帰宅後、ベッドに押し倒されて… 「子作りに熱中する夫」に嫌気がさした妻の本音【前編】
出会いから半年でゴールイン! 妊活も夫婦で熱心に
34歳の瑞稀さん(仮名)は、2歳年上の夫と恋愛結婚。共通の知人を介して知り合い、いろいろな相性が良かったことから、出会いから半年で結婚へと至りました。
「お互いの気持ちが一番盛り上がっているときに結婚できたのは、とても良かったと思っています。
そして、もともと子どもが大好きな夫は、結婚と同時に子どもを欲しがりました。私も子どもが欲しかったので、まずは特別な治療はせずに自然に任せる形で挑戦してみようということになったんです。
ところが、半年ほど頑張ったのですが、なかなか子どもに恵まれなくて…」
その頃から夫は、当初考えていたよりも妊娠するのが簡単ではないことに焦りを抱きだしていたとのこと。
しかし一方の瑞稀さんは、仕事が忙しくなってきたこともあり、妊活への熱が少し冷め始めていました。
妊活より仕事を優先したい妻と早く子どもが欲しい夫
「ちょうどそのとき私は仕事で責任のある立場に就かせてもらえており、仕事の楽しさを感じ始めていたため、少し妊活に消極的になっていました。
でも夫はこれまで通りの熱量で子どもを欲しがっていたので、夫婦間で子どもを授かることに対しての価値観が少しズレ始めていましたね。
そんななか日を追うごとに夫の焦りは募り、ついには仕事でクタクタになっている私をベッドに押し倒してまで妊活を進めようすることもありました」
最初のうちは、そんな夫の強引な誘いにも応じていたという瑞稀さん。しかし、だんだんと夫からの要求を負担に感じるようになり、夫に対する愛情も冷めてきてしまったと言います。
そんな夫婦間のすれ違いに目を瞑り、騙し騙し過ごしていた毎日にもやがて変化が訪れます。「そのうちに、夫がいる家に帰るのが『面倒だなぁ』と感じるまでになっていました。でも結婚してまだ1年ちょっとでしたから、夫とも仲良くしないといけないみたいなプレッシャーを感じていましたね。
ただ、夫の相手をするのが“義務”みたいに感じ始めてからは、気持ち的にもしんどくて、家にいても心が休まりませんでした」
夫婦間で子どもを授かることに対する考え方が異なると、それが原因となって仲がギクシャクすることもあるようです。一度夫婦間に亀裂が入ると、以前のような円満な関係に戻すまでには、相当の努力や時間を要するケースも珍しくないのかもしれません。
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