
“空気のように無視されます…” 30代の新婚妻に襲いかかる「義母の嫌がらせ」【前編】
入籍前からろくに会ってくれなかった義母

美穂さんは3年前に夫と結婚。入籍前、義実家に結婚の挨拶に訪れた際、義父は美穂さんを温かく迎えてくれたものの、義母は外出中だったそうです。事前に美穂さんの訪問を伝えていたはずなのに、大切な日に留守にする義母に対して、当初から一抹の違和感を覚えていたと美穂さんは振り返ります。
「結局、入籍前に義母に会ったのは両家での顔合わせのときのみ。それ以外、いつも私が遊びに行くときに義母は不在でした。そのため、結婚前に義母から直接話しかけられたことが一度もなく、結婚してからも変わりませんでした。それで、次第に『もしかして、義母に嫌われてるのかもしれない』と不安になっていきました」
結婚前、義母の態度を不思議に思った美穂さんが夫に相談をすると「母さんは気難しいところがあるけど、徐々に仲良くなれるよ」と説得をされ、そのまま入籍へと進んだそうですが…。
「義実家が近いこともあって、何度も義実家を訪れていましたが、やはり義母には無視をされ続けていて。でも、義父や夫の前だと義母は私に普通に接してくるので、『これは何かおかしいな、ひょっとして私に嫌がらせをしているのかな』と気づいたんです。
でも、義父や夫は義母が私に嫌がらせをしていることに気付いていません。だから夫にも相談しづらくて…」
義母からの“静かな嫌がらせ”のせいでノイローゼ気味に

同じ空間にいても、義母から空気のように扱われることで美穂さんはノイローゼ気味になっていってしまったとのこと。そのうちに、義実家に行くことを苦痛に感じるようになり、義母の存在を思っただけで頭痛がしてくるほどになってしまったとか…。
「その頃の私は、このままでは結婚生活を続けていくのも難しいと感じて思いつめた結果、夫との離婚も考えるようになっていました。けれど、行動に移すだけのエネルギーもなく、ストレスを抱えながら義父母と接するしかなかったんです。
義母は表立った激しい嫌がらせではなく、無視をするなど静かな嫌がらせをするタイプ。それで、私も波風を立てるタイミングを逸してしまったというか、どうやって表沙汰にすればいいのかわからなかったので、ただ時間だけが過ぎていきました」
そんな美穂さんに、あるとき思いもしなかった転機が訪れ、事態は急変します。もう改善は難しいだろうと諦めていた義母との関係が、ある人物の介入によって大きな変化を迎えることに…。
義実家との関係は、結婚してみないとわかりにくいだけに、入籍前に多少の違和感があっても目を瞑ってしまいがちでしょう。しかし、美穂さんのように入籍前から義父母に「おかしいな」と感じる部分があれば、見過ごさない方が賢明なのも否めません。結婚をしてから義母との間に問題を抱えると、思ったように改善できない例も少なくないのが現実です。
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