夫を裏切り年上男性と深い仲に…不倫に走った25歳妻の「地獄すぎる結末」【前編】

取材・文 小泉幸 — 2022.3.1
「今よりももっと幸せになりたい」。そう望むことは当然であり、多くの人の願いかもしれません。しかし現状に満足できずに欲を出し過ぎると、すべてを失うことになりかねないようです。今回は、穏やかで安定した結婚生活を送っていたはずが、もっと華やかな世界に足を踏み入れたいという欲求を抱いたことで、不倫に走ってしまった葵さん(当時25歳)のエピソードを紹介します。

専業主婦になったものの、寂しさが募り…

不倫 浮気 妻 地獄 末路 結末

「夫とは、私が大学生の時に合コンで出会いました。4歳年上で、まだ学生の私からするとすごく大人の男性に見えたんです。大学を出てすぐに結婚しました。周囲からは『早すぎない?』とビックリされましたが、彼のことが本当に大好きだったので、迷いはありませんでした」

葵さんは、卒業してすぐに、夫の祐樹さんと結婚。もともとやりたい仕事や夢がなかったという葵さんは、はじめから就職活動はせず、専業主婦の道を選んだそうです。「社会経験をもう少し積んでからでも遅くはないのでは…」という親や知人からの心配の声もありましたが、彼女は断固として譲りませんでした。

「最近では珍しいと言われそうですが、専業主婦として夫の祐樹に尽くすのが私の生き方のような気がして。祐樹も、仕事はしてもしなくてもどちらでもいいよ、と言ってくれました。

これといって趣味もないし、女友達もあまりいない私にとっては、夫しかいなかったんです。昔から私は、彼氏ができるとベッタリのタイプ。恋愛体質といえるのかもしれません」

ところがいざ結婚生活をスタートさせてみると、予想外のことが待っていました。ちょうどそのタイミングで夫の祐樹さんが大手企業からベンチャー企業に転職。年収はあがりましたが、前の会社では残業もほとんどなかったのに、急に激務になってしまったのです。

家事が得意な葵さんは、主婦としての務めもしっかりと果たしていましたが、夫の帰りが毎日遅く、寂しさが募っていきます。

子どもを作ろうと二人で誓い合ったものの…

不倫 浮気 妻 地獄 末路 結末

「寂しさを感じるほど、夫への依存心がどんどん高まっていて、メンタルも不安定でした。それでも夫はすごく優しくて、どんなに疲れていても私をぞんざいに扱うことはしません。当初は、結婚してしばらくは夫婦ふたりの時間を大切にしようと約束していましたが、子どもが生まれれば状況もメンタルもいろいろと変化がある気がして、子どもを作ろうとふたりで決めました」

しかし想定外の展開が再び訪れます。子どもを作ろうと決めたものの、なかなか授かることができなかったのです。

「クリニックにも行って妊活していましたが、特にこれといって原因も見つからず…。2年ほど妊活を頑張っていましたが、うまくいかないのでますます精神的に滅入ってしまいました。本気で私のことを心配した夫から、ある提案があったのは、そんな矢先のことです」

夫の祐樹さんが、「アルバイトでいいから外で仕事をしてみたら?」と提案してきたのです。葵さんの精神面を心配し、妊活は一旦休憩して、気晴らしに仕事をしてみては…という夫なりの気遣いでした。

「ベンチャー企業で働いている夫は、ベンチャー界隈の人脈が豊かでした。それで、ちょうど事務スタッフを探しているというファッション系PR会社の社長に頼んでくれて、週3くらいで仕事をすることになったんです。でも、今思えば、それがすべての始まりでした…」

刺激的で煌びやかな世界

不倫 浮気 妻 地獄 末路 結末

こうして、夫の口利きで仕事をスタートさせた葵さん。しかし、大学を卒業後すぐに結婚して家庭に入った葵さんにとって、初めての社会人生活は、あまりに新鮮で、刺激的でした。

オフィスで働いたことがなかった分、苦労ももちろんありましたが、ファッション系PRの業界は華やかで、葵さんにとってはとても眩しいもの。家で毎日夫を待っているだけの寂しい生活を思い出すと、雲泥の差です。

「なんでもっと早く働きに出なかったんだろう…って、本気で後悔しました。週3とはいえ、会社に行くのが本当に楽しかったです。社員の人たちは年齢も近い人が多く、みんなとても華やかでした。社員同士仲が良くて、しょっちゅうオシャレなお店に飲みに行ったり、クラブに行ったりもしているようでしたが、私はあくまで優先しなくてはならない家庭があります。

20代を思いっきり謳歌している同僚たちが本当に羨ましくて、指を咥えながら眺めていましたね。夫には申し訳ないけれど『こんなに早く結婚しなきゃよかった』と考えたことも、一度や二度ではありません」

しかし、夫の祐樹さんは相変わらず優しく、「たまには会社の人と飲みに行ってリフレッシュしてきたら」と言ってくれたそうです。葵さんはその言葉に甘え、金曜の夜などに同僚たちと一緒に飲みに行くようになりました。

するとそこには、葵さんの運命を変える出会いが待ち受けていたのです。

「同僚の紹介で、デザイナーの晴人と知り合いました。彼も夫と同い年の4つ上。晴人は人を惹きつけるようなオーラを放っていて、会った瞬間から私は心を奪われてしまったんです。その気持ちは晴人にも見抜かれていたようで、私が結婚していることを知りながらも、『人妻っていいよね』なんて言いながら、最初からかなり積極的に口説いてきましたね。この日を境に、彼と連絡を取るようになり、深い仲になるまで時間はかかりませんでした。

夫と、晴人は全く正反対のタイプ。夫はよく言えば穏やかで優しいですが、どこにでもいそうな普通のサラリーマンで、刺激に欠けるんです。一方で晴人はイケメンだしセクシーだし、デザイナーとしても成功しています。私の知らない煌びやかな世界をたくさん見せてくれて、次第に、夫の祐樹がすごくつまらない男性に見えてきてしまったんです…」

優しい夫を裏切り、イケメンデザイナーと不倫関係をスタートさせてしまった葵さん。ところが、世の中はそう甘いものではありませんでした。

たとえ代わり映えのしない毎日だとしても、自分のことを心から思ってくれる家族の存在や、安定した穏やかな毎日の暮らしは、何物にも代えがたいはず。それを忘れ、不倫の誘惑に負けてしまうと、最後は恐ろしい結末が待っていることがあるのです。


夫では満足できない…。不倫に本気になってしまった妻の末路【後編】はこちらをどうぞ。
https://ananweb.jp/anan/402643/


©K-Angle/Gettyimages
©PLASTICBOYSTUDIO/Gettyimages
©Maki Nakamura/Gettyimages