ジャニーズ初の声出しライブ! ふぉ~ゆ~単独コンサートツアーレポ

写真・渡辺美知子 取材、文・福田恵子 — 2022.11.27 — Page 1/2
越岡裕貴さん、福田悠太さん、辰巳雄大さん、松崎祐介さんとメンバー全員の名前に“ゆう”がつく4人組ユニット・ふぉ~ゆ~が昨年に続きグループ2度目となる単独コンサートツアーを開催。初日を迎えた2022年11月21日(月)13:30~NHKホールで行われた「ふぉ~ゆ~ Good Job LIVE 2022 ~U.とYouで大丈夫さ~」をレポートします。

ジャニーズで初、声出し可能なコンサートを行った“ジャニーズ初”が多いふぉ~ゆ~の4人!


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昨年に続きグループ2度目となる単独コンサートツアーを行ったふぉ~ゆ~。コロナの影響で声援を控えてのステージ観賞が当たり前になったここ数年だが、ジャニーズ事務所のコンサート開催ガイドラインが緩和されてから公演を行うのは初めてのこと。

2019年にジャニーズ初、LINE公式アカウントを開設、2019年に福田さんと辰巳さんがジャニーズ初『M-1グランプリ2019』にお笑いコンビ「つ~ゆ~」として出場するなど、数多くの“ジャニーズ初”のチャレンジをしてきたら彼ら。久々に歓声で盛り上がれるステージとあって、始まる前からNHKホールに集まったファンの高揚感がひしひしと伝わってくる。

会場のテンションを温めるように始まったのは、初披露となる待望のふぉ~ゆ~の新曲「Rock the show」。オープニングで新曲からスタートするのは、初めての試み。ハードなナンバーでステージへの胸の高鳴りをあおるような曲だ。

結成10周年を超えるグループとあって、すでにアルバム1枚リリースできそうなくらい豊富にあるオリジナル曲を中心としたセットリスト。“CDデビューをしない三十路ユニット”と形容される彼らだが、爽やかでスタイリッシュなダンスから舞台で披露した曲、明るい応援ソング…と、どんな曲でも4人が呼吸をひとつに合わせて熟練の研ぎ澄まされたダンスを披露。安心感かつ、安定感あるパフォーマンスがふぉ~ゆ~の魅力のひとつ。

たびたび楽曲の頭の部分で“この曲を披露してくれるの!?”と言わんばかりの観客の喜びの声が上がっていたこの日。「声、出していいらしいぜ!? でも、出していい声のボリュームは隣の人と会話するくらい。分かんないから、一回隣の人としゃべってみよう(笑)。これくらいの声のボリュームで“good job good job”しようぜ!!」と、会場に呼びかける福田さん。

辰巳さんは「ふぉ~ゆ~が声出し、初めてのコンサートだよ? 何で俺ら皆の初めての男になっちゃうんだろう(笑)」。そこから始まったのが会場一体となった“good job、good job”コール。皆の声を聞いて、「久しぶりに聞いたよぉ~!!」と感慨深そうな松崎さん。「これがジャニーズだぁあ~!!」と叫んで盛り上がる4人、そしてファンの笑い声と温かい拍手…という光景にほっこり。


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「皆の声がするの、嬉しい。ちょうどいいところをみつけていこう。ちょうどい~いっ!!」と叫ぶ、興奮気味の辰巳さんの話から始まったMC。富士山の絵が描かれた銭湯の背景が登場すると、4人が湯舟のセットの中に入ってトーク。

「今日はgood jobライブですから。1年本当にいっぱい頑張った疲れをここで癒してほしい。嫌なことを全て忘れられる、そういうコンサートです。ジャニーズの空気清浄機です(笑)」(辰巳)とライブへの想いを語った後、ふぉ~ゆ~のLINE LIVEが話題に。

福田さんが「今日ってLINE LIVEやりたくない? 夜公演終わってすぐに」と言い出し、「今日?」って目を丸くして驚く越岡さん。福田さんがMC中にスタッフにLINE LIVEの許可がもらえるか確認しに行くという行動に会場のファンもビックリ。

「これがふぉ~ゆ~のリーダーです! ふぉ~ゆ~ってこうやって直談判してるの(笑)」と辰巳さんが説明してる最中に「30分だったらやっていいよって!!」とステージ裏から戻って来る福田さん。この日の夜21時~LINE LIVEをすることに決定と発表され、急な展開に驚かされつつ、鳴りやまない拍手に包まれる。

後半は、松崎さんがDJとなってジャニーズの楽曲メドレーを。ここではペンライトを使って楽しめる演出もあり、会場が楽曲ごとに一色のペンライトの輝きでひとつになっていく。この日はTravis JapanのメンバーとKis-My-Ft2の二階堂高嗣さんが見学に訪れていたことがMCで紹介されていたが、Kis-My-Ft2の曲やTravis Japanの楽曲も披露。Travis Japanのあの曲では、一糸乱れぬ華麗なステップを踏む4人に大盛り上がりも!

1曲1曲ごとに「ワーッ!!」という久しぶりの歓喜に包まれて鳥肌ものだったのは、KinKi Kidsメドレー。長年、KinKi Kidsと縁の深いふぉ~ゆ~だからこそ歌ってほしい名曲がズラリ勢ぞろい。

2組のユニットで圧巻のパフォーマンスで魅了したかと思いきや、再び4人で揃って歌う曲では、音響トラブルでリズムがとれずに歌うというハプニングが…。それも旨味にしてしまうのが、実にふぉ~ゆ~マジック。同じ曲を2回披露して歌い切り、プロフェッショナルとしての意地を見せたのがすごいところだ。


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ラストはフルで初披露となったふぉ~ゆ~の名曲。会いたい気持ちを歌うラブソングで、コンサートに足を運んでくれたファンへの「ありがとう」の想いをエモーショナルにシンクロさせる。

最後の挨拶では辰巳さんが「皆本当にありがとうございました! 皆、今年1年いろいろあったと思いますが、今日は一緒にいろんなものを浄化できていたら嬉しいなと思います。また僕たちと新しいもの、楽しみなことを作っていきましょう。これからもついて来てね」と力強く語りかける。

越岡さんはクシャクシャな笑顔で「今日は本当にありがとうございました。やっぱり(NHKホールという)思い入れのある地で僕たちのファン“お友達”で埋まっているのは感慨深いものがあって、本当に僕たちは幸せだなと感じております。また一緒に遊びましょう」。

松崎さんは「本日はありがとうございます。…待たせました! これからもこの景色、そして僕たちと“お友達”でいて下さい」と語りつつ、ファンの声援に応え、声を出せるコンサートの素晴らしさに感動した表情に。

福田さんは「こんなにたくさんね、すごい人たちがいるのに、ふぉ~ゆ~のことが好きって言ってくれてありがとう。その分、僕らたくさんたくさんふぉ~ゆ~していくから、受け取って。それを大事に大事にしてください。皆、本当に大好きです。いつもありがとう」とありったけの愛を叫び、最後に「僕たち、ふぉ~ゆ~でした!!」と声を揃える4人。

ふぉ~ゆ~のいつだってあなたのために心から愛を届けようとする歌声は温かく、まっすぐ。ハプニングにも動じず、愛に溢れたエンターテイナーということを証明してくれたステージは、コンサートのタイトル通り、どんなことがあっても大丈夫さと感じさせてくれるものに。最後は2023年1月1日からLINE LIVE開催のお知らせという嬉しいニュースもあり、来年もふぉ~ゆ~がハッピーを届けるために全力for youしてくれる予感!

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https://www.johnnys-net.jp/page?id=artistTop&artist=39