
夫の不倫相手が義実家に遊びに行った写真が…サレ妻が下した「怒りの制裁」【後編】
不倫の証拠を集め始めると…次々に衝撃的な事実が発覚

「証拠を集めようと決めた私は、夫に気づかれないよう何回かに分けて、夫のスマホをこっそりチェックすることに。LINEや写真フォルダを細かくさかのぼると、私と付き合う前から不倫相手の女友だちと交際していたことがわかりました。
そもそも大学時代から二人の関係は続いていて、私はずっと二股をかけられていたんですね…。
フォルダの中には、女友だちが義実家に遊びに行ったときに撮ったらしき写真も。よほど深い仲だったんだなと思いました」
さすがに義実家公認の不倫というわけではなさそうだったものの、自分と交際しながら女友だちとも付き合っていた夫に、果穂さんは強い嫌悪感を覚えたとのこと。当時から二股をかける息子を黙認していたであろう義実家にも、とても腹が立ったと言います。
「事実が明るみになるにつれて、これはもう絶対にうやむやにするべきじゃないって気持ちが強くなりました。それで私は、ある程度証拠がそろった段階で、女友だちの夫に連絡を入れたんです。
元々夫婦同士で親しくしていたので、女友だちの夫に連絡をとるのは簡単でした。彼は私の話を疑うことなくすべて信じてくれたので、その後の展開は早かったですね」
女友だちの夫は、果穂さんの夫と自分の妻が不倫をしていたことにショックを受けていたものの、「正直ずっと怪しいなとは思っていた」と話したそう。そして果穂さん夫妻と女友だち夫妻の4人で話し合う場を設けて、不倫関係の二人を問い詰めたところ、不倫を認めたそうです。
ついに離婚を決意した妻は一気に制裁へ…

「話し合いを進めていくにつれて、夫や女友だちもどんどん弱気になり、こちらのペースで話を進めることができました。証拠をしっかりと集めて問い詰めたのがよかったんだと思います。
そして最終的に、離婚と慰謝料の支払いを認めさせることができ、私も女友だちの夫もきちんと慰謝料をもらった上で離婚しました」
果穂さんは調停や裁判をする覚悟も決めていたそうですが、証拠をきっちりと集めていたことで夫は観念したのか、話し合いは思ったよりもスムーズに進んだと振り返ります。
「協議離婚できたので弁護士費用がかからなかったのはラッキーでしたし、慰謝料も相場の額を受け取ることができました。あのとき、動揺しながらもきちんと証拠を集めたおかげで勝ち取れたので、感情に流されて泣き寝入りするような結果にならなくてよかったなと思います。
元夫と不倫相手の女友だちとは絶縁しましたが、共通の知り合いから聞いた噂では、結局二人も別れたみたいです。すべてがゼロになった形ではありますが、私はきちんと新生活をスタートできましたし、夫に反省させるきっかけを作れたので後悔はありません」
配偶者の不倫に対して自力で制裁を下すのは、言葉で言うほど簡単なことではありません。ショックを受けている最中でも冷静に証拠を集められたことが、果穂さんにとっては不幸中の幸いだったといえるでしょう。
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