“離婚して一緒になろう”… 不倫4年目に30代女性が迎えた「衝撃の展開」【前編】

文・並木まき — 2022.6.11
不倫関係の最中に「離婚するから一緒になろう」と女性に言う男性も少なくないようです。そんな不倫の常套句を信じて待ち続けた結果、人生が大きく狂ってしまう女性も……。今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、「4年にわたる不倫の末に不倫相手の男性の言葉を信じて人生が転落した女性」のエピソードをご紹介します。

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「そろそろ離婚するから」と4年も言い続けた彼

39歳になったばかりの那奈さん(仮名)は、職場に出向に来ていた取引先の男性と不倫関係を4年も続けていたと言います。最初のうちは「本気にはなっていなかった」そうですが、不倫期間が長くなるにつれて彼に対する情も湧いてきて、いつしか彼が離婚をして自分と再婚することを望むようになったとのこと。

「“不倫は絶対にしてはいけない”と十分承知していたはずなのですが、気づいたら本気になってしまったんですよね。彼には子どもが二人いましたが、すでに子どもたちも小学生と中学生になっていたことと彼の妻も忙しく働いていたので、比較的自由に時間が使える人でした。
だから二人で旅行にも行きましたし、たまに彼が私の家に泊まることもありました。平日も週に2回はデートをして、普通のカップルとほとんど変わらない付き合い方をしていましたね。
不倫なので会いたいときに会えない寂しさがありましたが、彼が優しくしてくれたので乗り越えることができていたんです」

相手の男性は、不倫を始めてすぐのころから「妻とはいずれ離婚する。その後は君と再婚する」と言い続けていたのだそう。その言葉を最初は信じていなかった那奈さんも、だんだんと彼の言葉を信じたい気持ちが強くなり、やがて「早く離婚して、私と再婚してもらいたい」と強く願うようになっていたのだとか。

不倫4年目の冬。彼が妻と別居を…

そして、不倫関係を続けて4年目を迎えた冬。那奈さんの不倫相手は、妻と別居をすることになったそうです。

「彼から別居の話を聞いたときは、“いよいよこのときが来た…!”と嬉しくなりました。別居まで進めば、あとは離婚も時間の問題だろうという期待が強かったですね。ただ、彼を追い詰めたくなかったので、私からは『早く離婚して』とは絶対に言わないようにしていました」

別居を始めてから3か月後、ついに不倫相手の男性は子どもの親権は妻がとる形で離婚。那奈さんとの二人での生活が始まりました。

しかし、その先に待ち受けていた未来は那奈さんが想像もしなかったほど過酷なもので「彼と結婚をして幸せになりたい」という那奈さんの思いは、もろくも崩れることになります。


その後、那奈さんが迎えた「地獄の結末」とは… 後編に続きます



那奈さんの不倫相手のように最終的に妻と離婚したとしても、その先の幸せが保障されているわけではありません。不倫は多くの人を傷つけ、恨まれる行為であるのは間違いなく、周りの人たちを深く傷つけた代償がその先の人生に訪れることだってあるのです。

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