい読み方&意味を答えよ~読めないと恥ずかしいビジネス漢字~
知らない人が一定数いる「月極」
N先生 まずは基礎中の基礎ですが、こちらの「月極」と書いて「つきぎめ」と読む、こちらの漢字ですね。もともと「極」という漢字は「約束をする」という意味があり、戦前までよく使われていた漢字なんです。月ごとの約束ということから、ひと月ごとの期間契約のことを「月極=つきぎめ」と言うようになったそうですよ。
ーー 「極」という言葉に約束事という意味があったとは知らなかったです!
N先生 そうなんです。戦後になって新たに制定された「当用漢字表」によって、今の「限界・頂点」といった意味合いに変化しました。このため、月極という漢字の意味が伝わりにくく「げっきょく」や「つききわみ」という読み間違いが起きているのではないでしょうか。
あらら!仕事でやっちゃった恥ずかしい事例
「 社長、“げっきょく”駐車場料金の勘定項目って~……」
「 近くの“つききわみ”駐車場の空きが出たそうですよ!」
ーーうーん……恥ずかしいですね。正しい読み方を知っている人からすると、「あ、間違いに気づいていないんだな」という哀れみの目で見られてしまいそうです。
N先生 職場でこのような発言をしてしまったら、オフィス内が一瞬、シーンとなりそうですよね。経理の仕事をされている方や営業職などで車を使う方は「月極」という漢字に触れる機会は多そうです。日常生活で使うことがなくても、こうしたビジネスシーンで使う可能性は大いにありますので、気をつけておきたいところです。
しかし、この言葉自体を使う機会がまったくない方も多くいるので、知らなくても決して不思議なことではありません。みんな一度は読み間違える漢字なので、間違っている方がいても笑わずに優しく指摘してあげてください。
使う機会がないと、わかっていても読み間違いが......!
読み間違いやすい漢字だとわかっていても、普段使う機会がないと「あ、あれ?つきぎめだっけ?げっきょく、いや.......つきぎょく?だっけ?」などと混乱してしまうこともあるかもしれませんよね。
ちょっとした、クスっと笑ってもらえる程度の間違いなら良いのですが、何度も間違えたり、取引先での営業など重要な場面で思い切り間違えたりすると、笑えない事態になりかねません。ぜひ、この機会に漢字の読み方をおさらいしてみてはいかがでしょうか。