お姉さんと結婚すれば良かったのに…30代妻が義母から受けた酷すぎるイビり【前編】
夫とは幼馴染で
「私にはひとつ年上の姉、順子(仮名)がいます。姉は昔から活発で、勉強もできて、生徒会長までこなすマルチなタイプでした。
私はその逆。控えめな性格で、どちらかというとインドア派。美術部に入って一人で絵を描いているのが落ちつくタイプです。周りからはよく『お姉ちゃんと似てないね』と言われてきました。
そして、近所に住んでいたのが、のちに私の夫となる悟志さん(仮名)です。悟志さんはサッカー部で、どちらかと言えば姉に近い人でした。
3人は近所ということもあり、幼稚園から中学まで一緒。小さい頃はよく3人で遊んでいました」
実家に戻ってきたのがキッカケに
「私は大学を卒業して、一般企業の会社員に。実家暮らしで、平穏な日々を過ごしていました。
姉は実家を出て、一人暮らしを。大手製薬会社に勤め、営業としてバリバリ働いていました。
悟志さんは家を出ていたんですが、お父さんが亡くなり、実家に戻ってきました。そこからよく顔を合わせるようになりましたね。そしてあるとき、姉も一緒に3人で食事をしようということになったんです。
でも当日、姉は仕事があり途中で抜けてしまい、悟志さんと2人きりになりました。気まずかったんですが、実は悟志さんも美術館巡りが好きで、私と趣味が合ったんです。
そこから少しずつ距離が縮まり、結婚に至りました。今思えば、3人で食事していたときに姉だけ先に抜けたのは、私たちを2人だけにしようという配慮だったのではないかと思います」
家族ぐるみで付き合いも…
「結婚後は、2人で実家近くに家を借りました。だから、お義母さんの家にもお邪魔していたんですね。ただ、あまり歓迎されていない雰囲気を感じていました。
元々家族ぐるみの付き合いもありましたが、結婚してからは年に1~2回食事会が催されるようになって。
そこには姉も仕事の合間に駆けつけて、テキパキと準備を手伝ってくれます。逆に私は何をしていいか分からず、アワアワしてしまって…。
そんなどんくさい私を見かねてか、お義母さんから『いいから座ってて』と言われ、ただ参加しているだけの状況になりました」
義母との地獄の時間
「義母宅で食事をすると、悟志さんはお酒が入ってすぐに寝てしまうのですが、私は残って片付けを手伝うようにしています。
そうなると、お義母さんの愚痴が始まります。『あそこはもっと絢子さんに動いてほしかった』『絢子さんはもっと気を遣うべき』など、『座ってて』と言っていたわりにチクチク言ってくるんです。
さらに、いつもきまって『順ちゃんはすごい』と姉を褒めだします。『頭もいいし料理もできる』と。きわめつけは、『順ちゃんが悟志と結婚してくれればよかったのに』とまで…。
ほかにも、『どうしてあなたはできないの?』と尋ねてくることも。そして、そういった義母からのダメ出しは義実家を訪れるたびに増えていきました」
姉にコンプレックスを抱く“30代妻の告白”をご紹介しました。
大事な夫の母親であるため、なかなか強く反論することができなかったのでしょう。しかし、センシティブなコンプレックスについて責められると受けるショックも大きく、絢子さんとしても次第に義母に会うのが苦痛になってきてしまったそうです。
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※ 2022年2月4日作成