最低でも週に1回以上…アラサーの新婚女性が疲弊した義父母のありえない行動【前編】

文・並木まき — 2023.12.29
過干渉な義父母によって夫婦の時間がなかなかとれないとなると、結婚生活は悩ましいものにもなりやすいのかもしれません。今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、そんなお節介な義父母に悩まされた女性のエピソードをご紹介します。

過干渉な義父母に新婚生活を邪魔されて…

20代後半の朱莉さん(仮名)は、同年代の夫と1年間の交際を経てゴールイン。夫婦仲は順調だったものの、新婚1年目から義父母の過干渉に悩まされていたと言います。

「専業主婦の私は基本的に家で過ごすことが多かったのですが、歩いて20分の距離に暮らす義父母がアポなしで最低でも週1で家に来るので、その対応をしなくてはならず…。それが結婚当初から大きなストレスとなっていました。

義父母は何か私に用事があるわけではなく、ただ顔を出してはお茶をしていくだけ。もともと義母も義父も思ったことをすぐに口にする性格で、言いたいことを言わないと気がすまないらしく、お茶を飲みながらする話も誰かの悪口だったり社会への愚痴だったりと、聞いていてあまり楽しいものではなかったんです。

ただ、たまに手土産を持ってきてくれたり、買い物に一緒に出かけようと誘ってくれるなど、色々と私のことを気にかけてくれることもあったんですが、月に何度もアポなしで訪問されているうちに、だんだんと私が疲れてしまって…。いつの間にか、日々の生活に苛立つようになっていきました」

夫婦の時間よりも義父母との時間が長くなり…

義父母が自分を可愛がってくれていることに感謝をしつつも、時間が経つにつれて義父母からの過干渉の度合いが深まることに疑問を感じ始めたという朱莉さん。

その結果、義父母が近くにいるというだけで憂鬱な気分になり、朝起きるたびに「今日も義父母が来るんだろうか…」と、不安や苛立ちを感じるようになってしまったとのことでした。

「私が結婚したのは夫で、義父母ではないのですが、夫は仕事で家にいない時間も長いため、日によっては義父母と一緒に過ごす時間のほうが多かったんですよね。
そのうちに、そんな過干渉な義父母のせいで夫との生活も楽しめなくなり、私は夫にも冷たい態度で接するようになってしまったんです。
その頃は、もう『結婚しなきゃよかった』という気持ちと、『離婚をして自由な時間を取り戻したい』っていう気持ちが強かったですね」

「夫は悪くない」とわかりつつも「この人といる限り、義父母ともずっと一緒に生活することになる」と思うと、夫に対する気持ちも冷めてしまったと朱莉さんは語ります。

そして、朱莉さんと義父母の関係は、この後、想像もしなかった方向へと進んでいくことになったそう。

その後、朱莉さんが迎えた「予期せぬ展開」とは… 後編に続きます



朱莉さんのように過干渉な義父母の存在に苦労している妻は、少なくないのかもしれません。身内の問題なだけに、周囲に相談をしてもなかなか解決しにくく深刻に捉えてもらいにくい側面もあることから、一人で悩みを抱えて苦しんでしまう人もいるでしょう。しかし、こういった話は我慢をし続けても改善が見込めないケースも多いため、早めに夫に相談するなどして義父母との距離や関係性を改善できるといいのかもしれません。

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※ 2022年5月31日作成