勝手に人の物を捨てる義母… 平穏な新婚生活を夢見た38歳女性を襲った「悲劇の展開」【前編】
晩婚だった夫の結婚を機にマイホームを新築
38歳の佳織さん(仮名)は、16歳年上の夫と結婚。佳織さんは婚歴がありましたが夫は54歳で初婚でした。息子の結婚を喜んだ義父母が「せっかくなので、空いている敷地に家を建てましょう」と言ってくれて、結婚と同時に義実家の敷地内にマイホームを建てることになったそうです。
「夫の結婚が遅かったので、私との結婚が決まったことを義父母は本当に喜んでくれて。でも、義父母にマイホームの全額を負担してもらうのは悪いと思ったので、数百万ではありますが私も貯金を出しました。
新婚当時から義実家と隣同士で暮らすことには多少の不安もありましたが、マイホームを持てる嬉しさのほうが勝ってしまった感じです。
それに、義父母の年齢を考えると介護もそう遠い未来ではない気がしたので、近くに家を構えたほうが後々便利かなという気がしました」
予定通りにマイホームの建設が進み、佳織さんは入籍した月に新居へと転居。夫との新婚生活をスタートさせました。
「私がお金を出しているんだから」と威張りだす義母…
ところが、平穏な新婚生活を送るはずだった佳織さんを悲劇が襲います。
「引っ越して2週間くらいたった頃から、義母が勝手に家に入ってきて、私の物を持っていったり処分するようになったんです。洋服やアクセサリー、バッグなども勝手に持って行かれて返してくれなくって。
しかも、私になんの断りもなく勝手に捨てて知らん顔なんです」
さすがに「ありえない」と感じた佳織さんは、義母に対して「なぜ勝手に私のものを捨てたり持っていったりするのか」と尋ねると、義母からは驚きの答えが返ってきたとのこと。
「義母は『この家は私たちがお金を出して建てたようなものなんだから、その家にある物は私がどう扱おうが勝手でしょう』と言うんです。
そんなことを言われるとも思っていなかったし、そういう考えの人だとは想像もしていなかったので驚きました。
もともと性格はきつめな義母ではありましたが、その頃には私に対して『息子の妻になったくせに持ち物が派手』とか『似合わない服なんて、持っていても仕方ない』といった酷い言い方をするようになっていました」
そして、佳織さんは何度も傷つける言い方や勝手にものを捨てることを「やめてもらいたい」と抗議をするも、義母はまったく聞き入れなかったのだとか。独身の頃から大事に着ていた服や靴、思い出の詰まった小物なども勝手に捨てられてしまったのだそうです。
このままではメンタルも壊れてしまうと感じた佳織さんは、夫に相談をすることに。しかし、夫の対応は佳織さんの想像を超える残酷なものだったと言います。
マイホームを建てるにあたり、義実家の援助を受ける人も決して珍しくはないでしょう。しかし、援助をしたことを理由に義父母が好き勝手に振る舞うようになれば、大きなストレスがかかることも…。佳織さんと同じ状況の場合、早期に夫が義父母と妻との間に入って調整できれば、深刻化する前に改善が見込めるのかもしれません。
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