角 佑宇子

ブツブツ毛玉はみっともない…解決! ニットの簡単お手入れ方法3つ | デキるOLマナー&コーデ術 ♯134

2018.11.18
冬服のお悩み三大要素の1つ、「ニットの毛玉」は本当に切実な悩みです。昨年はなかったのに、今年から毛玉が増えた……など、いつしか急に裾や袖まわり毛玉ができるんですよね。これから春先まで活躍してもらうニットを大事に扱うためにも、覚えておいてほしいニットのお手入れ方法をご紹介します。

毛玉ができる原因って何?

【デキるOLマナー&コーデ術】vol. 134

毛玉は繊維と繊維の摩擦によって生じる静電気で糸が絡み合ってできていくもの。外気のホコリや、私たちが動くことで生じる服と肌の擦れによっても生まれてきます。最近では、この毛玉が発生するのを極力抑える製法のニットが開発されてはいますが、まだまだ浸透していませんので、できるだけ私たちの手で丁寧にお手入れし、静電気が起こらないように気をくばらなくてはなりません。

また、「高いニットは毛玉ができにくい」と、言われていますが、絶対にそうだと言い切れるものではありません。上質な素材を使用した高いニットでも素材の組み合わせや製法によって毛玉はできやすいので、商品の値段に関係なく、あなたが大切にしたいと思うニットをお手入れする気持ちがもっとも大切。

ニットはたたむより、ハンガーで吊るす

毛玉1

毛玉が生まれる原因は、他の衣服や肌の摩擦によって生まれる静電気が原因とお伝えしました。なので収納方法も「たたむ」より「吊るす」のがベストです。たたんでしまうことで他の服との摩擦が生じたり、つい服を無理にしまいこんでしまったりするので毛玉ができやすいのですね。

この他に、折りじわがつかないよう「丸めて」収納する方法もありますが、シワがつかない・かさばらない点では魅力的ですが結局詰め込んでしまえば摩擦が生じるので、お気に入りのニットだけでもハンガーにかけてクローゼットにしまいましょう。

外出後は丁寧にブラッシング

毛玉2

もっとも大事なポイントですが、みなさん意外とやらないのが外出後のブラッシングです。私たちの服は目に見えていないだけで外気からのホコリをたくさん取り込んでいます。またそれを着て活動していたぶん、繊維が乱れているので、繊維の乱れとホコリを取る目的でブラッシングを行なってください。

ブラシはできれば、豚もしくは馬のを使った天然ブラシが良いです。静電気の発生率を抑えるのでオススメしています。本当にたったこれだけで毛玉が発生する頻度がかなり下がるため、「手入れが面倒であれもこれもできない!」という方は、ささっとブラッシングする習慣だけ取り入れてみてくださいね。

毛玉は絶対に引っ張らないで!

では、毛玉ができてしまったニットはどうすれば良いでしょう。もちろん、毛玉を取るしかありませんが具体的にどの方法で取るのが衣服にとってもっとも良いのでしょうか。もっとも一般的なのは「毛玉取り機」ですよね。最近では、刃の回転速度が調節できたり一瞬でキレイに取れて便利な製品も多いです。

しかし、毛玉取り機は無理に取ろうと服に押し付けたり引っ張るようにガシガシと扱うと服に穴が空いてしまいますので使い方には十分気をつけてください。また毛玉は繊維が絡み合ってできた玉なので、それを取ろうと指でつまんだり、目の荒いスポンジでこすったりすると繊維が引っ張りあって余計服が傷むうえに、残った繊維がまた毛玉になっていくのでやらないようにしましょう。

できれば、ひとつずつ眉毛用のハサミでカットしていくと良いのですが、毛玉が多いと処理が大変なので、ある程度毛玉取り機で整えてから、取りきれない毛玉は直接カットすると良いです。お手持ちのニットを毛玉知らずにするには、普段からのお手入れが大切になってくるのでぜひ、お気に入りの服だけでもお手入れを欠かさないようにしてみてくださいね。