離婚してすべてを失った… 復縁を迫る不倫夫の「自業自得な結末」【後編】
不倫の証拠はあっさり集まり…
「不倫の証拠を集めようと決めてから、証拠が揃うまでに時間はかかりませんでした。すでに3年も不倫をしていた夫は、もはや家族にはバレないとたかをくくっていたのでしょうね。スマホにもパソコンにも、いろんな証拠がわんさか残っていて、それらを集めるだけでも不倫の証拠としては十分すぎるほどでした。
私は、それらの証拠を記入済みの離婚届とともに夫に突きつけ、慰謝料と離婚を要求しました」
瞳さんが不倫に気づいていたことに最初は驚いていた夫も、すでに瞳さんに離婚の意思が固まっているとわかると、渋々ながらも離婚に応じたとのこと。瞳さんは、自分に対して嘘の工作をしていた夫を許せず、相場よりも多額の慰謝料を請求しましたが、それも夫は承諾したそうです。
「相場より多い慰謝料に合意してくれたときには、心底ホッとしました。これから子どもを抱えてシングルマザーでやっていかなくてはならないので、最大の懸念事項はお金のことでしたから。
その後の展開は早くて、翌月には離婚が成立し、私は無事に子どもと新生活をスタートさせることができました」
夫に復縁を迫られるも拒否
「離婚して半年ほど経ったとき、いきなり元夫から連絡がきて、『体を壊して一人じゃ心細いから、復縁できないか』と言われました。これには驚きましたが、私と別れて独身になった夫は、遊び感覚だった不倫相手からも捨てられて孤独な生活を送っていたようです。
弱気になっている元夫を見放すのは気が引けましたが、自分がされてきた何年間もの裏切りを思うとやっぱり許せず、ここでまた復縁をしてもいいことはないと思ったので、元夫からの申し出は断りました。
その後すぐに、元夫は別の女性と再婚したそうです。でも、わずか3か月くらいで離婚に至ったと人づてに聞きました。
私が制裁を下してから、元夫の人生は迷走しているように見えます。あのとき、あんなふうに私を裏切っていなければ、今も家族で穏やかに暮らしていたでしょうに……。でも私は、そんな男性とはやっぱり離婚してよかったなって思うので、これでよかったのかもしれません」
瞳さんの元夫のように、人生計画が大きく崩れた結果、すべてを失うことになる人もいるのでしょう。不倫の代償は、当人たちが思っている以上に大きいものかもしれません。
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