志村 昌美

【絶対泣ける映画ならコレ!】リアルカップルが演じたラブストーリーとは?

2017.5.25
最近は就活や婚活に留まらず、なんでも「〇活」といわれていて、“やらなきゃいけない感” に少しうんざりすることはありませんか? そんななか、唯一ストレス発散にも効果があって、誰でもすぐにできる活動といえば、涙活! そこで、感動の涙に浸りたいあなたにオススメの映画をご紹介します。その作品とは……。

ラブストーリーの名手が描く愛の名作『光をくれた人』!

【映画、ときどき私】 vol. 92

オーストラリアの孤島で灯台守となったトム。戦争での経験によって心を閉ざしていたが、明るく美しいイザベルとの出会いでふたたび生きる力を得るのだった。そして、結ばれた2人は島で幸せな暮らしを始めることに。しかし、イザベルの度重なる流産によって、深く傷つき、悲しみにくれていた。

そこへ、流れ着いたのは見知らぬ男の死体と赤ん坊が乗ったボート!

過ちと知りつつも、子どもを育てたいイザベルとそれを受け入れるトム。しかし、幸せの絶頂にいた4年後、生みの母親であるハナと偶然出会ってしまうのだった。はたして、それぞれが迎える運命とは……。

切なすぎて、涙で前が見えない!

ここまでの切なさを生み出しているのは、登場する人物たちはみな、「ただ大切な人を守りたい」という思いを抱えているだけであって、そこには決して悪意はないということ。にも関わらず、それぞれがその思いを貫けば貫くほど、誰かが傷つく構図。だからこそ、その行方は見ているだけで胸を引き裂かれそうになってしまうのです。

さらに、本作に描かれているのは、誰もが共感できる夫婦や親子の愛だけでなく、他人を赦す姿。家族への自然発生的な愛情とは違い、自分に苦しみを与えた人間を赦すというのは、強くならなければできないことであり、ある意味“究極の愛情表現”なのではないかとさえ感じるほど。そんな彼らが下すそれぞれの決断には、思わず涙腺が崩壊してしまうはずです。

ハリウッドが誇る美男美女カップル誕生の瞬間にドキッ!

そして、もうひとつの見どころとして外せないのは、夫婦役を演じたマイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴィキャンデル。いま、私が一番好きなハリウッドのナイスカップルなのですが、なんとこの作品の撮影中に2人は恋に落ちたのだとか! 

それだけに、徐々に心を通わせていく様子や愛し合うシーンは、どこからが演技かわからなくなり、観ているこちらが恥ずかしくなってしまうほどリアルで、胸キュン必至です。

特に注目は、アリシアがマイケルのヒゲを剃るシーン!

当初は予定されていなかったにも関わらず、彼らからの提案で実現したそうですが、なんと本物の刃物を使って撮影されているとのこと。本来なら危険で、ありえないことも2人の間に確固たる信頼関係が築かれていたからこそ、生まれた名場面。そんなマイケルとアリシアのラブラブっぷりもお見逃しなく! 

以前、ananwebでマイケルにインタビューした際に、すっかりメロメロになった私ですが、妻を一途に思い、優しさと愛に溢れる姿は今回ハマりすぎていて、ますます虜に……。そんな理想の旦那さま像にも、女子なら憧れること間違いなしです!

人はお互いに光を与え合って生きている!

男女の葛藤する内面や人間が持つ愛の力を見事に描いた本作。誰にとっても、光をくれる人がいるように、自分もまた誰かに光を与えている存在なのだと気づかされるはず。あなたが “光” を感じられる人と一緒に、その思いを噛みしめてみては? 劇場に行く際には、ティッシュとタオルは持参で、涙対策をお忘れなく!

胸に迫る予告編はこちら!

作品情報

『光をくれた人』
5月26日(金)TOHOシネマズ シャンテ他にて公開
配給:ファントム・フィルム
© 2016 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC

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