朝目が覚めると隣には… 同棲している彼氏との「別れを決意した瞬間」【後編】

文・塚田牧夫 — 2022.5.21
沙由紀さん(仮名・28歳)は、同じ職場の清人さん(仮名)と交際後、2年半付き合い同棲を始めました。しかし同棲から数か月後、沙由紀さんは父親が体調を崩したため、実家に2週間ほど戻ることに。その後、父親の病状も安定したため、同棲している家に帰ると、清人さんが女性を家に連れ込んでいた証拠を発見し、浮気が発覚。ひと悶着あったものの、なんとか彼との関係を修復し、付き合い続けていたそうですが、その後に予想外の結末が待っていたと言います。いったい何があったのか、彼女に詳しくうかがいました。

関係は修復したものの…

「清人の衝撃の浮気が発覚してから一年。清人は本当に改心したのか、ずいぶんおとなしくなり、出かけても絶対に終電までには帰ってくるようになりました。

ただ、以前までのラブラブな感じはなくなりましたね。でも、仲が悪いというわけではありませんでした。その頃にコロナが流行り始めたこともあり、家に一緒にいる時間は増えましたが、お互いにある程度の距離を保ちつつ付き合っていましたね。

私は父親の体調のこともあり、実家にちょくちょく帰るようになり、彼も気分転換に友だちの家に遊びに行ったり、趣味に時間を使ったりしていました。その頃はお互いの自由を尊重し合う、堅苦しくない付き合いができていたと思います」

家に戻ると彼の姿がなく…

「心にゆとりができたことで、私は二人の関係についていろいろと考えるようになりました。本当に私はこの人のことが好きなのか、この人とこれからも支え合って一緒に生きていけるのかなど、ぐるぐると考える時間が多くなりましたね。

そんなとき、2回目のコロナワクチン接種の時期が来ました。私は1回目のときの副反応が酷かったので、すこし体調が心配でした。すると、清人が有休を取って、一緒に過ごしてくれることになったんですね。

ところが、接種を終えて家に戻ると、清人がいないんです。LINEが届き、そこには“友だちとごはんを食べてくる”とありました」

深夜0時を過ぎても帰宅せず

「夜になると、だんだんとカラダが火照り、発熱の症状が出てきたので早めにベッドに入りました。

深夜0時頃にカラダの痛みで目が覚めたんですが、清人はまだ帰ってきておらず。喉が渇いたので飲みものを冷蔵庫から取ろうとしたものの、その日に限って何もなくて…。

もうすぐ清人も帰ってくるだろうと思い、“コンビニに寄って飲み物を買ってきてほしい”というLINEを送りましたが、30分経っても返事がなく、仕方なく私はフラフラの状態で外に出ました」

支え合うことはできないのだと…

「翌朝、目が覚めると、隣に清人はいませんでした。まだ帰ってきていなかったんです。スマホを見ると、深夜1時すぎ頃に“友だちの家で麻雀やってくる”というメッセージがきていて…。そこで、私のなかの何かがプツッと切れた感じがしましたね。

体調はだいぶ良くなっていたので、朝ごはんを食べていたら清人が戻ってきました。どうやら麻雀で勝ったらしく、上機嫌でしたね。

そんな清人を見て、私たちはもうお互いを思いやれなくなっているんだと気がつきました。それと同時に、私はお互いの自由は尊重しつつも、心から支え合える人と一緒になりたいと思ったんです。

その日の夜、私は清人に別れを告げました。清人とは同じ職場だったこともあり会社に居づらくなった私は、心機一転、転職をすることに。

その後、新しい職場で素敵な出会いに恵まれ、恋人ができた私は今、その彼とお互いに支え合いながら暮らしています」


沙由紀さんが驚愕した「彼のエグい裏切り行為」とは… 前編に続きます



“同棲中に彼の裏切りに遭った女性の告白”をご紹介しました。

念願叶ってようやく同棲を始めたとしても、お互いにすれ違ってしまい、こういった結末に辿り着くこともあるようです。もしかすると一緒に生活することで、今まで見えていなかった部分が見えてきたことがその原因だったのかもしれません。

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