ひと夏の不倫のはずだった… 不倫妻が彼との再会で迎えた「悲惨な結末」【後編】
1年後の再会
「高梨さんと連絡を断って1年。いろんな場所に花を見に行くことはありましたが、会うことはありませんでした。
6月には、最初に出会ったアジサイ園にも行きました。“もしかしたら…”とも思ったんですが、出会わず……。
そして8月、去年アジサイ園で出会ったあとに再会したひまわり畑を訪れたときです。見覚えのある後ろ姿がありました。カメラを構え、熱心に写真を撮る男性。それは、高梨さんでした。
“お久しぶり”と声をかけると、振り返ってあのニコッとした笑顔を見せてくれました」
一気に関係を深めて…
「お互いに、“会いたい”という気持ちがあったんでしょう。再会してからは、一気に関係を深めました。再び、私の不倫の夏が始まったのです。
前の年と同様に、高梨さんの妻は子どもと実家に帰省していたので、よく家に行きました。二人でどこかに花を見に行き、その帰りに家に寄るというコースをたどっていました。
そのころはもう、周りが見えていなかったですね…」
熱中症で倒れて病院へ
「そして、二人で別のひまわり園を訪れたときのことです。その日はものすごく暑い日で、並んで歩いていると、高梨さんがフラッとよろけたんですね。
木陰に移り、飲みものを渡して少し休んだんですが、あまり回復せず…。そこで、スタッフに声をかけると、救急車を呼んでくれました。私も、付き添いで病院へ。
幸い重症化はせず、夜には帰ることができました。ただ、そのことについて、病院から妻に連絡が行ってしまったようなんです。そこから、不倫がバレてしまいました。
ただ、そのとき私はまだ、不倫が妻にバレているという事実を知らなかったんですね」
待ち合わせ場所に現れたのは…
「後日、高梨さんから連絡が来ました。“フラワーパークに行こう”と誘われ、待ち合わせをしたんですね。
当日、私がそこで待っていると、ある知らない女性が近づいてきました。そして私の目の前に立ち、“高梨の妻です”と言いました。
高梨さんは、妻に言われて私と連絡をとっていたのです。誘い出すように言われ、待ち合わせを決めたようでした。
“1度会ってお話したかった”と言われ、私が何も返せないでいると、“これから法的手段をとるつもりです”と言われました。
お互いに非があることなので慰謝料は発生しませんでしたが、不倫のことは私の夫の耳にも入りました。そして、私は離婚することになったんです。
高梨さんのほうは、離婚までは至らなかったようですが、詳しいことは知りません。連絡も取ってはいませんが、またどこかに花を見に行ったとき、会う機会もあるのではないかと思っています」
“共通の趣味を持つ男性と不倫に落ちた女性の告白”をご紹介しました。
熱中症というハプニングがなかったとしても、いずれ不倫関係は明るみになっていたことでしょう。せっかくの趣味を共有し合える友人を失ってしまっただけでなく、保奈美さんは家族をも失うことになったようです。大切な人や物を失う可能性もある不倫はやはりするべきではないのです。
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