子どもの純粋な一言で… しつこいママ友を制裁した「まさかの人物」【後編】

文・塚田牧夫 — 2022.2.12
美幸さん(仮名・34歳)は、子どもの英会話教室で知り合ったママ友の吉田さん(仮名)から、夫の愚痴を聞かされたり、嫌がらせに近いような発言を繰り返され悩んでいました。それがある出来事をキッカケに、状況が打開されていったと言います。そこで今回は、ママ友によるしつこい質問攻めがなくなるまでの経緯を聞きました。

「ボーナスはどのくらい?」と質問されて

Side View Of Woman Using Smart Phone While Sitting On Bed

「夏のボーナスの時期でした。ママ友同士のグループLINE内でその話題が出たんですね。嫌な予感はしたんですが、予想通り吉田さんが私に話を振ってきました。

『外資系はどうなの?』『どのくらいもらうの?』と節操のない質問をしてきました。でも、うちの夫は年俸制でボーナスはないんですね。それを伝えて、『出ないんですよ』と言いました。

そうしたら、『年俸はいくらなの?』と聞いてきたんです。そこまで聞いてくるのかと呆れましたね。とりあえず大まかな数字だけ伝えると、そこでプツッとLINEが途絶えました」

家計にまで首を突っ込まれ…

「後日、またママ友で集まってお茶をしたんですね。そこで吉田さんに、夫の年俸の話を詳しく聞かれました。

だいぶ興味を持ったらしく、『年俸ってどうやって決まるの?』『仕組みを教えて』と質問攻め。家計にまで首を突っ込まれました。

家のローンもありますし、そんなに余裕があるわけでもないのに、『いいわね~』と嫌みったらしく羨ましがられるんです。そのときはパートを始めて余裕ではないことをアピールしようとまで考えるほど、嫌味にウンザリしていました」

参観日での嫌み発言

「あるとき、英会話教室の参観日があったんですね。私も吉田さんも、教室の後ろに立って授業を見学していました。

先生がある質問を生徒たちに投げ掛けました。すると、私の息子がすぐに手をあげて、答えを言ったんです。クラス内に『おお~』という声が上がりました。

そこでまたしても吉田さんに、『さすが外資系の家の子は違うわね』と周りに聞こえるように嫌みを言われました」

子どもの純粋なひと言のおかげで

「授業終了時に、プリントが配られました。次に行われるハロウィンのイベントに関するお知らせでした。

受け取ったあとに教室を出て、私と吉田さんと子どもたちで少し立ち話をしていたんですね。そこでまた吉田さんが、『ハロウィンでどんな仮装するの?』と質問をしてきました。

『どこの国のお祭りなんだっけ?』『お菓子は何がいいかな?』とどうでもいい質問を浴びせてきて…。

すると、すぐ横にいた吉田さんの娘さんが言いました。『ママ、そこに書いてあるよ』と、プリントを指さしました。『なんでわからないの? 聞いてばかりじゃなくて、自分でも調べなよ』と、逆に吉田さんが問い詰められ慌てていました。

思わず、心のなかで『ナイス!』と思ってしまいましたね。それ以降、吉田さんの質問攻めは少しおさまりました」


新米ママが追い込まれた「しつこいママ友の激ヤバ行動」とは… 前編に続きます。



しつこいママ友に追い込まれた“新米ママの告白”をご紹介しました。

子どもからの純粋なひと言だけに、胸に刺さったのかもしれません。子どもに気づかされることはたくさんありますね。以上、まさかの人物に救われた“ママ友”エピソードでした。

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