絶対に彼を妻から奪いたかった…10年不倫の末に35歳女性が受けた「悲惨すぎる天罰」【後編】

取材・文 小泉幸 — 2022.10.29
25歳の時に、不倫の世界に足を踏み入れてしまった麻衣子さん(仮名・35歳)。相手は、12歳年上で妻子持ちの男性・涼さんでした。「妻とは必ず離婚するから待っていてほしい」と言われながら、気づけば8年が経ち、麻衣子さんは33歳になっていました。しかし彼女は諦めることができず、執着心はますます強くなっていったのです…。

「どうしても彼を手に入れたい」という執着心が強くなり…

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「妻とは別れる」と口では言いながら、一向に離婚する気配のない涼さん。麻衣子さんは痺れを切らし、何度も彼女の方から別れを切り出したといいます。

しかしそのたびに、涼さんは「どんなに時間がかかっても、僕たちは一緒になる運命なんだ。お願いだからもう少しだけ待ってほしい」と言って、麻衣子さんを引き止めるのです。

「彼に『愛してる』と言われると、気持ちが揺らいで結局別れることができないんです。周りの友達からは『もう33歳なんだし、不倫の彼氏なんてさっさと切って婚活しないと、取り返しのつかないことになるよ! 8年待って離婚しない男なんて、一生離婚しないよ』と何度も説教されました。

でも時間をかければかけるほど、人って絶対に手に入れたい…という執着心が強くなる生き物なのかもしれません。8年も彼を待ち続けたからこそ、今さら後には引けない…という思いがありました。そして、なかなか別れてくれない奥さんに対する対抗心がどんどん大きくなっていったんです」

実は一度だけ麻衣子さんは、涼さんの妻の写真を見てしまったことがあるそうです。

「奥さんは、特に美人というわけでもないし、私の方が10歳以上若くて見た目は完全に勝っていると思いました。それでも涼が別れてくれないのは、結局子どもの存在があるから。そう気づいたら本当に悔しくて、私も彼の子どもを妊娠できれば奥さんに勝てるのかも…? なんて考えた時期もあったほどです」

悩んだ結果、「子どもが18歳になったら、今度こそ離婚する」という涼さんの言葉を信じて、あと2年待とうと決めた麻衣子さん。しかし、2年後に今度こそ絶対に離婚する確証が欲しいと考えました。

両親に全てを打ち明けたところ…

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「周りを巻き込むしかない、と考えました。私の両親に会って結婚を誓えば、彼も約束を守らないわけにはいかないだろうと思ったんです。涼に『2年後に本気で離婚して私と一緒になる気があるなら、私の親に会って』と頼みました。

最初は戸惑っていたようでしたが『僕の気持ちが本気だって信じてほしいし、いずれにせよ麻衣子のご両親には挨拶しておきたいから、会いに行くよ』と言ってくれました。彼の気持ちは嘘じゃなかったんだ…と知って、涙が出るほど嬉しかったです」

それまで両親には、涼さんの存在を明かしていませんでした。不倫の事実を伝えづらかったからです。

でも、これまで常に麻衣子さんの選択を尊重してきてくれた優しい両親であれば、きっと涼さんとのことを打ち明けても応援してくれるはず。そう信じて全てを話し、涼さんに会ってほしいと伝えたのです。

「両親の反応は、想定外のものでした。母は、『子どもまでいるのに、人の家庭を壊すなんて』と言って号泣するし、父は激怒して『結婚なんて絶対に認めない』と言い、涼に会ってもくれませんでした。

その後も何度か説得を試みましたが、聞く耳を持たず…。涼と別れないなら二度と顔を見せるなと言われたので、それ以来、親とは連絡を絶ってしまいました。私ももう大人だし、親の賛同を得られなくたって結婚はできますから」

10年不倫の衝撃的な結末

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こうして麻衣子さんは、仲が良かった両親との連絡を断ち、涼さんと付き合い続けることを選んだのです。

それから約束の2年が経過。果たして、涼さんは離婚したのでしょうか…?

「それが…。結局、涼は離婚しなかったんです。子どもに『絶対にお母さんと離婚しないで。他の女性と再婚なんてしたら、お父さんには一生会わないから』と泣かれ、離婚しない道を選んだんです…。結局、私たちは10年の不倫の末、別れを選びました。

気づけば私は35歳になっていました。この10年間は一体何だったんだろうと、いまだに立ち直れていません。親には謝って許してもらいましたが、いまだに不倫していたことをチクチク責められることもあり、実家には帰りづらいです。

もしも10年前に戻れるなら…。不倫になんて絶対に手を出しません。毎日後悔しながら暮らしています」

既婚男性に「必ず離婚するから信じてほしい」と言われ、その言葉を鵜呑みにして待ち続けた結果、結局捨てられてしまった女性のエピソードは、実際非常に多いです。万が一男性が本当に離婚したとしても、他人の家庭を壊してまで手に入れた幸せが永久に続く保証はありません。

どんなに悔やんでも、時計の針は戻せません。後から後悔することのないような生き方をしたいものです。

35歳女性が不倫に溺れたきっかけがわかる前編はコチラをどうぞ。


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