“俺は昔からこうじゃん”… 女遊びをやめない夫に追い詰められた妻の「悲しい顛末」【後編】

文・並木まき — 2022.9.25
浮気癖が激しいモテる男性と覚悟のうえで結婚をした30代の彩花さん(仮名)。しかし、想像以上に夫は浮気を繰り返し、過酷な結婚生活にうんざり。ついに夫に対して浮気を止めるよう話をすることに。ところが夫婦の話し合いの結末は、彩花さんの想像を大きく超える衝撃的な展開になってしまったそうです。メンタル心理カウンセラーの並木まきがご紹介します。

不特定多数の浮気相手と遊び続ける夫

Couple dating and talking on illuminated street of downtown

「同僚からのアドバイスに従って夫の不倫相手を調べたところ、驚くことにいろんな女性と遊びまくっていました。私は、夫には常に特定の女性がいて、その女性たちと短期サイクルで付き合って浮気をしているのかなって思っていたのですが、そんな甘いものではなく、ほぼ毎日のようにいろんな女性と会ってホテルや相手の家に行って帰宅するという、私の想像を超えた交友関係を繰り広げていました」

さすがにこのまま夫を自由にさせるわけにはいかないと、彩花さんは浮気の証拠を見せながら、夫を問いただしました。ところが夫は、反省するどころか「ただの遊び」「俺は昔からこうじゃん」と、謝ることもせずに「なんで今更?」と平然と言い返してきたのだそうです。

「これには、私の怒りが爆発しました。浮気の証拠を見せているのに、妻である私に謝らずに反省しないのはおかしいし、これから子どもだって作りたいのに夫がそんな調子では子作りもまともにできないと思いました。

それで、義姉に頼んで夫に注意をしてもらうことにしたんです。夫は私の言うことは聞かないけれど、義姉の言うことなら聞くだろうと思って、恥をしのんで義姉にお願いをしました。
義姉は弟が昔から女好きだと知っていて『結婚したんだから、落ち着かせるわね』と私に協力してくれました」

義姉が介入し事態は好転! しかし夫婦仲には致命的な傷が…

A woman trying to sleep more, having trouble sleeping due to noise, covering her ears with pillow …

義姉が夫に注意をして以降、夫は大っぴらには女遊びをしなくなったのだそう。けれど、彩花さんから見て「完全に浮気をやめたわけではないと思う」とのことで、妻にわからないようにコソコソと浮気している気配はあるようです。

「今回、離婚には至りませんでしたが、私はもう『私が一番なら夫は何をしていてもいい』とは考えなくなりました。一連の出来事があって、今もずっと夫は信用できないと思っています。

夫婦って信頼関係がないと、なかなかうまくいきませんね。ちょっとしたことでも私は夫に疑いの目を向けてしまうし、でもそれをいちいち口に出せば雰囲気が悪くなるので黙っています。夫は夫で、浮気の件を義姉に注意されて以降、私のことをチクリ魔のように思っているようで、大事なことを何も話さなくなり、夫婦なのに距離ができてしまったように思います。

安易に『私が一番なら、いいよ』と考えていたこと、そしてそれを結婚前に夫に伝えてしまっていたことは今では深く後悔しています。昔の私は、甘かったですね」


浮気癖のあるモテ夫と結婚した彩花さんの「壮絶な日々」とは… 前編はこちら



浮気に限らず、何かの出来事がきっかけとなり夫婦間での信頼が完全に崩れてしまうと、そこから関係を修復するのはずっと難しいものになるでしょう。

今回の彩花さんのケースでは結婚後も浮気をやめなかった夫に責任があるとはいえ、夫婦関係の基盤を作る新婚当時に女遊びを容認してしまったことも、後々の夫婦関係に影響が及んだようです。ふたりの間で信頼関係をキープしていくことが、安定した結婚生活には欠かせない要素であることは間違いありません。

©Photographer, Basak Gurbuz Derman/monzenmachi/gettyimages