付き合う前に“男女の仲”… 曖昧な関係を終わらせた「彼女の大胆な行動」【後編】

文・塚田牧夫 — 2022.2.11
千紗さん(仮名・28歳)は、中学時代の同窓会でかつて好きだった優馬さん(仮名)と再会。後日デートに誘われ、関係を持ってしまったところ、“好きだけど付き合いたいとは思えない”とフラれてしまったそう。しかし、その後思い切ってとった行動が、事態を好転させるキッカケとなったと言います。いったどんな展開を迎えたのか、詳しく話をうかがいました。

しばらく続く「このままの関係」

A woman relaxing in the room

「私は彼と付き合う前に関係を持ってしまったことと、その際にフラれてしまったことを友人に相談しました。友人には、“付き合う前にカラダの関係を持ったのがいけなかったのかも”と言われました。

私としては、付き合うものだと思っていたし、自分なりに頑張っての行動だったので、“なんでそんなことしちゃったんだろう…”と後悔しましたね。

優馬とはその一件で終わりかと思いきや、また連絡が来たんです。私は優馬が好きだったので、その誘いを断れず、ズルズルと優馬が望んでいた“このままの関係”をしばらく続けていました」

「付き合っているのではないか」という錯覚

「それからも、優馬と会い、食事をして、楽しい時間を過ごしました。“これは付き合っているんではないか…”と錯覚するほどでしたね。

でも、家に帰ると落ち込むんです。一度、確実にフラれていますから、“付き合っていない”という現実が襲い掛かってくるんです。

彼との関係には、本当に悩みました。“会いたいけれど、このままでは2人の関係はいい方向には向かわない”、“大事な人だからこそ、ちゃんとお別れしなければいけないのかも”と思っていました」

2人で思い出の場所へ

「ある休日、珍しく優馬と昼間に会う機会があったんですね。ふと、優馬と同級生だった中学校生活が懐かしくなり、“中学に行ってみない?”と彼を誘いました。

駅を降りて校舎が近づくにつれ、懐かしい景色、懐かしいニオイがしてきて、不思議な感覚になりましたね。

入口のところに人がいて、卒業生であることを告げると、中に入れてくれました。さらに、教師の方がわざわざ校舎内を案内してくれたんです。

教室を見たり、体育館を見たりしているうちに、当時を思い出して切ない気持ちになりましたね」

当時の感情が蘇り…

「学校を出て、そのあと食事をしました。すると、優馬の様子がいつもと違うんです。俯き加減で、口数も少なくなっていました。

そこで、“ごめん”とボソッと言いました。“俺は歪んじゃったんだな”と。その顔を見ると、若干目元に涙を浮かべていました。そして、“ちゃんと付き合おう”と言われたんです。

中学校に行ったことで、当時の純粋だったころの気持ちが蘇ったのかもしれません。

ただ、私としては狙ってその行動を取ったわけではありませんでした。だから、すごく驚きましたね。

そのときは、何が功を奏すか分からないものだなと思いました。ちなみに、彼とは今でもちゃんと付き合っています」


泊まった翌朝、千紗さんが青ざめた「彼の衝撃の一言」とは? 前編に続きます。



“一度振られた彼に交際を決断させた女性の告白”をご紹介しました。

恋愛テクニックなどを使うのも1つの手ではありますが、ありのままの自分の思いをぶつけたからこそ、相手にも気持ちが伝わったのでしょう。自分の心に正直に従うことで、後悔のない結果になるのかもしれませんね。

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