anew writer harako

うざすぎーっ! 交際はできても「結婚はできない男」の特徴|実録♡ 結婚プロセス100人インタビュー #21

2018.10.23
ライター&コラムニストharakoが、実際に既婚女性100人にインタビューをし、結婚までのプロセスや心境の変化をお伝えする連載です。第21回目は、お互いが同じタイミングで婚約破棄をしたSさんのお話です。

張り詰めていた糸が切れた瞬間……。

2ef8db7671fc638ea7a4d902859897b2

【実録♡ 結婚プロセス100人インタビュー 】vol. 21

あれは、私が20代後半にさしかかろうとしていた時の話。プロポーズを受けて、お互いの両親にも挨拶を終えて、結婚する準備を進めていたのですが……。

“結婚”することに、ワクワクを感じない妙なモヤモヤがあって、結婚準備が進む日々を正直楽しめていない自分がいました。というのも、彼がかなりの束縛タイプだったのです。出かける時も、「今日は誰とどこに行くの?」と確認されて、電話をしていたら「まさか、男じゃないよね? 声を聞かせてよ」と性別確認までしてくる始末。

「まあ、愛されている証拠かなー?」と、これも幸せのひとつだと信じていたのですが、エスカレートする束縛に逆らうように、「独身最後だし!」と夜な夜な遊びに行くことで発散するようになっていく私がいました。

「結婚するんだし、もういいじゃん! 自由にさせてよ」

独身最後の贅沢な時間を過ごさせてほしいという願いから、荒れ狂うように飲み会やコンパ、会社の同僚たち(男性)と、彼には嘘をついて遊び歩く毎日を繰り返していた矢先——。

その嘘を知ってか知らずか、突然、彼から「もういいわ、勝手にしろ」と突き放されてしまったのです。

彼は東京、私は大阪に住んでいたのですが、怒った次の日に新幹線で帰っていく彼を必死に追いかけました。「ごめん、そんなつもりじゃない! 結婚するって決めたし、覚悟はできているよ。でも、独身最後だと思ってつい……」

……時すでに遅し。私も大阪から東京に追いかけて行ったのですが、「今ついたよ!どこにいる?」と鬼のように連絡しても、「は? もういないよ」と冷たーーくあしらわれてしまいました。

今でも覚えているのですが、その時あまりの虚しさに駅の地べたに座りこんでボーッと上を見ながら感じたひとつの答え。それは「結婚ってこんなに心が苦しくなるもの?」と虚しい疑問。

幸せになるはずなのに、「マリッジブルー」とか「束縛から逃れるため」「最後の独身生活」なんて、バカバカしい。——私も、もう疲れたよ。

こうして婚約破棄をし、結婚に対しての執着や雑念をなくしてリセットしていきました。

「婚約破棄? ああ、俺もさ……」

落ち込んでいた私は、友達を交えて数人で食事をしたり飲んだりすることで、ぽっかり空いた穴を埋めていきました。そこで、出会ったのが偶然私と同じ時期に婚約破棄をしていたひとりの男性。

年下のかわいい彼女にベタ惚れだったようで、「贅沢な暮らし」「素敵な旅行」を理想とする彼女に尽くしまくっていたとか。ちょっと無理してでもプレゼントを買ってあげたり、休日に仕事を増やしてまでお金を稼いだり……。聞けば聞くほど、素直で一途な男性だったのです。

もちろん、私も結婚破棄した時のことを思い出すと、相手だけが悪いとは思いません。しかし、あまりにも窮屈な束縛に耐えられなかったことに反発してしまったのと、毎回報告しなければ遊びに行けない状態に、結婚した後の生活に不安しか見えなかったんです。その同時期に婚約破棄した男性も、私と同じ理由が決め手だったとか。

「かわいいし、喜んでくれる彼女は大切にしたいけれど、結婚した後も俺は幸せを感じ続けることができるだろうか?」と、我に帰った時、長くは続かないかもしれない。これが本音だったと言います。

この価値観に意気投合し、お互いの辛かった経験を素直に共有できたことで、すんなり私たちは新しい結婚相手を見つけることができました。

結婚してから幸せになれる相手って?

私も夫も、一度は結婚を本気で考えた経験があるからこそ、「結婚はスタート」だと強く思っています。

もし、「長く付き合ったから」「どうしても好きだから手放したくない」という “粘り強さ” で結婚に縛られているならば、その人と10年後も20年後も一緒にい続けることができるのかを考えてほしいですね。

私たちは、あの時の婚約破棄がお互いにあったから、ほどよい距離感とそばに居てくれるパートナーへのありがたみを感じることができています。楽しいことだけじゃなくて、悩んだことや挫折、落ち込んだ気持ちも共有しながらこれからも結婚生活を続けていきたいです。

お話を聞いて……。

夫婦は、「お互いの気持ちのバランスが保てていることが大切」だと、Sさんのお話を聞いて感じました。また、“結婚”の言葉に縛られてハッピーになれないと想像できるなら、それは自分にとってタイミングじゃない証拠。このお二人は、出会うべくして出会ったバランスの良い関係だと思います。これからも、お幸せに……♡


★ライター・harakoのSNSもチェックしてね!
ツイッター
https://twitter.com/writer_harako?lang=ja
インスタグラム
https://www.instagram.com/harako.writer/
オフィシャルブログ
http://harako.jp/

#恋愛 記事、
#エッチな記事 もチェック……!?

「男が触れたくなる髪」のケア方法知ってる…?


©fizkes/Gettyimages
©skynesher/Gettyimages
©TriggerPhoto/Gettyimages