こじらせ女子必見! リア充の本当の意味を教えてくれる胸キュン映画!
イタいけど、愛おしい珠玉の青春映画『スウィート17モンスター』!
【映画、ときどき私】 vol. 87
恋を妄想するだけで、キスも未経験のイケてない毎日を過ごしている17歳の高校生ネイディーン。教師や母親を困らせるだけでなく、イケメンで人気者の兄のことも目の敵にしていたが、唯一の親友であるクリスタだけは自分のすべてだと思っていた。
しかし、なんと天敵の兄とクリスタが恋に落ちてしまうことに!
その日以来、世界にたったひとり取り残されたような気分になったネイディーンは、疎外感からとんでもない行動に出てしまうのだった。はたして、彼女が最後にたどり着いた答えとは……?
ネイディーンに自分を重ねてしまう人が続出!
とにかく、ネイディーンのこじらせっぷりはなかなか重症で、思わず笑いがこみ上げてくるほど。でも、女子なら「わかるわかる。そういう時期ってあるよね」とぎゅっと抱きしめたくなるくらい昔の自分を見ているかのような気分になってしまうはず。
ネイディーンみたいにこじらせていると、つい周りが見えなくなって、自分が世界の中心のようになってしまいがちだけど、そういうことも含めて、いろいろな思いを経て大人になるからこそ、本当に大事なことや他人の痛みがわかるようになるもの。
こじらせ=ネガティブだけではない!
そもそも、「生まれてからこじらせたことありません!」なんて人はいないはずだし、もしそういう人がいるとしたら、一見うらやましく思えても、それはある意味 “何も起きていない人生” ともいえるのかも。
リア充のリアルとは?
毎日のようにパーティをしたり、豪華な食事をしていたり、高い服を着ていたりするのが、誰もが憧れるリア充女子の定義だと思っている人もいるかもしれないけれど、そこには何の “リアル” も感じられないはず。
それよりも、自分の半径5メートルをよく見まわしてみれば、自分自身にとってリアルな充実とは何かに気がつけるものなのです。どん底を経験するから、初めて幸せの意味がわかるのであって、こじれた自分と向き合うことこそ、“真のリア充女子” への近道といえるかもしれません。
いくつになっても、こじらせてたっていい!
私もこじらせたまま大人になってしまったひとりであることは自覚しているけれど、「他人に迷惑かけてなければ、大人でも多少こじらせていてもいいのでは? 生きてれば壁に当たることばっかりだし、人間だもの……」とさえ思ってしまうほど。
青春時代の思い出に浸るもよし、いまだにこじらせてる大人女子がリア充の意味を感じるもよしの本作。ネイディーンとともに、人生の階段をひとつ上がってみては?
胸を鷲掴みにされちゃう予告編はこちら!
作品情報
『スウィート17モンスター』
4月22日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか公開
配給:カルチャヴィル
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