“てっきり君は浮気容認派だと思った”… 傲慢な不倫夫が迎えた「惨めすぎる末路」【後編】

文・並木まき — 2022.5.7
美花さん(仮名)は30歳のときに12歳年上の夫とゴールイン。夫には経済的な余裕があったものの、前から浮気癖があり、結婚後も続く夫の浮気には見て見ぬふりをしてきたとのこと。しかし、そのうちに夫の不倫相手から挑発的な連絡を受けるようになり、心身ともに疲弊してしまったと言います。そこで、これまでは見過ごしてきた美花さんも、今回ばかりは見過ごせないと夫に直接話を聞くことに…。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、その後美花さん夫婦が迎えた結末について、詳しく話をうかがいました。

浮気をあっさり認めた夫、しかし反省の色は無く…

「夫に浮気のことを問い詰めると、あっさりと白状しました。そして、『てっきり君は浮気容認派の妻なのかと思った』と平然とした顔で言われたんです。

確かに、それまでの浮気には目を瞑ってきていたので“容認派”と受け取られても仕方がなかったのかもしれません。

でも、そのときは浮気相手の女性が私に挑発的な行動を繰り返していたこともあったので、夫に対して“相手の女性をなんとかするか、その女性と別れてきて”と伝えました」

しかし、夫は「それはできるかわからない」と開き直る始末。その後も、相手の女性とは交際を続けていたようで、それから数か月経っても浮気相手の女性のInstagramには夫と思われる男性の姿が登場し、さらに数日に1回は美花さんを挑発するようなメッセージがその女性からDMで送られてきていたそうです。

疲弊した妻は離婚を選択…

「そして、“もうこんな生活は嫌だ”と、身も心も疲れた私は夫との離婚を選択したんです。夫に離婚の意思を伝えると、最初のうちは世間体を気にして拒否していましたが、“調停をする”と言った途端に態度を変えてきて、結局は弁護士を入れて協議離婚をすることに。

慰謝料についても最初は渋っていたのですが、弁護士を入れたことで相場の金額はきちんともらうことができました」

離婚を決めたときには将来への不安もあった美花さんでしたが、実際に離婚をした今は「夫の浮気を心配しないでいい毎日って、こんなに穏やかだったんだ」と平穏な日常に幸せを感じているそうです。

「私はそのうち再婚もしたいですね。次はもう、収入や経歴ではなく人柄が良い人と一緒になりたいです。1回目の結婚は、“会社役員”という肩書きや財産で相手を選んで後悔したので…。収入面だけ見ていてはだめだなと思いました。

夫はと言えば、不倫が原因で離婚したという噂が社内で広まり、会社に居られなくなったそうです。共通の知人から聞いた話では、もともと女癖が悪いことで他の役員から嫌われていたらしく、不倫による離婚によって他の役員たちから総スカンをくらい、役職を外され、会社も去ることになったようですね。

その後、当時の浮気相手と再婚でもしたのかと思いきや、今は鬱になってしまい孤独な生活を送っていると聞きました」


妻を追い詰めた「夫の浮気相手の行動」とは… 前編に続きます



結婚しても、なかなか浮気癖が治らない人もいるようです。しかし、美花さんのケースのように、相手の不倫によって自分も振り回されたり、不倫した本人が大きくダメージを負ったりする場合もあります。周りの人のためにも、自分の将来のためにも不倫は絶対にするべきではないのです。

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