【昼顔は人妻の嗜好品!?】不倫ドラマが後を絶たない理由|リアルな夫婦生活 ♯38
独身時代とは違う「不倫」に対する見方
【リアルな夫婦生活】vol. 38
私は漫画が大好きで、暇があれば人気の漫画を読むのが習慣になっているのですが、夫と結婚してからは読む漫画の題材に少し変化があったのをある時から気づいたのです。それまでは、どちらかといえばアラサー世代のキャリアをテーマにした漫画やファンタジー系が多かったのですが、最近面白いと感じてしまうのが、不倫を題材にした漫画だったのです。
それまでは正直、「不倫する人、最低!」みたいな強く偏った考えを持っていました。恐らくそれは、独身のアラサー女性という立場上、既婚者の男性から不倫のお誘いを受けることが多かったことが経験としてあるからなのかもしれません。
そんな自分が今や不倫をテーマにした漫画を読んでは「あぁ~、最低だー!」と思いながらもなぜか愛着を持っているのは、どこかで不倫をより現実に近いファンタジーに捉えている可能性があります。
不倫ドラマは夫婦間の潤滑油?
夫婦という立場は一生を共にするパートナーであるという契約を交わした間柄。将来はわからないが、現時点で言えることはほかの異性と恋愛関係になってはいけないということです。
言い方は悪いですが、感覚としては自分で “恋愛終了” といった烙印を無意識に押しているようにも思えます。そんな自分が「もし…これから恋愛をする人生があったとしたら?」という妄想を膨らませる題材としてうってつけなのが「不倫」なのです。
好きな人ができたから夫と離婚しよう!と、これまでの恋愛のように軽い気持ちで別れられないのが結婚です。そもそも夫や妻に不満など感じていない。だけど、ちょっと刺激が足りない日常に、思わぬドキドキをひっそり与えてくれるのが不倫をテーマとしたドラマや映画、漫画の本来の役割なのかもしれません。
無意識的に感じている夫や妻以外の誰かと…という期待を、作品を通して疑似体験することで気持ちを発散させているのではないでしょうか。むしろそれをせずに、実際に不満をためにためて現実に不倫という道に走ってしまうほうが恐ろしいようにも思えます。
不倫ドラマが本当に伝えたいこととは
立場が変化したことにより、恋愛観も変化し、作品への感じ方も変化した。この経験から思うに、世の中に輩出されるドラマなどの作品はそのもの自体が悪いものではないということ。
不倫に限らず、世の中で「悪」とされるものを題材としている作品は数多く輩出されていますが、大事なのはそれ自体を悪と捉えるのではなく、それを観る人が “作品を通して何をどう感じるか” だと強く思います。
ナイフも使い方次第で便利なものとなるか、凶器となるかは持つ人次第。不倫を実際にやってしまうのはいけないことだけど、それを理解している自制できる大人たちが、嗜好品と楽しむぶんには不倫を題材とした作品もまた素晴らしい作品のひとつなのでしょう。
ぜひ、みなさんもご自身の立場で何が大切なことなのかを考えながら、作品を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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