あのハリウッド俳優が仰天告白!「自作デスノートに何人もの名を書いた」
『Death Note/デスノート』で主演を務めたナット・ウルフ!
【映画、ときどき私】 vol. 108
主人公であるライト・ターナー演じたナットは、『きっと、星のせいじゃない。』をはじめとするヒット作への出演が続いており、ハリウッドでも期待されている若手俳優のひとり。現在、Netflixにて世界同時配信中である本作の見どころや役作りを通して感じた思いなどを教えてもらいました。
2003年から日本で連載が始まった『デスノート』は、相手の顔を思い浮かべながらノートに名前を書くとその人物を死に追いやることができるという衝撃のストーリーで熱狂的な支持を集めている大人気シリーズ。
日本で生まれた作品だけに、やはり日本での反響は気になりますか?
ナット 僕としても日本のファンの方のリアクションは一番ワクワクしているところだし、監督もキャストも、日本でお披露目できることをすごく楽しみにしているんだ。
原作にも魅了されたそうですが、この作品を読んだときの感想は?
ナット とにかくすごく気に入ったよ! こうあって欲しいと自分が願っている世界がそこに広がっているだけでなく、道徳観を問う物語でもあるからね。あとは、ライトとLがお互いに頭脳戦を繰り広げているところも大好きなんだ。
それから、漫画やアニメ、そして今回の映画のように、デスノートというひとつのアイディアをいろいろな形で解釈して広げていくことができるというところも魅力なんじゃないかな。
アメリカではどのくらい人気がありますか?
ナット 『デスノート』はアメリカでもよく知られているし、ものすごく人気もあるんだよ! 自分よりも年下のいとこたちは、この作品に執着していると言ってもいいくらい大好きだから、僕が関わるのを知ったときには、めちゃくちゃ喜んでいたんだ。あと、僕の親友で俳優のジャスティス・スミスも『デスノート』の大ファンだったから、彼からもいろいろと教えてもらったりしたよ。
ちなみに、ご自身は日本の漫画やアニメはご覧になりますか?
ナット 小さいときはよく日本のアニメを観ていたんだけど、年を重ねるごとにあまり観なくなってはいたんだ。でも、この作品に出演することが決まってから、またアニメを観るようになっていて、大好きなのは『攻殻機動隊』かな。
今回のように実写化するなら出演してみたい作品はありますか?
ナット 自分が関わっているからじゃないけど、他にはなくて、本当に『デスノート』が一番だと思っているんだ! なぜかというと、アメリカで主役がここまでアンチヒーローのキャラクターの映画や作品はないんじゃないかなと感じるからなんだよ。
例えば、『デッドプール』みたいな変わったキャラクターのスーパーヒーローもいるけど、ああいう作品でさえもちょっと定型にそっているところがあるからね。だから、『デスノート』みたいにつねに何が起こるかわからないという作品は本当に魅力的だと思うよ。
出演が決まってから、日本版の映画もご覧になりましたか?
ナット もちろん観たよ! とても美しくて、原作に忠実だなという印象だね。だからこそ、アメリカ版では、監督がテーマにもひねりを加えて違う作品にするだろうというのは、最初からわかっていたんだ。
同じ主人公を演じた藤原竜也さんの印象は?
ナット ぜひ会ってみたいなと思うくらい素晴らしいと思ったよ。残念ながら、今回はそれが叶わなくて、お会いできなかったんだけど……。
参考にした部分などはありましたか?
ナット もちろん、彼からはインスピレーションをたくさん受けたと思うよ。漫画を実写化するというのはやっぱり難しい作業でもあるから、そのなかでもその世界観を保つことができているところにはすごく感服もしたんだ。ただ、今回はキャラクターとしてはかなり違っていたから、必ずしも同じようなアプローチは必要なかったんじゃないかなとは思っているよ。
役の準備として自分専用のデスノートを作られたそうですが、作ってみてどうなりましたか?
ナット 役が決まってから、すぐに自分のデスノートを作ってみようと思ったんだ。僕は社会変質者ではないので、「きっと誰の名前も書くことはないだろう」と思っていたんだけど、驚くことに気がついたらすぐに名前をどんどん書いていたんだ(笑)。そのときに、「なんてことだ! 誰でもデスノートを作れるんだ」と実感したよ。
つまり、「自分はサイコパスじゃないから、名前なんてひとつも書かない」と思っていても、劇中のライトも同じように、人は力を得ると変わってしまうってことだね。そういう気持ちは、役を演じるうえで活かされたと思うよ。
そのノートはどうしましたか?
ナット 自分が知っている人から直接会ったことのない人の名前まで書いてあって、そのまま持っていたら絶対に危ないと思ったから、すぐに燃やしたよ(笑)。
では、逆に名前を書いた人を生き返らせることができるライフノートを手にしたらどうしますか?
ナット それはすごくいいアイディアだね! まずは、会ったことないおじいちゃんの名前を書きたいね。それから、モーツァルトとジョン・レノンかな。
デスノートかライフノートならどっちが欲しい?
ナット ライフノート! だって、すごくステキなアイディアで気に入っているから。
では、もし本物のデスノートを手にしたら、「使う・破棄する・他人に譲る」のどれを選びますか?
ナット 悩ましい選択だけど、今回の映画の結末だと仮定して、僕だったら燃やすかな。ただ、この役を演じる前だったら、僕よりも聡明な人に渡すことを考えたかなとは思うけど。
でも、やっぱり一番いいのは、亡くなってしまったE.T.という名前の僕の犬をライフノートでまずは蘇らせて、その子に渡したいね。だって、E.T.は誰のことも悪く思わない子だから(笑)。
今回のハリウッド版ならではの注目ポイントがあれば教えてください。
ナット とにかく原作を大切にしながらも、ひねりを効かせて、見たことのない『デスノート』がクリエイティブな形で広がっているので、ぜひ楽しんでもらいたいな。ライフノートもあったらよかったのにね(笑)。
日本のファンにひと言メッセージをお願いします!
ナット みんないつも応援ありがとう! 今回日本に来られたことは、僕にとって本当に特別な経験になったよ。この原作は日本でとても愛されている作品だということも知っているから、ぜひ観て欲しいなと思っています。あとは11月にまた個人的に日本へ戻ってきたいと思っているので、そのときもよろしくね!
インタビューを終えてみて……。
自分のデスノートに次々と名前を書いてしまったというちょっとダークな一面もありつつ、ライフノートを気に入って目を輝かせるかわいらしい一面もあり、楽しませてもらいました。現在は、俳優としてだけでなく、弟と組んで音楽活動もしたりと、幅広い才能を発揮していますが、まだ22歳というだけに、今後の活躍が楽しみなところ。これからもますます目が離せなくなりそうです。
史上最恐のデスノートに震撼!
ハリウッド版ならではの要素が満載の『Death Note/デスノート』は、原作とも日本版とも違う新たな衝撃が走るはず。あなたの中にある善と悪、そして正義と欲望の境界線が揺らいでしまうかも!?
ストーリー
男子高生のライト・ターナーは、ある日1冊のノートを手にする。そのノートとは、相手の顔を思い浮かべながら名前を書きこむだけでその人物を抹殺できるという恐ろしい力を持つデスノートだった。神のような力を得たことに陶酔したライトは、犯罪者を裁き平和な世界を作ろうとしていた。しかし、そこに待ち立ちはだかるのは名探偵Lの存在だった。はたして、デスノートを巡る運命の行方とは……。
恐怖心が高まる予告編はこちら!
作品情報
Netflxiオリジナル映画
『Death Note/デスノート』
全世界独占配信中
https://www.netflix.com
ヘアメイク:池田美里(millisol)