廃車に置き去りにされていた子猫…16年後、蝶ネクタイで食事を楽しむグルメ猫さまに

取材・文 Manabu Matsunaga — 2022.2.6
フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介! 第1回目はリモート大歓迎、茶トラのフォアンさま。

16歳のダンディ猫さま登場!

【フレンチ猫さま】vol. 1

猫さまの話をもっと聞かせて! 今回は16年前に道端で捨てられていたある猫さまをご紹介。


猫 パリ 

干し草と名付けられたフォアン(Foin)は16歳の男性猫さま。生後3か月の時に保護された元捨て猫です。パリ郊外の路上で、廃車状態になった車のボンネットに兄弟と置き去りにされていました。ふたりとも無事救出成功!


猫 パリ 

頭突きとキスが大好き。飼い主は最近は在宅勤務なので、毎日家中が愛に溢れています。食べるのがお互い大好きなので、飼い主といつも一緒に食事をします。人間の食べるものなんでもトライしたいから。プレーンホワイトチーズは一番の好物、コショウやハーブ料理も大好きですがサラダは苦手です。クリスマスには蝶ネクタイをつけてごちそうをいただきました。


猫 パリ 

機嫌の良い時は高々と喉を鳴らすのが特技。そして飼い主とベッドに入るのが至福の時間です。


猫 パリ 

ちょっと最近は歳のせいか動きが鈍くなってきていますが、大好きな飼い主が愛情たっぷりでケアしてくれます。毎朝、地下にある寝室から1階のサロンまで、抱っこして階段を移動します。


猫 パリ 

元々捨て猫だったせいか、外は大っ嫌い! でも窓からのニャルソックは日課です。ゴミ車や鳩、人のケンカの声、住んでいるのは1階なので外で何が起こっているか観察できるのが楽しみです。これからも飼い主の在宅勤務が続いてほしいと願っています。


猫 パリ 

初めてお宅に伺った時は人より先に挨拶に来た人懐っこい性格のフォアン。たっぷり愛情をもらっていることが家の中の空気でも感じられました。飼い主のモジャモジャの頭で遊ぶのが大好き。もうお年だからと飼い主は言いますが、まだまだ元気そう。ずーっと長生きしてほしいですね。


猫 パリ

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