夫が子どもを連れて出て行き… 不倫妻を待ち受けていた「エグすぎる結末」【後編】

文・塚田牧夫 — 2022.3.22
咲良さん(仮名・29歳)は結婚するまで、本気の恋愛をしたことがなかったそう。しかし結婚後、職場で知り合った1歳年下の遠藤さん(仮名)を本気で好きになってしまい不倫関係に。彼女にとっては初めての大恋愛だったので浮かれていたようですが、幸せな日々は長く続かなかったそうです。その後、彼女がいったいどんな結末を迎えたのか、詳しく話をうかがいました。

その後の不倫相手との関係は?

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「私は結婚するまで、本気で恋をしたことがありませんでした。いつも男性から告白されたのち、悪い印象ではなければ付き合っていたんです。夫とも、告白されて付き合い、子どもができたので結婚。不倫相手の遠藤くんと出会うまでは、真剣に誰かを好きになったことがなかったんです。

しかし、職場で出会った遠藤くんのことは本気で好きになりました。その後、彼とは不倫関係に。私は幸せな気分でいっぱいでしたね。こんなにも人を好きになったのは初めてだったので、完全に浮かれていました。

でも、その関係は長く続かず…。というのも、職場での遠藤くんの行動がエスカレートしてきたんです。私は周囲の人に関係がバレたくなかったので、会社では彼と距離を保っておきたかったんです。しかし、遠藤くんは場所を問わずベタベタとくっついてこようとしてきて…。最初のうちはスリルを楽しんでいましたが、次第に目に余るようになりました。

そのうち、連絡も頻繁に来るようになり、夫や子どもと一緒にいるときにもLINEが送られてくるように。その結果、ウンザリを通り越して、彼のことを気持ち悪く感じるようになってしまいました。

そして、遠藤くんの行動を許せなくなった私は、きっぱりと別れることを決意しました」

すんなりと別れることができた?

「ある日の仕事終わり、遠藤くんを呼び出して別れ話をしました。すると、案外あっさりと受け入れられたんです。そのときは、心のダメージも最小限ですんで良かったと思ったんですが…。

それからあまり日も経たないうちに、遠藤くんが職場の別の女性と付き合い始めたんです。私のなかに急に動揺が走りましたね。それは焦りのような、もどかしいような感情で、いつの間にか私は嫉妬に駆られていました。

それまでは男性と交際しても、さほど好きという気持ちがなかったので、嫉妬心を抱くことはありませんでした。しかし、一時期は本気で好きだった遠藤くんが目の前で急な心変わりをしたことで、別れた後なのに強い嫉妬心が湧き上がったんです」

別れたあとの状況は?

「職場で遠藤くんと彼女が話をしているのを見るだけでイライラしました。不機嫌になり、ほかのスタッフとの関係もギクシャクするようになりましたね。

職場だけでなく、家庭にも影響がありました。無意識のうちに夫や子どもにつらく当たってしまったり、家事が疎かになりました。その結果、ゴミを捨て忘れて部屋に悪臭が漂うなんていう日もありましたね。

そしてある日、仕事が思うようにはかどらず、帰りがだいぶ遅くなってしまったんです。慌てて家に帰ると、なぜか夫と子どもの姿がないのです。夫に連絡したところ、なんと夫が子どもを連れて実家に帰っていたことが発覚しました」

家庭はどうなった?

「私の行動があまりに酷く、自分だけではなく子どもにまでつらく当たる様子を見て、夫は危険を感じたようでした。そこで、実家に避難することにしたそう。

そのときの私は、夫だけでなく子どもまで失うかもしれない恐怖に震えました。もし家庭を失ってしまったら、正気でいられません。電話で夫に泣いて謝り、これからは気持ちを入れ替えることを約束したんです。すると、数日後に夫と子どもは家に戻ってきてくれました。

そして、なんとか精神的に落ち着きを取り戻した頃、夫と話す機会がありました。そこで、スマホを見せられたんです。

そこには、私が荒れていたときのゴミが散乱する部屋の画像や、子どもにつらく当たる動画などが入っていました。

実は、夫は離婚を考えていて、もし本当にそうなったときに親権を得るために撮っておいたのだそうです。それを聞いて、ゾッとしましたね。もう2度とこんな思いはしたくないです」


咲良さんが「不倫に堕ちたキッカケ」とは… 前編に続きます



“結婚後に本気の恋に目覚めてしまった妻の告白”をご紹介しました。

お互いに独身同士であれば恋心を抱いても問題はないでしょうが、結婚しているとなると話は別です。ましてや、自分勝手な行動によって夫や子どもを傷つけることは許されるはずがありません。本当に自分にとって大事なものを失いたくないのなら、不倫には何があっても手を出すべきではないのです。

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