職場の同僚との不倫に溺れる日々… その後、34歳妻が迎えた「悲惨な結末」【後編】

文・塚田牧夫 — 2022.4.5
真理子さん(仮名・34歳)は結婚後、夫の大輝さん(仮名)の実家で義母と三人で暮らし始めました。しかし、最初は良好だった義母との関係も、次第に悪化してしまい、そのストレスから逃れるかのように職場の同僚との不倫に走ってしまったそう。その後、義妹が帰国したことにより、事態は急変したと言います。今回は、彼女が最終的に迎えた結末について詳しくうかがいました。

不倫後の状況は?

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「義母との関係に悩んだ私は、夫の大輝さんにそのことを相談したんです。しかし、大輝さんは“母さんに悪気はないんだよ”と義母をかばうばかり。

そんなときに、親身に話を聞いてくれた会社の同僚の柏木くん(仮名)に心を許すようになった私は、いつしか柏木くんと不倫関係に。

その頃の私は同僚との不倫を楽しむことで日々のストレスを発散し、精神のバランスを保つようになっていました。

そんな生活を送っていたとき、世界的に新型コロナウイルスによる感染症が流行。その結果、海外に住んでいた大輝さんの妹が一時帰国することになりました。

義妹は若葉さん(仮名)といって、大学卒業後にアメリカへ渡り、結婚し、グラフィックデザイナーとして働いていました。若葉さんとは結婚式のときに1度会ったきりで、挨拶程度の会話しかしたことがありません。

若葉さんがどんな人なのかわからなかった私は、義母と同じようにイヤミを言ってくるかもしれないと思い、とても気が滅入っていました」

家庭環境の変化は?

「ところがです。若葉さんの性格は義母とは真逆で、なんでもズバズバと正直に言うタイプ。

そんな若葉さんは義母の私に対する態度を見て、“みっともないからやめなよ”“真理子さんの気持ちも考えて”と注意をしてくれたのです。その後も若葉さんは私のことを気にかけてくれました。その結果、義母は以前ほど私に干渉しなくなったんです。

しかも若葉さんは私に、“なんでも言ってね”と心強い言葉をかけてくれました。強い味方を得た私は、ようやく家に居場所を見つけた気分でしたね。

ただ、その一方で、私はだんだんと不倫をしていることが申し訳なくなってきたんです」

義妹はその後、どのような行動を?

「あるとき、私は思い切って不倫のことを若葉さんに相談してみたんです。叱られるにしろ、味方をしてくれるにしろ、いいアドバイスをくれる気がして…。でも、若葉さんの反応は思っていたものと違いました。

まず、若葉さんはアメリカで見聞きした夫婦間トラブルについて話してくれました。そのうえで、“どちらかが不倫をしている時点で、すでに夫婦関係は破綻していると思う”“だから、夫婦関係を元に戻すのは難しい”と言い、離婚をすすめてきたんです。

私としては、夫とやり直すための方法が知りたくて若葉さんに相談したものの、結果として前向きに離婚を考えるためのアドバイスを受けることになってしまいました」

その後の夫婦関係は?

「若葉さんが大輝さんに不倫の事実を伝えたのち、三人での話し合いの場が設けられました。そこで、私は夫からの“やり直したい”という言葉を期待していたのですが…。

若葉さんが離婚に向けた話を進めるのに対し、それに促される形で大輝さんも“うんうん”と頷いて、私と離婚することに同意。そして、あっという間に手続きが進められ、離婚が成立しました。

若葉さんの配慮により慰謝料も発生せず、穏便に離婚することができたのですが、私としては不本意でした。不倫していた自分が一番悪いということはわかっているのですが、本当は夫とやり直したかったんです。

一方で、不倫相手の柏木くんは、夫と離婚することを伝えた時点で、サッと身を引いていきましたね。“いつでも俺を頼って”と言ってくれていたのに、彼は私のもとから逃げるようにいなくなったんです。

結局、私は不倫によって、夫も不倫相手の彼も失う羽目になりました…」


真理子さんが「不倫に至った経緯」とは… 前編に続きます



“義母との不仲がきっかけとなり、不倫に走ってしまった妻の告白”をご紹介しました。

真理子さんは不倫をしていたことが負い目となり、若葉さんに離婚の話を推し進められたときに“本当はやり直したい”ということを伝えられなかったようです。

また、今回のエピソードからもわかるように、不倫をすれば大切な家族を失うこともあります。だからこそ、どんな理由があったとしても、不倫には決して手を染めるべきではないのです。

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