レスになった原因は夫の母親… マザコン夫が35歳妻に放った「衝撃的な発言」【後編】

文・並木まき — 2022.6.18
15歳年上の夫と結婚した史華さんは、結婚後わずか半年でレスになってしまったそう。その後、レスの問題は日常の夫婦関係も悪化させてしまうほど深刻化したため、勇気を出してその問題について夫と話し合うことを決めたと言います。しかし、話し合いのなかで夫から衝撃的なレスの理由を聞かされることになり....。今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、その後の夫婦の生活についてご紹介します。

レスの原因を問い詰めると、夫の口からとんでもない理由が…

「夫とレスについて話をするのはそのときが初めてだったのですが、最初のうちはあまり深い話にはならず、夫がごまかしているような感じで進みました。

ですが私が『このままだと離婚も考えなくてはいけないほど、自分にとっては深刻な問題だ』と伝えてからは、夫も本心を話すようになったんです。

その頃はレスの問題だけでなく、夫との日常生活にも息苦しさを感じるようになっていたので、このままだったら共同生活を送れないと感じていたのは事実で、話し合いの内容によっては離婚しようと思っていました」

そして、その話し合いで夫からレスの理由は、彼の母親にあると聞かされることに…。あまりの衝撃に、史華さんは言葉を失ったと言います。

「母親が『私との夜の営みはしないほうがいい』と言ったそうなんです。義母と私はもともとあまり仲がいいほうではなく、義実家に行っても世間話をする程度で、表面上だけの付き合いしかしていませんでした。

どうやら義母はそんな私のことが最初から気に入らなかったようで、『まだ若い妻だから、もしも妊娠したらどうするんだ。離婚となれば養育費もとられるし、あの女性との子どもなんて絶対に作ってはいけない』と言われたとのこと。

その話を聞いたときは、まだ結婚して半年だというのに、すでに義母は私と夫を離婚させるつもりでいたことにも衝撃を受けましたし、それを理由に夫婦の営みまで辞めるよう指示していたということに心の底から驚きました」

マザコン夫に妻が下した決断は

「夫にはマザコンっぽいところがあるなと昔から少し思っていましたが、すべて母親の意見に従うタイプだとは想像していなかったので、とにかく驚きましたね。

ですが、私はそんな夫でも結婚生活を続けたかったので、何度か『あなたが結婚したのは母親ではなく私なんだから、私の気持ちを考えてもらいたい』と伝えましたが、夫の態度が変わることはありませんでした」

そして話し合いから2か月ほどが過ぎた頃、史華さんは夫にある提案をする決意を決めたそうです。

「もう無理だと思って、別居を提案しました。離婚も考えたのですが、今離婚をしてしまえば義母に負けたように感じられて、まずは別居という形で自分の生活を安定させることにしたんです。

義母との関係は勝ち負けの問題ではないこともわかっていますが、義母が私と夫を離婚させたがっているのを知っている以上、簡単には離婚したくないと思いましたし、もしかしたら別居をしているうちに夫の考えが変わって、また夫婦関係を修復できるかもしれないという期待もありました」

夫は史華さんからの別居の提案をすぐに了承。現在、史華さんは勤務先の近くにマンションを借りて、一人で暮らしています。

「夫から生活費はもらっていません。『君が勝手に出ていくんだから、生活費は払いたくない』と言われたので、そこは私も譲歩してもらわないことにしました。今は将来をどうしようかという結論は出ていませんが、離れて暮らし始めてからは夫とLINEをする回数も増え、別居前よりは他愛もない話をする回数も増えてきました。

このまま夫婦仲が戻りそうであれば、もちろんまた同居するつもりです。夫と物理的に離れたことによって、レスであることへの焦りみたいなものを感じなくなりましたし、今のほうが心穏やかに暮らせています。

しばらくはこの状態を続けてみて、時間が自然と答えを導き出してくれるのを待とうと思います」


史華さんを待っていた「絶望的な結婚生活」とは… 前編に続きます



夫婦間の問題についても、正解が1つではないことが多いでしょう。史華さんのように、時間をかけることによって答えが見えてくるのを待つという選択もあり、あえて急いで結論を出さないほうが、結果的にいい方向へと進んでいくこともあるのかもしれません。

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