幼い娘の前でもイヤミを言われ… やりたい放題の「義母に下された天罰」【後編】

文・並木まき — 2022.3.29
義父が18歳年下の女性と再婚し、その後、“義母”となった女性からの嫌がらせに悩んでいた奏さん(仮名・36歳)。妊娠中や出産後も容赦なく嫌がらせを続ける義母に対して、奏さんは苦手意識を抱くとともに、義父母との円満な親族関係を築くことへの諦めも感じ始めていたそう。今回は、そんな奏さん一家が迎えた結末について、メンタル心理カウンセラーの並木まきが話を聞きました。

もう無理…! 子どもへの影響を考え、義実家と絶縁することを決意

義父が再婚したばかりの頃は、円満な親族関係が続いていたものの、奏さん夫妻に子どもができてからというもの、義母の態度が一変。

初孫の誕生を心待ちにしていた義父が、奏さんのことを今まで以上に気遣うようになったことが面白くなかったのか、義母は奏さんに対して嫌がらせや意地悪をするようになりました。

それも、最初は義父にバレないように義父がいないところでしか行われていなかったものの、義母からの嫌がらせがエスカレートした結果、いつしか義父の前でも平然と行われるように。しかし、義母にメロメロの義父はそれを注意することもなかったため、義母はやりたい放題。

さらに、娘が生まれてからは、孫に会いたい義父と一緒に義母も奏さんの自宅に来るようになり、義母は奏さんの自宅でも口うるさくイヤミを言うなどして嫌がらせを続けたそうです。

「義父の“孫に会いたい”という気持ちは理解できたので、最初のうちは我慢をしていました。しかし、義母が好き勝手に振る舞う姿を見るのにもウンザリしてきてしまい…。夫と相談した結果、義父には申し訳ないけれど、義実家との関係を断つことに決めたんです。

というのも、意地の悪い義母が私に嫌がらせをしている姿を、娘には見せたくなかったのが大きいですね。娘の物心がつく前に義母との関係を断ち切ったほうがいいだろうと考え、そのことに夫も同意してくれました」

さりげなく距離を置くくらいでは収まらないと判断した奏さん夫婦は、義父に対して事情を説明。

「もう義母を連れて家には来ないでほしい。義母と一緒に来るのなら、義父も来ないでもらいたい」と毅然とした態度で伝え、義父も渋々ながらこれを了承したそう。すると、しばらくは平穏な日々を取り戻すことができたそうです。

ところが、奏さん夫婦が平穏に暮らしていた一方で、義実家は想像を超える展開を迎えていました。

義母の浮気が発覚…! 義父は結婚わずか3年で別居生活へ

「私たちが義実家と距離を置いているうちに、なんと義母は浮気を始めていたそうです。

しかし、義母のことを理由に息子夫婦とギクシャクしていた義父は、そのことを私たちに相談したくてもできなかったみたいで、あとからそれを知ったときは申し訳ないと思いましたね」

その後、義父と義母との間ですったもんだがあった挙句、義父は義母を追い出し、別居することになりました。

「義父は義母と離婚したいようですが、仕事をしていない義母は生活のために離婚を渋っているそうで、話し合いは難航していると聞きました。

でも、先日義父から義母との離婚について相談を受けた私たちが弁護士を探し、話がスムーズに進むようにサポートしているので、もう少しで決着すると思います。

実は私、義母からいろんな嫌がらせを受けていたときに、何度かボイスレコーダーでその様子を録音していたんです。義父が義母と離婚するにあたって、その証拠が義父に色々と有利に働くんじゃないかなって期待しています」


義父の再婚後に奏さんに訪れた「地獄の日々」とは… 前編に続きます

現在、奏さん夫婦と義父との関係は、義父の再婚前のような円満な関係に戻っているとのこと。義父は頻繁に奏さん宅に遊びに来て、孫ともよく遊んでくれるそうです。

義母が入ってきたことで一度は崩れた家族関係でしたが、親族が結束して乗り越えることで、その先にさらに強固な家族の絆が生まれることもあるようです。

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