LIL LEAGUE「みんなで楽しむことを大切に」 チームワークの秘密とは?

写真・大内香織 取材、文・保手濱奈美 — 2022.7.15 — Page 1/2
次世代ダンス&ボーカルグループのオーディションが活況の中、また新たな注目のグループが誕生! LDH史上最大規模のオーディション「iCON Z ~Dreams For Children」で、男性部門のグランプリを獲得した6人組のLIL LEAGUE。5月21日に行われた日本武道館での最終審査からおよそ1か月(取材は6月下旬)。デビューに向けて準備を進める彼らに、現在の心境や今後の期待などを聞きました。

平均年齢15歳の新生グループ。


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左から、岩城星那、百田隼麻、山田晃大、難波碧空、中村竜大、岡尾真虎。


――まずは、自己紹介からお願いします。


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岩城星那。2004年10月21日生まれ、大阪府出身。


岩城 大阪府出身、岩城星那(いわき・せな)、高校3年生、17歳です。LIL LEAGUEのリーダーです。習字を習っていたので字を書くことが好きで、字が綺麗です。


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中村竜大。2004年11月27日生まれ、福岡県出身。


中村 中村竜大(なかむら・たつひろ)、福岡県出身、17歳、高校3年生です。歌うことが大好きで、周りからは甘い声って言われることが多いんですけど、自分でもそれが武器だなと思っています。


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山田晃大。2005年8月10日生まれ、福岡県出身。


山田 山田晃大(やまだ・こうだい)、16歳の高校2年生、福岡県出身です。グループの中では年上組(岩城さん、中村さん、山田さん)になりますが、年齢的にはちょうど真ん中くらいなので、中間管理職的な役割を担わせてもらっています。


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岡尾真虎。2008年5月7日生まれ、京都府出身。


岡尾 岡尾真虎(おかお・まとら)、14歳、中学2年生です。LIL LEAGUEでは、晃大くんと僕がダンスで先陣切る、みたいな感じではあります。料理をするのが好きです。


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百田隼麻。2008年5月15日生まれ、大阪府出身。


百田 百田隼麻(ももだ・はいま)、14歳、中学2年生の大阪府出身です。LIL LEAGUEの中では、お笑い担当です。
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難波碧空。2009年1月21日 生まれ、神奈川県出身。


難波 神奈川県出身の13歳、中学2年生の難波碧空(なんば・そら)です。特技は絵を描くことだったり、歌を歌ったり…。あとは人を笑顔にするのが得意です。

――じゃあ百田さんと難波さんが、いつもメンバーを笑わせているんですか?

岩城 そうですね。でも2人のタイプが少し違って、難ちゃんが癒し系で、隼麻は盛り上げる系っていう感じです。

――みなさんはオーディションの途中で、このメンバーにグループ分けされたわけですが、最初はどう思いましたか?

難波 福岡出身が2人いて(中村さん、山田さん)、関西方面が3人いて(岩城さん、岡尾さん、百田さん)、僕ひとり神奈川で最初はちょっと心細いところもあったんです。でも、合宿などをしていくうちに、同じ目標に向かっている感じとか、みんな同じ気持ちっていうのがわかって、そういう垣根を感じなくなりました。

中村 最初はみんなシンプルに、「どうなるんだろう…」って感じだったと思うんです。けっこう年の差もあるので、方向性が掴みにくかったというか。そんななかで、LIL LEAGUEの課題曲としていただいた「Rollah Coaster」を初めて聴いた時に、「こういう感じのチームなんだ」って見えてきたんですよね。

岩城 「Rollah Coaster」を聴く前は、年下組のみんなに大人っぽく合わせてもらうのか、年上組が下に合わせるのか、みたいなことが課題だったんですけど、この曲がその真ん中ぐらいの感覚だったっていうところがちょうどよくて。明るく、ポップっていうグループとしてのイメージにもつながりました。


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岩城星那


――その「Rollah Coaster」が、現在オリジナル音源として配信リリース中です。曲の好きなところや、パフォーマンスのポイントを教えてください。

難波 じゃあ、一人ずつ言うのはどうですか?

岩城 いいね、最年少!

中村 年下組と年上組、交互に行く?

難波 はい。そしたら僕から。「Rollah Coaster」は、初めて聴いた人でも、どれだけ気分が下がっている人でも、絶対に上がれる曲です。

岩城 パフォーマンスは、キャッチーな曲調に合わせた弾けるようなダンスがポイントです。難しい部分もあるんですけど、手振りで真似できるところもありますよ。


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中村竜大


百田 歌詞に「Ey yo, Ey yo」っていうパートがあるんですけど、そこはもともと難ちゃんが一人で歌っていたんです。でも、あとから晃大くんも加わるようになって、もっと好きになりました。

難波 僕も一人でその掛け声をしていた時より、晃大くんと一緒に歌えて楽しいです。

中村 聴く人も一緒に楽しめる場所なので、2人で声を合わせるっていうのは、すごくいいと思います。あと僕が「Rollah Coaster」で好きなのは、2番でラップが入ったり、途中で難ちゃんの高音が入ったり、大サビの前に静まって、そのあとすごく盛り上がるところがあったり…。意外と展開が多くて、聴いていて飽きないところ。耳に残りやすいと思います。

岡尾 よく嘘でも笑っていたら、ほんまに笑っちゃうって言うじゃないですか。「Rollah Coaster」はそれと似ていて、曲に合わせて乗っているうちに、いつの間にかテンションが上がって、元気になれるんです。音楽の力ってすごいなって、改めて思います。あとパフォーマンスに関しては、それぞれ個性を出しながらも、一体感があるところがLIL LEAGUEの強みと言えるかも。どんな場所に立っても、それがドームだったとしても、生かせると思います。

山田 さっきキャッチーで乗れる曲っていう話が出ましたが、動画投稿アプリで踊ってくださっている方がたくさんいるんですよね。僕たちが本気で踊っているところを見て、自分も踊りたいと思ってもらえるようなパフォーマンスができているのだとしたら、すごく嬉しいです。


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山田晃大


たくさん話してチームワークを強化。

――オーディションでは、みなさんのチームワークのよさも高く評価されていたと思いますが、どうやって仲を深めていったのでしょうか?

中村 「Rollah Coaster」が楽しい曲ということもあったので、練習とか普段からみんなで楽しむことを意識していました。とくにこの2人(山田さんと百田さん)が、よく笑わせてくれて…。

一同 爆笑

難波 場の雰囲気を明るくしてくれるんですよね。

中村 そうそう。LIL LEAGUEモードの楽しいスイッチを入れてくれるのが、だいたいこの2人なんです。で、しっかりやるべき時は、星那とか真虎が締めてくれて、碧空がそれに答えて、とくに難ちゃんはパフォーマンスになると、キリッと真剣なモードに変わる。みんなそれぞれの役割を果たしている感じがします。

山田 あと合宿の途中で話す機会をたくさん持ったのも、チームワークを高めるうえでよかったと思います。それまではお互いのことをほとんど知らなかったので、誕生日を当て合うとか、そういうところから始めたんです。


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岡尾真虎


百田 本当によく話しましたよね。親睦会に行くバスの中とか。

中村 あとリモートでも。オーディションの途中で、みんな一旦、地元に帰ることもあったから、自宅からそれぞれつないで話しました。寝ぐせをつけたままの人もいれば、運動しながらリモートに参加する人もいて(笑)。本当に個性の強いメンバーです。

――最終審査は、3組のグループでグランプリを競いました。LIL LEAGUEの名前が呼ばれた時は、どんな気持ちでしたか?

岩城 すごく嬉しかったんですけど、喜びきれなかったというのが正直な気持ちで…。

一同 (うんうんと頷く)

岩城 LIL LEAGUEはもちろん、ほかのグループのファイナリストのみんなと一緒にがんばってきたっていう思いが強かったし、LIL LEAGUEがここまで来られたのは、みんながいたからこそ。だからすごく複雑な感情になりましたが、それと同時にグランプリを獲った僕たちが、ちゃんと上にいかないといけないなって気合いも入りました。

山田 その先の覚悟も生まれた瞬間でしたよね。それまでは最終審査の舞台の日本武道館を一つの目標としてやってきたんですけど、グランプリを獲ったことで、次の目標をまた定めて、そこに向かっておのおのが努力していくことになるので。気持ちの切り替えが大変でした。


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百田隼麻


――グランプリを獲ってから1か月ほど経ちましたが、何か心境の変化はありましたか?

中村 そうですね、これからデビューに向けて新曲を作っていくことになるのは、すごく楽しみです。あとEXILEさんのツアーのオープニングアクトとしてステージに立たせていただけるのも楽しみというか、そこに向けてもっと成長するために、1日1日を特別な日にしないといけないなって思います。

岡尾 僕もツアーに同行させていただけるのが、楽しみです! 僕たちが主役ではないですけど、僕たちがステージに立っている時間だけは、僕たちを見てもらえるっていうことですよね。ドームの広さとか、あの人数のお客さんを前にパフォーマンスするって、考えるだけでも緊張しますが、それ以上に新しい経験ができることへの期待もあります。

――グループとしてのこれからの目標なども、みんなで話していますか?

岩城 はい。“世界を目指す”っていうのは、メンバー全員が常に考えています。でも、たとえばアメリカでのヒットを目指すからといって英語の曲にするのではなく、日本で生まれたグループっていうことを大切にしたいんです。『Rollah Coaster』とかを、日本語のまま海外で歌って、日本のカルチャーや僕たちの姿をそのまま伝えたい。それを見た人たちが応援したいって思ってくれたらすごく嬉しいし、そうなることを目標にしています。


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難波碧空


メンバーの間で、怖い話が流行っています。

――あと、普段のみなさんの様子も知りたいんですけど、グループ内で流行っていることとか、よく話題になることはありますか?

山田 怖い話をよくします。

岡尾 心霊現象系の…。

山田 星那くん以外は、全員怖がりなのに。

岩城 僕もムリだけど(笑)。

中村 年下組が、とくにそういう話を怖がるんです。

岡尾 僕は星那くんが“レベル1”って言っていた怖い話で叫びました(笑)。

岩城 絶対にムリな年下組と、「うわ」ってなるけど楽しい年上組。

百田 (不思議そうに)なんで楽しいと思うんですかね。

年上組 あはははは!

中村 年下組の反応を見るのが楽しいのかも(笑)。


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左から、岩城星那、山田晃大、百田隼麻、難波碧空、岡尾真虎、中村竜大。


――ほかにも何かよく話すことはありますか?

百田 みんなでどこかに行きたいねっていう話はよくしています。

山田 それはすごく言っていますよね。

中村 どこに行きたいかは、出身地によって違うんですけど。

岩城 でもそうだ、ユニバに行きたいって話していたよね。

中村 やっぱり遊園地は、みんなで一度行ってみたいです。「Rollah Coaster」っていう曲を歌っているグループなので(笑)。

岡尾 ユニバって、ハリドリ(ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド)っていうアトラクションがあるんですよ。それに乗ると、耳元でBGMが流れてくるようになっているので、そこで「Rollah Coaster」がかかったら嬉しいなって。前、みんなで話していたんです。

岩城 それも僕たちの夢の一つです。

<取材後記>
撮影中は、ソロカットの時も、メンバー全員でその様子をカメラのうしろからにぎやかに見守るという微笑ましさ。それぞれがどんな表情でカメラに収まるのか興味津々&心細くならないように声をかけるなど、終始仲のよさそうなムードにスタッフ一同、癒されました。明るさがトレードマークという彼ら。どんな曲とパフォーマンスでデビューを飾るのか楽しみ!

<LIL LEAGUE プロフィール>
岩城星那、中村竜大、山田晃大、岡尾真虎、百田隼麻、難波碧空からなる、6人組のダンス&ボーカルグループ。男女合わせて4万8000人がエントリーしたLDH史上最大規模のオーディション「iCON Z ~Dreams For Children」の男性部門で、グランプリを獲得。オーディションでは実力や成長ぶりを発揮し、デビュー前から注目を集めている。Instagramのフォロワー数は、開設から10日で7万人を突破。現在、オリジナル音源の「Rollah Coaster」が各種ストリーミングサービスで配信中。

Information

https://twitter.com/LIL_LEAGUE_
https://www.instagram.com/lil_league_official/