anew writer harako

恋愛に臆病な女性が職場恋愛で結婚できた理由 #19

2018.7.1
ライター&コラムニストharakoが、実際に既婚女性100人にインタビューをし、結婚までのプロセスや心境の変化をお伝えする連載です。第19回目は、いつも感情的に怒ってケンカを繰り返していたKさんのお話です。

本当に私のことが好きなのか、不安でつい……。

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【実録♡ 結婚プロセス100人インタビュー 】vol. 19

恋愛に関して、白黒はっきり意見をぶつけることが苦手。彼氏ができても、肝心なことや決めないといけないことは、ふんわりグレーゾーンにするのが私の性格でした(本当は、察してほしいと願っていたのかも)。

本音をぶつけられる相手が見つかると良いな〜! と思っていた矢先、働いていた職場の既婚男性と距離が近くなっていました。……とは言っても、相手は結婚している。それを知っていたので、変に緊張することもなく、自然な自分のまま仕事の話やプライベートの話をする “仲の良い同僚” 止まりであることは暗黙の了解だったのですが——。

新婚早々、誤解が生まれて半年で離婚!?

帰りの電車でバッタリ彼に会った時のこと。新婚だというのに、すでに別居&離婚寸前だということを聞いてしまったのです。え?  早すぎない?  と謎めいていたのですが、どうやら奥さんのプレゼントを選ぶために女友だちに相談していたことが誤解を生み、「浮気している」と勘違いされてしまったとか……。

話はどんどん膨らみ、奥さんの両親までお怒り状態。「結婚早々、何ごとだ!」と歯止めが効かない状態になり、離婚を余儀なくされてしまったと言うのです。確かにその同僚は、浮気をするようなタイプでもないし、誠実でまじめな印象。そんなことってあるの? と思いながらも、離婚してしまった彼が絶望的な状態になっているのに、同情を隠せませんでしたね。

もともと “仲の良い同僚” だったこともあり、離婚後も特に変わりなく和気あいあいと仕事に励んでいたのですが、半年・1年と経つにつれてアフターファイブにご飯に行ったり、お互いの家でDVDを見たりする関係になりました。

始めはもちろん恋愛対象として見ていなかったのですが、気づけば心地よい関係性になっていました。部屋でまったりしていたある日、なんだか良い感じの雰囲気になって「あれ?  このまま抱かれちゃうの?」と妙な緊張感に襲われた私は、「今日は、生理で体調悪いからそろそろ帰るね〜」なんて嘘の体調不良を訴えて、彼との距離を取るようになっていきました。

……(グレーな関係が、またできてしまった)。

「いや、俺そんなふうに思ってないし」

客観的に元妻との離婚経緯を聞いている時は冷静だったのに、いざ自分が恋愛モードになり始めたら急に不安になってしまって……。「もしかして、体目当て?」「本当は遊び人?」なんて、気持ちが膨らむのと同時に、彼を疑うようになってしまったんです。

しかし、グレーゾーンにいたがる私にしびれをきらしたのか、「なんか勘違いしてない?」「俺、真剣に付き合いたいと思ってるんだけど」「彼女になるまでは、手出さないよ」と触れられたくない部分に切り込んできた日がありました。「う、うん。じゃあ…」とはっきり言うわけではないけれど、彼の主張に言いくるめられたような…それが、交際の始まりでした。

“仲の良い同僚” から “カップル” になったものの、私のグレーゾーン癖がなかなか抜けなくて。そして、彼への疑いもどんどん膨れ上がるばかりだったのです。私の両親は離婚していたのですが、「たまには実家に帰ってあげたら?」と彼が言うことに対して「私と距離を取りたがっている」と解釈してしまったり、年末年始の過ごし方を話していたら「僕は、なんでもいいよ。Kちゃんの好きなようにしたら?」と言う提案を「もしかして、冷めてるの?」と思ってしまったり……。

ことあるごとに「もう、別れるっ!」と叫んでは、荷物をまとめて出て行くことを何度も繰り返したのを覚えています。

結局、すべて私の思い込みだった。

ケンカしている時は、「もう、別れるっ!」と感情的になっていた私も、数日時間が経つとだんだん冷静になっていくんです。何回も同じことを繰り返して、やっと気づいたこと。それは、彼は一度も悪意がなかったんですよ(笑)。

そう、すべて私が勝手に思い込んでいただけ。「たまには実家に帰ってあげたら?」と言うのは、ひとりで暮らしている母を気遣ってくれていただけ。「僕は、なんでもいいよ。Kちゃんの好きなようにしたら?」も、本当に心から私の希望を聞いてくれていただけ。ぜーんぶ、彼は私を優しくサポートするためだけに言ってくれていたんです。

それにちゃんと気づいたのは、正式にプロポーズされて結婚が決まってからの話。ひとりで生活している私の母への仕送りに協力してくれたり、今後の人生設計を一緒に考ええてくれたり。あー、私はこんなに優しい人を、勝手に疑って一瞬の感情で突き放していたのか……と猛反省。結論は、“マジで良い人” だったんです。

好きだからこそ、不安になって疑っていたんですが、不思議と結婚したら安心感から、感情で彼にぶつかる癖もなくなっていきました。愛情確認がしたかったのかな? と、今では笑い話です。白黒はっきり意見を言わずに、勝手に思い込むのはもう卒業!  疑問に思ったら、その場で解決するようにしています。大切なことに気づかせてくれて、ありがとう!

お話を聞いて……。

客観的に聞いている時は冷静なのに、自分が好きになると不安。これは、恋愛あるあるですよね。思い込んで感情的に突き放してしまうことに途中で気づけたのは、勢いよく飛び出しても変わらずに穏やかな彼がいたからだそうです。

“言葉の裏” を読みすぎるのは、逆効果。素直に聞いてみる、言葉通りに気持ちよく受け取ってみる。これが、スムーズな交際のヒントかもしれません♡


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