夫に隠し子がいることが発覚し… 32歳妻が青ざめた「優しい夫の裏の顔」【後編】

文・並木まき — 2022.5.28
夏奈子さん(仮名)は15歳年上のバツイチ男性と結婚。その際、結婚の挨拶をしに義実家へ行くと、義母から必要以上に「本当に息子でいいの?」と聞かれ、戸惑ったと言います。そのときは年齢差があることや、彼がバツイチであることを気にしているのだろうと思っていたそうですが、ある日、不可解な手紙を受け取り、夫が隠していた驚愕の事実を知ったことで、事態は一変してしまったそう。今回は、メンタル心理カウンセラーの並木まきが、夏奈子さんがその後どのような展開を迎えたのかご紹介します。

匿名の手紙に書かれていた衝撃の内容とは…

夏奈子さんのもとに匿名で届いた手紙は、文面は印刷されていたものの、封書には宛名のみ手書きで書かれていました。また、そこには夏奈子さんのフルネームが正しく書かれていたことから、夏奈子さんのことを知る誰かからの手紙であると推測できたとのこと…。

そして中身を開けてみると、驚くことに「あなたの夫は10年前に浮気をしている、その女性との間に9歳になる子どもがいる」といったことが綴られていたそうです。

「その手紙を読んだときはとにかくビックリしましたし、最初は悪い夢でも見ているのかと思いましたね。

だけど、手紙の文面はとても丁寧で、私を攻撃するという感じではなく、むしろ私に同情的で、夫に対して憎しみの感情があるようにすら感じました」

取り乱した夏奈子さんは、その日の夜、帰宅した夫に真偽を尋ねることにしたそうです。すると、最初のうちは黙っていた夫も重い口を開き、手紙の内容が事実であることを認めたのだとか…。

「事実であることが判明したときには、唖然としました。夫とよくよく話をしたところ、元妻との離婚原因は浮気したことだったそうです。

そして、元妻との間に子どもがいないことは事実であったものの、浮気相手との間には子どもがおり、その子どものことを夫は認知していました」

夫を信頼できなくなり、夫婦関係を続けていく自信がない…

「今になって思えば、この手紙は夫の元妻が私に事実を知らせようとして送ってくれたものなんじゃないか…という気がしていますが、今でも差出人が誰なのかはわかりません。

だけどそれ以来、夫への信頼はすべて崩れてしまったので、もう夫婦としての関係は冷え切っています。

ただ、結婚したばかりなので、すぐに離婚するのもどうかと思い、今は別居をしているところです。

夫と結婚の挨拶をしに義実家に行ったとき、義母がおかしな態度をとっていたのは、このことを言いたかったんだと思います。あのときに感じた違和感を流さずに、もっときちんと突き詰めていれば、こんなことにはならなかったのかもしれませんね…」

今後のことはまだ何も考えられないし、決められないという夏奈子さん。「夫のことを許せる日が来ればベストだけれど、そう簡単に感情の整理がつけられない」と悩んでいました。


結婚を告げたときの「義母の不可解な反応」とは… 前編に続きます



その人の性格や感性に惹かれて結婚を決めたとしても、相手に大きな秘密が隠されていたことを後から知るとなれば、ショックを受けて当然でしょう。また、結婚は人生における重大な決断であることから、結婚前に何かしらの違和感を覚えたのであれば、どんなに小さくてもきちんと解決してから結婚を進めた方が良いのかもしれません。

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