子どもの純粋な一言で… しつこいママ友を制裁した「まさかの人物」【後編】
「ボーナスはどのくらい?」と質問されて

「夏のボーナスの時期でした。ママ友同士のグループLINE内でその話題が出たんですね。嫌な予感はしたんですが、予想通り吉田さんが私に話を振ってきました。
『外資系はどうなの?』『どのくらいもらうの?』と節操のない質問をしてきました。でも、うちの夫は年俸制でボーナスはないんですね。それを伝えて、『出ないんですよ』と言いました。
そうしたら、『年俸はいくらなの?』と聞いてきたんです。そこまで聞いてくるのかと呆れましたね。とりあえず大まかな数字だけ伝えると、そこでプツッとLINEが途絶えました」
家計にまで首を突っ込まれ…
「後日、またママ友で集まってお茶をしたんですね。そこで吉田さんに、夫の年俸の話を詳しく聞かれました。
だいぶ興味を持ったらしく、『年俸ってどうやって決まるの?』『仕組みを教えて』と質問攻め。家計にまで首を突っ込まれました。
家のローンもありますし、そんなに余裕があるわけでもないのに、『いいわね~』と嫌みったらしく羨ましがられるんです。そのときはパートを始めて余裕ではないことをアピールしようとまで考えるほど、嫌味にウンザリしていました」
参観日での嫌み発言
「あるとき、英会話教室の参観日があったんですね。私も吉田さんも、教室の後ろに立って授業を見学していました。
先生がある質問を生徒たちに投げ掛けました。すると、私の息子がすぐに手をあげて、答えを言ったんです。クラス内に『おお~』という声が上がりました。
そこでまたしても吉田さんに、『さすが外資系の家の子は違うわね』と周りに聞こえるように嫌みを言われました」
子どもの純粋なひと言のおかげで

「授業終了時に、プリントが配られました。次に行われるハロウィンのイベントに関するお知らせでした。
受け取ったあとに教室を出て、私と吉田さんと子どもたちで少し立ち話をしていたんですね。そこでまた吉田さんが、『ハロウィンでどんな仮装するの?』と質問をしてきました。
『どこの国のお祭りなんだっけ?』『お菓子は何がいいかな?』とどうでもいい質問を浴びせてきて…。
すると、すぐ横にいた吉田さんの娘さんが言いました。『ママ、そこに書いてあるよ』と、プリントを指さしました。『なんでわからないの? 聞いてばかりじゃなくて、自分でも調べなよ』と、逆に吉田さんが問い詰められ慌てていました。
思わず、心のなかで『ナイス!』と思ってしまいましたね。それ以降、吉田さんの質問攻めは少しおさまりました」
しつこいママ友に追い込まれた“新米ママの告白”をご紹介しました。
子どもからの純粋なひと言だけに、胸に刺さったのかもしれません。子どもに気づかされることはたくさんありますね。以上、まさかの人物に救われた“ママ友”エピソードでした。
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