お皿では食べないぞ! ワガママ猫さまの「尋常じゃない食べ方」とは?

文・小田原みみ — 2022.3.13

今までに8名の猫さまと共に過ごしてきた愛猫家の深沢あゆこさん。個性豊かな猫さまたちの愛くるしいエピソードを紹介します。

聖猫君子、偏屈、純真無垢…どんな猫さまも全部かわいい

小学生の頃から猫さまとともに過ごしてきたという深沢さんに、8名の猫さまを紹介していただきます。

そちゃ（オス、雑種）

奥　そちゃ、手前　まお（後ほど登場）。

我が家に初めて来てくれた猫さまのそちゃ。雑種で黒白のハチワレで、もともとは近所の外飼い猫が産んだ子猫のひとりでした。ある日、夕飯中に外で大きな音がしたと思ったら、そちゃが網戸にしがみついていて、その日から家族になりました。性格はとても大らかで、「聖猫君子」と呼ばれていたことも。私が泣いていると、泣き止むまで寄り添ってくれる優しい子でした。また、家の外から野良猫が威嚇してくると、他の猫ちゃんたちを背中にかくして威嚇。その男気あふれる姿はとてもカッコよく、家族全員がメロメロになりました。

ミーシャ（オス、ロシアンブルー）

ペットショップで出会ったロシアンブルーのミーシャ。甘えん坊で、アイコンタクトをして気持ちを伝えてくれるイケメン猫。猫なのにお湯が大好き！　よく蛇口の横に座って、じっとこちらを見ながらゆっくりまばたきをして「お湯ちょうだい」とアピール。控えめな性格に、いつもキュンとしていました。我が家では、猫に芸を覚えさせたりはしないのですが、ミーシャは「ごろ～ん」というと、自らお腹を見せて床にゴロンとする技を覚えていました。

まお（メス、雑種）

動物病院の里親募集のチラシを見て家族になった雑種のまお。体が小さく、またしっぽが曲がっていて弱々しい印象でしたが、16才の大往生でした。そんなまおは、猫又のような老獪な猫で、最高に面白いキャラクターでした。特に面白かったのは、母がゴミ出しに行こうとすると、背中に飛び乗ってゴミ捨て場まで肩乗りスタイルで一緒に行くというもの。また、ご飯は人の手からじゃないと食べず、さらに片手で頭を撫でながら「まおちゃん可愛いねぇ、いっぱい食べて偉いねぇ」と褒めないとダメでした。ワガママっぷりが愛おしい猫でした。

うり（メス、ベンガル）

ペットショップで出会ったベンガルのうり。「ワォン！」と犬のように鳴いたりするユニークな猫さま。お尻を強めタッチされたり、ブンブン揺さぶられるのが大好きで、いつも要求されてました。変わっているんですけど、そこが面白くってかわいいんです！　また、小さなおもちゃなどを「取ってこい」するのが大好きで、そんなところも犬みたいでした。気に入っているおもちゃを、ソファの後ろにしまうので、掃除の時におもちゃがたくさん発掘されてほっこりしていました。

タビーライオン（オス、ノルウェージャンフォレストキャット）

最初に紹介したそちゃが亡くなり、ショックでふさぎ込んでいる時にお迎えしたノルウェージャンフォレストキャットのタビーライオン。体が大きくもっふもふで、何をされても気にしないおっとりとした子。甘えん坊で、ソファに座っていると「抱っこして」と乗ってきます。重いんですが、すごく可愛いです！　普段はあまり鳴き声をあげない静かな猫なのですが、私が優しくブラッシングすると、よほど気持ちよかったのか、やめようとすると「にゃう！」と求めてきました。要求をあまりするタイプではないので、たくさんブラッシングしてあげました。

キトラピコ（メス、デボンレックス）

国内唯一のブリーダーさんから譲り受けたデボンレックスのキトラピコ。子猫のときから他の猫と遊ばず、大人になった今も、他の猫と全然遊ばない偏屈な猫（笑）。甘えた声で寄ってくるので、撫でようとすると、被害者みたいな顔して逃げていくので本当に意味がわからないし、「なんやねん！」ってなって面白いです。

シャオ（メス、ベンガル）

まおとうりが立て続けに亡くなり、比較的おとなしいタビーとキトだけになり寂しく、明るく元気なベンガルがほしいねとブリーダーさんから譲り受けたシャオ。めちゃくちゃいい子で、家の中がとっても明るくなりました！　明るくて、誰とでも仲良くくっついて寝ます。社交的で、タビーや、次に紹介するももちともすぐ仲良くなり、いつもメロメロにされています！

百地三太夫（メス、デボンレックス）

キトが偏屈で、シャオと全然遊ばないので、ブリーダーさんから譲り受けたデボンレックスの百地三太夫（ももちさんだゆう）。甘えっ子で物怖じしない、抱っこが好きな猫です。抱いたまま「ねんね、ねんね〜」と言うと、そのまま寝てしまうところが、めちゃくちゃ可愛いです。今はシャオと毎日楽しそうに遊んでいて一安心です！