“子どもを作ったら母さんが怒りそう”… 妻が絶句した義母と夫の「異常な生活」【前編】

文・並木まき — 2022.7.30
結婚する前にはまったくそんな兆候は見られなかったのに、結婚と同時に義母が夫婦仲に異常に干渉してくることも稀にあるようです。特に子離れできていない義母の場合、その態度が顕著なよう。そこで今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、義母と夫を取り合う壮絶な日々を送った女性のエピソードをご紹介します。

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まるで義母が夫の浮気相手のよう… 夫を取り合う壮絶な日々に

美保さん(仮名)は、9歳年上の夫と交際10か月でゴールイン。夫は独身生活が長く40代後半で初めての結婚。夫の両親は夫が小さいころに離婚をしていて、一人息子の夫は義母に溺愛されて育てられたとのことです。

「夫と義母は親子の絆が強いタイプだと、結婚前から思っていました。しかし交際中に義母に会ったときは違和感はなく、まさか結婚後、私たち夫婦に過干渉をしてくるとは全く思っていなかったんです。
結婚して1週間後くらいのことだった思いますが、義母がいきなり『なんで妻とばかり食事をして、私とは食事をしないんだ』って夫に怒ったんですよ。
私が、違和感を感じ始めたのはそのときからでした。夫が『ごめんごめん。配慮が足りなくて』などと言いながら、その日以来、週に2日は義母と夫二人、つまり私抜きで外食か義母の家で食事をとる生活に変わったんです」

結婚前に同棲はせず、もともと美保さんは彼氏の行動を全て知りたいタイプでもなかったため、独身時代に夫が義母とどの程度の距離感で過ごしていたのかは全く気にしていなかったそうです。そしてこの件をきっかけに、義母の異常とも言える息子への執着が目に見えてひどくなっていったとのこと…。

子作りの提案をするも「母さんが怒りそう」と渋る夫…

結婚して半年が経ったころ、美保さんは「ぼちぼち子作りをしたい」と夫に提案。しかし夫は「うーん」と渋り、その理由として「今、子どもを作ったら母さんが怒りそう」と言ってきたそう。

「これには本当に唖然としました。義母のことを大事に思うのもわかるけれど、夫が結婚したのは私ですし…。子育ても一緒にしていきたいと思っていたので、そこで義母の話が出たことが衝撃すぎましたね。
そして、私が何を言っても『母さんが嫌がると思う』『今はちょっと無理』の一点張りで、結局夫は子作りに賛成してくれませんでした」

モヤモヤした気持ちを抱えながら、義母とベッタリの夫の生活を見守り続けたという美保さん。それから数か月経っても事態は変わらず、子作りの話も進まないまま時間だけが過ぎていきました。

そしてある日、義母から美保さんに「話があるから会いたい」と電話がかかってきたそう。実は結婚後、夫と多くの時間を過ごしていた義母は美保さんを毛嫌いし、ほとんど会うこともなければ話すこともなかったそうです。

そのため、この電話にはとても驚いたと美保さんは話します。そして、義母と会って話を聞いた美保さんは、びっくりすると同時に結婚生活を続けていくことにも悩むことになったそうです。


美保さんを困らせた義母からの「衝撃の一言」とは… 後編に続きます



交際中は何の問題もないように思えていたのに、入籍後に過剰に息子夫婦に介入してくる義母もいるようです。そうなると、夫婦だけの努力では円満な夫婦関係を続けていくのが難しくなることもあるでしょう。夫が義母に毅然とした態度をとれば解決するケースもありそうですが、夫にとっては自分の親なだけに、なかなかそうできないことも多いのが実態のようです。

©Karimpard/PhotoAlto/Frederic Cirou/gettyimages